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利用者:Mizusumashi/チェックリスト

はじめに[編集]

あなたがある事物やテーマの情報が日本語版ウィキペディアに足りないことに気が付き、新しい文章を書いたら、さぁ、投稿です。でも、ちょっと待ってください。文章の内容に問題はないでしょうか? スタイルは? 法的な問題はありませんか? 日本語版ウィキペディアに投稿するよりも他のウェブサイトに投稿したほうが、よりすばらしい評価をえられそう、ということはありませんか?

日本語版ウィキペディアのプロジェクトは多くの方の協力で成り立っており、新しい参加者を常に求めています。しかし、やはり日本語版ウィキペディアにふさわしい文章、あまりふさわしくない文章というのはあり、あまりふさわしくない文章は、いろいろなトラブルを引き起こしてしまいます。せっかくのあなたの文章がそういうトラブルにあってしまっては、誰にとっても嬉しいことではありません。

そんなことにならないよう、最後に、守らなければならないルールを確認しながら、文章をブラッシュアップをしましょう。

法律上の問題や倫理上の問題がない文章ですか?[編集]

著作権侵害のおそれはありませんか?[編集]

その文章は自分で書いたものですか?
その文章が他人の文章の丸写し、あるいは丸写しではなくとも参考にした文献にあまりにも似すぎていたら、それは著作権侵害のおそれがあります。しかし、自分の書いた文章だけ投稿するようにすれば、ほとんど問題ありません。この著作権の問題については、Wikipedia:削除の方針#ケース B-1:著作権問題に関してに情報があります(ここに、さらに詳しい解説へのリンクもあります)。
他人の文章の翻訳や要約は、ここでいう「自分で書いた」文章に含みません。なお、他言語版のウィキペディアからの翻訳の方法については、Wikipedia:翻訳のガイドラインに書かれています。
その文章を日本語版ウィキペディア以外で既に発表していませんか?
あなたが日本語版ウィキペディア以外の場所や公刊物で既に発表した文章を、日本語版ウィキペディアに投稿する場合は、慎重になってください。というのは、日本語版ウィキペディアに投稿した文章がすでに発表されているものであった場合、以前に発表した人と日本語版ウィキペディアに投稿した人が同一人物だと証明できないかぎり、日本語版ウィキペディア・コミュニティでは、著作権侵害のおそれありと判断されるかもしれません。もちろん、実際には、それは著作権侵害ではありません[1]。しかし、日本語版ウィキペディア・コミュニティとしては、同一人物だと証明されないかぎり、やはり著作権侵害のおそれがあるとして対処せざるをえません。
このような場合にどうすれば良いのかは、Wikipedia:自著作物の持ち込みで詳しく説明されています。
その文章を日本語版ウィキペディア以外で発表する予定はありませんか?
この場合は、 あなたが既に発表した文章を日本語版ウィキペディアに投稿する場合と、逆の問題があります。

誰かのプライバシーは侵害していませんか?[編集]

プライバシー侵害は法律上違法ですから、日本語版ウィキペディアでも禁止されます。しかし、日本語版ウィキペディアのプロジェクトでは、法律上の保護よりも、さらに個人のプライバシーを尊重する方針をとっています。ある文章がプライバシー侵害となるかは、難しい判断になる場合もありますが、Wikipedia:削除の方針#ケース B-2:プライバシー問題に関してに情報があります。

その他に法律上の問題はありませんか?[編集]

著作権侵害やプライバシー侵害のおそれの他に、法律上の問題はありませんか? 例えば、次の点について考えてみてください:
  1. 誰かの信用を傷つけたり、営業を妨害したりはしていませんか?
  2. 誰かの正当な利益を侵害してはいませんか?
  3. 猥褻物など、公開が違法な内容ではありませんか?
Wikipedia:削除の方針#ケース B: 法的問題がある場合に、もう少し詳しい情報があります。

倫理的に問題はありませんか?[編集]

ある文章が倫理的に問題があるかどうか、というのは難しい問題です。しかし、例えば、自殺の方法を書いた文章などは、かりに法に触れないとしても、日本語版ウィキペディアに投稿することは適切でないと考えられることがあります。難しい問題ではありますが、少なくとも、「法律に違反していないから良い」とは考えないようにしてください。

何についての文章かはっきりしていますか?[編集]

投稿先の記事名は適切ですか?[編集]

まず、その文章を、新規の項目として立項するか、既存の記事への追記とするか、考えてください。これは、投稿しようとする文章の分量、すでにある記事の種類、その分野の記事を日本語版ウィキペディアがどのように分類しているか、その他の要素を組み合わせて考える必要があります。
もし、新規の項目として立項するのであれば、どのような名前にするか考えなくてはなりません。項目の名前の付けかたには、多くのルールと慣習があります。Wikipedia:記事名の付け方を読み、同じ分野の他の記事の名前を参考にしてみてください。自信がない場合は、ひとまず既存の記事のなかの一つの節としてつくり、他の編集者と相談するのも悪くはありません。

定義は書いてありますか?[編集]

その文書が何について書いてあるかは、あなたにとっては自明でも、他の人にとっては分からないかもしれません。その文章を読む人は、その分野に何の前提知識もないかもしれません。定義は、記事の顔であり、背骨です。定義は記事の一番初めに簡潔に書かれ、そしてその記事の全てはその定義に基づいて書かれるべきです。Wikipedia:素晴らしい記事を書くには#冒頭の段落は明確で簡潔にWikipedia:スタイルマニュアル (導入部)に詳しい説明があります。
定義を書くのは、意外に難しいことがあります。そういうときは、日本語版ウィキペディアにある他の記事を参考にしてみてください。Wikipedia:秀逸な記事から、同じ分野や近い分野の記事をさがせば、きっとヒントになるはずです。

記事の内容は日本語版ウィキペディアにふさわしいものですか?[編集]

百科事典にあるべき内容ですか?[編集]

日本語版ウィキペディアは百科事典です。国語辞典でも、定義集でもありません。また、データベースでもありません。日記でも、ブログでも、広告スペースでも、ニュース速報でもありません。日本語版ウィキペディアには、百科事典的な記事を掲載するべきで、たんなる日本語の説明、何かの定義、データの羅列、誰かの日記、広告、ニュース速報を投稿するべきではありません。また、日本語版ウィキペディアのシステムやルールは、そのような内容を掲載するのに向いていません[2]
たしかに、どのような文章が「百科事典的」かは、完全に意見の一致があるわけではありません。しかし、日本語版ウィキペディアが百科事典であるかぎり、それが全ての記事の目的であることはかわりありません。ですから、Wikipedia:ウィキペディアは何ではないかを参考にして、あなたの文章が百科事典にふさわしいテーマを扱っているか、ふさわしい内容であるか、確認してみてください。もし、そうではなければ、それはおそらく日本語版ウィキペディアよりも、他のウェブサイトなどに投稿するほうがふさわしい文章です。

意見を書いていませんか?[編集]

日本語版ウィキペディアには、事実を載せます。これは、意見を記載してはいけない、ということです。ただし、「○○は~~という意見を持っている」という事実を書くことは、それがその文章を解説するために適当ならば許されます。Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか#ウィキペディアは演説をする場所ではありませんWikipedia:言葉を濁さない#曖昧な言い方の典型例も参照してください。

出典は書いてありますか?[編集]

日本語版ウィキペディアでは、出典が付いているかどうかが非常に重視されます。これは、Wikipedia:検証可能性で説明されている検証可能性を担保するためです。日本語版ウィキペディアに「○○である」と書くためには、そう書いてある出典が必要です。たとえ真実であっても、他の人がその内容を確認できる出典がない文章は、日本語版ウィキペディアから取り除かれる可能性があります。
具体的な出典の示し方については、Wikipedia:出典を明記するになるべく従ってください。

中立的ですか?[編集]

中立性も、とても大事なことです。これは、Wikipedia:中立的な観点で説明されています。
例えば、あなたが投稿しようとしている文章が、ある政治的争点に関するものだったとします。このようなときは、中立性について、かなり慎重になってください。出典があるからといって、一方の立場だけから書いてはいけません。もう片方の立場についても書くべきです。
また、そのように書いている出典があり、それが真実だとしても、「これによって○○は論破された」などと書いてはいけません。せいぜい、「反対の立場からは、○○に対して、~~という指摘がある」といった内容にしましょう[3]

独自研究は入っていませんか?[編集]

独自研究は、日本語版ウィキペディアでは歓迎されません。ここでいう「独自研究」とは、あなた自身による独自の研究だけではなく、 「信頼できる媒体において未だ発表されたことがないもの」を広く含みます。
ウィキペディアが独自研究に対してどのような方針をとっているかは、Wikipedia:独自研究は載せないで詳しく説明されています。とくに、「特定の観点を推進するような、発表済みの情報の合成」に注意してください。

文章の分量は十分ですか?[編集]

ここまでこのチェックリストにしたがって、出典を付けられない記述を除去し、中立性に配慮して、独自研究を除外していくと、あなたが投稿しようとした文章はかなり短くなってしまったかもしれません。そこで、文章の分量をもういちど見てみましょう。定義だけとか、関係者のリストだけとかになっていませんか? 少なくとも、それがどういったものなのか、最低限の概要は分かるようなものですか? あなたが本当に書きたかった重要なことがなくなってしまっていませんか? もし、そうであるならば、もとの文章を日本語版ウィキペディア以外のサイトに投稿するほうが、もっとすばらしい評価をえられるかもしれません。
Wikipedia:スタブWikipedia:即時削除の方針#記事に、関連した解説があります。

文章のスタイルは適切ですか?[編集]

5W1Hは明示されていますか?[編集]

よく「5W1H]」という言葉が使われます。これは、つぎのような文章の構成要素を意味しています:
  • だれが(who)
  • いつ(when)
  • どこ(where)
  • なにを/なにで(what)
  • なぜ(Why)
  • どのように(How)
なるべく5W1Hをきちんと明示するようにしましょう。自分が詳しく知っている分野では、当然のことだとしてつい書き忘れてしまっていることもあるので、なおさら注意が必要です。例えば、つぎのような点をチェックしてください:
  • 「・・・という意見もある」「・・・と推測される」などと書くときは、誰がそういう意見を持っているのか、誰がそう推測しているのか、書かれていますか?
  • 「奈良県」の記事で、それがどの国のことなのか書き忘れていませんか?
  • 「オペレーティングシステム」の記事で、それを動かすのがコンピュータだということを書き忘れていませんか?

適切なスタイルになっていますか?[編集]

日本語版ウィキペディアには、さまざまな記事があります。それらの記事は、ある程度おなじスタイル、文体、マークアップで一貫していないと読者にとって、不便になってしまいます。そこで、日本語版ウィキペディアにはスタイルについての多くのガイドラインがあります。とくに次にの二つが重要ですから、この二つには目を通すようにしてください:
最低限のマークアップについては、次のページで説明されています[4]:
スタイルについてのガイドラインは次のカテゴリに整理されていますから、ここから必要なものを見つけるのも良いでしょう:
しかし、マークアップについては、すでにウィキペディアにある記事を参考にしながら、覚えていくのが良いかもしれません。ここでも、Wikipedia:秀逸な記事から同じ分野や近い分野の記事をさがせば、参考になるはずです。

適切な節や段落の構成になっていますか?[編集]

節や段落の構成は、とても大事です。Wikipedia:レイアウトの指針に、日本語版ウィキペディアで一般的に奨励される節の構成が説明されています。まずは、これを参考にしましょう。
また、本文の節や段落の構成が不適切だと、あなたが検証可能性、中立性、独自研究の排除ということに気をつけたとしても、それが他の人に伝わらないかもしれません。適切な節や段落構成というのは、一意に決まるわけではありませんが、一般的には、概要や総論を提示し、それから詳細や各論に入ります。事件について書くときは、時系列順に書くというのも良いアイデアです。論争的な話題について書くときは、もっとも多数・有力な意見から紹介し、少数の意見をそのあとで紹介するのが、トラブルをさけるコツです。

外部リンクの選択は適切ですか?[編集]

外部リンクの選択も、慎重になる必要があります。というのは、例えば、政治的論争や学問上の論争について、本文の解説本文が中立的でも、外部リンクのリストが一方の立場に有利なものだけであれば、それはその項目全体として中立的なものとはみなされません。そのほか、著作権を侵害しているサイトへのリンクも適切なものとはみなされません。
この点についてのより詳細な解説は、Wikipedia:外部リンクの選び方にあります。

内部リンクの選択は適切ですか?[編集]

まず、日本語版ウィキペディアでは、本文中の単語にリンクをつけることができます。しかし、本文中の単語全てにリンクをつける必要はありません。Wikipedia:内容に関連するリンクだけを作成を参考にして、リンクをつける単語を選ぶようにしてください。
また、関連項目やカテゴリの選択も、難しい問題になります。これには、はっきりした基準はありませんが、その項目のより深い理解につながるような関連項目やカテゴリを選びましょう。関連項目やカテゴリは多ければ多いほど良いというものではありません。関連性の薄い関連項目のリストやカテゴリが多すぎると、逆に記事の質を下げてしまいます。
さらに、関連性の方向というものにも気を配るべきかもしれません。例えば、犬が重要な役割を担う小説などの物語は多くありますが、「犬が重要な役割を担う作品」のリストを「イヌ」の中に作っても、イヌという動物の理解にはそれほど役立ちません。Aという記事にとってはBという記事は重要な関連があったとしても、Bとう記事にとってAという記事が重要な関連を持っているかは、別の問題です。

ウィキペディアの機能を活用していますか?[編集]

プレビュー機能を使っていますか?[編集]

プレビュー機能
ぜひ、プレビュー機能を活用してください。
「ページを保存」と書かれた投稿ボタンの横に、「プレビューを表示」と書かれたボタン(プレビュー・ボタン)があります。このプレビュー・ボタンを押すと、ウィキペディアに実際に投稿・保存される前に、投稿する文章がどのように表示されるか確認することができます。
この機能をつかって、あなたの文章を何度でも確認しましょう。

要約欄に適切な語句を入れましたか?[編集]

分野別のヒント[編集]

自然科学関連[編集]

政治や宗教関連[編集]

アニメやマンガ関連[編集]

芸能関連[編集]

事件や事故関連[編集]

もう一度チェックしましょう[編集]

ここまでチェックリストにしたがって、あなたの文章は加筆されたり、語句が除去されたり、表現を推敲されたりして、ブラッシュアップされ、はじめの文章からだいぶ変ったと思います。そこで、このリストを、もう一度はじめからチェックしてください。
5W1Hのために加えた語句に、出典が明示されていないかもしれません。中立性のために加筆した内容が、参考にした文献に似すぎていて、著作権侵害の疑いをもたらすかもしれません。
他の人には、あなたが最終的に投稿した文章しか見えないわけですから、あなたが苦労してこのチェックリストにあわせた文章が、結果的に新たにこのチェックリストに挙げられた問題を引き起こしているようだと、「あぁ、この人はチェックリストを読んでないんだな」と思われてしまいます。
そういう残念なことが起こらないよう、「ページを保存」と書かれた投稿ボタンを押す前に、もう一度はじめからチェックしてみてください。

脚注[編集]

  1. ^ 例外は、あります。
  2. ^ 例えば、新しいニュースを書いても日本語版ウィキペディアはニュースの新しい順に目次を作ってくれませんから、一方で古いニュースがいつまでも目にとまりつづけ、他方で新しいニュースがぜんぜん人の目に触れないということもあります。また、せっかくあなたが重要な意見を書き込んだのに、誰かが話の腰を折るような反論を入れるかもしれません。ある商品の良い評判を書き込んでも、誰かが悪い評判を書き込むかもしれません。
  3. ^ もし、この反論が完璧なのは誰でも分かる、というのであれば、それはあなたが書く必要はありません。それが事実であれば、「反対の立場からは、○○に対して、~~という指摘がある」と書いてあれば、誰にでもそれが完璧な反論であることが分かるので、その記述だけで十分なわけです。
  4. ^ よりコンパクトなものとして、Wikipedia:ガイドブック 執筆する#マークアップもあります。