利用者:Omotecho/エラ・アルシャマヒ

エラ・アル・シャマヒ
生誕 アラビア語: آلاء الشماحي‎
1983年/1984年( 40歳–41歳)[1][2]
イギリス、バーミンガム[3][4]
国籍 イギリス
研究分野 古人類学、進化生物学
出身校 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン
インペリアル・カレッジ・ロンドン
プロジェクト:人物伝
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エラ・アル・シャマヒ（アラビア語: آلاء الشماحي‎、英: Ella Al-Shamahi）は、探検家で古人類学者、進化生物学者、作家である[5][6][7]。研究分野はネアンデルタール人でありBBC2の番組『ネアンデルタール人: ご先祖に紹介』（仮題）で司会とプロデューサーを務めた。国際アラビア研究協会の評議員[8]。スタンダアップ・コメディーの舞台にも立つ[7]。

幼少期と経歴[編集]

イギリスのバーミンガムで、イエメン系とシリア系の家庭に育つ[7]。アル・シャマヒはインペリアル・カレッジ・ロンドンを卒業し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの人類学博士課程[9]を修めた。2015年にナショナル ジオグラフィック協会の新進探検家に選ばれた[6]。国際アラビア研究協会評議員として、アラビア半島の文化遺産と自然遺産に関する研究を促進する[8]。

探検[編集]

アル・シャマヒは化石の発掘を専門とし、調査地域はシリア、イラク、ナゴルノ・カラバフ、イエメンなど政治的に不安定で互いに敵対する地域の旧石器時代洞窟である[6][7]。「TEDトーク」に招かれるとイエメンのソコトラ島への遠征調査について述べ[10]、またイエメンの遺産に対する継続的な支援の一環としてMBIアル・ジャベル財団（英語）から助成金を受けたという[11]。イエメン本土は飛行禁止区域のためイギリスからの渡航は禁じられたものの、島自体は比較的安全だとわかると、アル・シャマヒは島に上がる方法を求め、2018年初頭、発掘チームを率いてセメント運搬船に乗る。ソマリアの海賊に遭遇する危険を押しインド洋を航海して3日後に島に到着[7][12]、アル・シャマヒに同行した研究者はリス・スウェイツ・ジョーンズ、マーティン・エドストロム、レオン・マッカロンである[13]。

テレビ番組とメディア出演[編集]

BBC2 2018年[編集]

アル・シャマヒはBBC2「ネアンデルタール人 - ご祖先にご紹介」（2018年仮題）に出演、ネアンデルタール人が氷河期の旧人類として、どのような姿で寒冷期をどう生きたか生活を調査した。一般的なイメージは地面に拳を突きながら歩く類人猿だとすると、そうではなかったことが判明し、実際、私たちが思うよりも賢く行動はすばやく、見た目も悪くないどころか現代人にとても似ていた点を紹介した。相手役はアンディ・サーキス[14]。

『ホライゾン』2019年[編集]

2019年には『Horizon』のエピソード「Body Clock: What Makes Us Tick?」で、被験者を10日間、地下壕に留め置いて体内時計の実験をした[15]。

チャンネル4 2020年[編集]

アマゾンの現代および古代の先住民コミュニティと部族のさまざまな側面を調査したアル・シャマヒは、チャンネル4のドキュメンタリー番組「ジャングル ミステリー：失われたアマゾンの王国」で発表した（2020年仮題）[16]。

アマゾンの熱帯雨林で先史時代の一連の壁画が見つかり、世界最大の規模と分かったという。一部を3部構成の第2エピソードで報告し、現地のセラニア・デ・ラ・リンドーサ地域（コロンビア）は、それ以前にも壁画の存在が知られた場所である[17]。

BBC2 2020年[編集]

司会を務めたドキュメンタリーの特集番組（2020年）では著名な博物学者のクリス・パッカム（英語）と組むと、タンザニア北部のセレンゲティ国立公園に隣接するムウィバ野生生物保護区（Mwiba Wildlife Reserve）を紹介した。滝つぼを中心とした水場の自然誌は、最もアフリカの象徴にふさわしい動物の生態を超望遠撮影した映像であった[18]。

チャンネル4 2022年（ツタンカーメン）[編集]

チャンネル4のドキュメンタリー番組でツタンカーメンの墳墓の秘密を取り上げ、司会を務めた。番組は2部構成シリーズで、エジプトのファラオの墓の呪いなど伝説の背後に科学的真実があるかどうか探った[19][20]。

チャンネル4 2022年（クジラ）[編集]

2022年、調査委託を受けてドキュメンタリー撮影に臨んだ。毎年、イギリスの海岸に多数のクジラが打ち上げられて死んでおり、アル・シャマヒは国内の主要な科学組織とともに危機の最前線に立ち原因を調べた。課題は、海洋汚染や漁業の影響、船との衝突事故その他、人類の活動が座礁の原因に占める割合の把握である[21][22]。

TED[編集]

アルシャマヒは「TEDトーク」に招かれて登壇した2019年に、イエメンのソコトラ島への遠征を主題にした。政治的に不安定な地域として名前が通っているとはいえ、地球上で最も生物多様性に富む場所の1つであり、誰も見たことがないものを発見するかもしれない地帯を探索したがる科学者の主張を語った[23]。

コメディアンとして[編集]

余暇にスタンダップ・コメディーを楽しみ、「エディンバラ・フリンジ・フェスティバル」で何度か舞台に立った[24][25]。コメディーは対処戦略であり、自分が取り組む発掘調査はあまり人々になじみがない地域でもあるため、一般の人にわかってもらう方法だと言う。

「私が行く調査地は本当に暗いので、問題に対処するのに良いのです」[26]。

書籍[編集]

2020年3月（COVID-19世界的大流行）を機に、突然、誰も握手を交わさなくなったことを見つめた著書『The Handshake: A Gripping History』（2021年）に、人類史に見る握手の概要をその起源（遅くとも700万年前）から示した。ある書評家は「この人類最古のジェスチャーを多くの視点から調べた、途方もなくきらびやかで幅広く、視野を広げる小さな研究」と呼んだ[27]。

脚注[編集]

  1. ^ Maxted, Anna (2018年5月10日). “Ella Al-Shamahi: Meet the new star of Sunday night TV” (英語). The Times. ISSN 0140-0460. https://www.thetimes.co.uk/article/ella-al-shamahi-meet-the-new-star-of-sunday-night-tv-0jr509hfb 2019年7月20日閲覧。 
  2. ^ Uqba, Sana. “Yemen's Ella al-Shamahi: Unearthing the past, preserving the future” (英語). alaraby. 2019年7月20日閲覧。
  3. ^ “Why is there only one species of human?” (英語). National Geographic (2018年12月6日). 2022年11月18日閲覧。
  4. ^ “The fossil finder who can't wait to return to war-torn Yemen” (英語). New Scientist (2018年1月24日). 2022年11月18日閲覧。
  5. ^ “Ella Al-Shamahi” (英語). Profile Books Ltd.. 2022年8月30日閲覧。
  6. ^ a b c National Geographic Society. “Learn more about Ella Al-Shamahi” (英語). www.nationalgeographic.org. 2019年7月20日閲覧。 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "nat_geo"が異なる内容で複数回定義されています
  7. ^ a b c d e Pilcher (2018年9月18日). “Did you hear the one about the anthropologist who walked into a comedy club?” (英語). BBC Science Focus Magazine. 2022年8月30日閲覧。
  8. ^ a b “Biographies”. International Association for the Study of Arabia. 2022年8月30日閲覧。
  9. ^ UCL (2016年8月22日). “Fossil Hunting in the Yemen: Archaeologists Without Borders” (英語). Human Evolution @ UCL. 2019年7月20日閲覧。
  10. ^ Al-Shamahi. “Ella Al-Shamahi | Speaker” (英語). www.ted.com. TED. 2019年7月20日閲覧。
  11. ^ “MBI Al Jaber Lecture Series: "Dragon's Blood Island: Socotra and Our Search for Dragons" by Ella Al-Shamahi”. www.mbifoundation.com. MBI Foundation. 2019年7月20日閲覧。
  12. ^ “Open Explorer | Dragon's Blood Island: Socotra” (英語). Open Explorer (2018年2月1日). 2019年7月20日閲覧。
  13. ^ “MBI Al Jaber Foundation”. www.mbifoundation.com. 2019年7月20日閲覧。 “Rhys Thwaites-Jones, Martin Edstrom, and Leon McCarron”
  14. ^ “Neanderthals - Meet Your Ancestors” (英語). BBC (2018年). 2022年8月31日閲覧。
  15. ^ “It's time to listen to our body clock” (英語). BBC Science Focus Magazine. 2019年7月20日閲覧。
  16. ^ “Jungle Mystery: Lost Kingdoms of the Amazon”. Channel 4. 2022年8月31日閲覧。
  17. ^ Alberge (2020年11月29日). “'Sistine Chapel of the ancients' rock art discovered in remote Amazon forest” (英語). The Observer. 2022年8月31日閲覧。
  18. ^ “Chris Packham and Ella Al-Shamahi create a waterhole in Tanzania for new BBC Two nature series” (英語). BBC (2020年1月24日). 2022年8月31日閲覧。
  19. ^ “Tutankhamun: Secrets of the Tomb” (英語). Channel 4. 2022年8月30日閲覧。
  20. ^ Rahman (2022年6月18日). “Digging deep into the legendary curse and secrets of Tutankhamun’s tomb with Ella Al-Shamahi” (英語). The New Arab. 2022年8月31日閲覧。
  21. ^ “Channel 4 Commissions TV Event to Discover What Exactly is Killing Our Planet's Whales” (英語). Channel 4 (2021年11月10日). 2022年8月30日閲覧。
  22. ^ Shamahi (2022年6月11日). “‘Forever chemicals’ are killing whales – and harming us” (英語). The Guardian. 2022年8月31日閲覧。
  23. ^ Al-Shamahi. “Ella Al-Shamahi’s TED talk” (英語). TED. 2022年8月31日閲覧。
  24. ^ “Ella Al-Shamahi and Susie Steed: Gold Diggers” (英語). Edinburgh Festival Fringe United. 2019年7月20日閲覧。
  25. ^ “Ella Al-Shamahi” (英語). Adventure Uncovered Live. 2019年7月20日閲覧。
  26. ^ Langley (2019年10月29日). “This Crusading Scientist-Comedian Challenges Viking Myths” (英語). OZY. 2022年8月31日閲覧。
  27. ^ Hart (2021年3月28日). “The Handshake by Ella Al-Shamahi, review — a sparky history of a greeting” (英語). The Times. 2022年8月30日閲覧。

外部リンク[編集]


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