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アンディ・サーキス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンディ・サーキス
Andy Serkis
Andy Serkis
2017年
生年月日 (1964-04-20) 1964年4月20日(60歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
モーションアクター
映画監督
活動期間 1985年 -
配偶者 ロレイン・アシュボーン英語版(2002年 - )
著名な家族 ルビー・アシュボーン・サーキス英語版(長女)
ソニー・アシュボーン・サーキス(長男)
ルイ・アシュボーン・サーキス英語版(次男)
主な作品
出演
ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
24アワー・パーティ・ピープル
キング・コング
プレステージ
Longford英語版
Sex & Drugs & Rock & Roll英語版
バーク アンド ヘア
猿の惑星』シリーズ
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
ホビット』シリーズ
GODZILLA ゴジラ
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
スター・ウォーズ』シリーズ
ブラックパンサー
THE BATMAN-ザ・バットマン-
監督兼出演
モーグリ: ジャングルの伝説
監督
ブレス しあわせの呼吸
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
製作
ザ・リチュアル いけにえの儀式
受賞
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
2003年ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
2018年ブラックパンサー
その他の賞
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アンディ・サーキスAndrew Clement Serkis, Andy Serkis, 1964年4月20日[1] - )は、イギリスロンドン出身の俳優モーションアクター映画監督

経歴

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父はアルメニア人の医師[2][3][4]。父の仕事の関係でロンドンやバグダードで育つ[5]ランカスター大学で学んだ。当初は舞台美術の仕事に就くつもりであったが役者に転向し、舞台に出演するようになる。1989年からテレビに出演するようになり、1994年には映画デビューした。

2000年代以降はピーター・ジャクソン作品の常連となり、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズではモーションキャプチャでゴラムを、『キング・コング』ではコングと船内のコック、ランピーを演じている。撮影中は体にぴったりとしたボディ・スーツを着て演じた。コングを演じる際には、ゴリラの習性や特徴を研究するため、はるばるアフリカの野生保護区で飼育されているゴリラと直接触れ合ってコミュニケーションを取るなど、徹底した役作りを行なった[6]。2012年公開の映画『ホビット』では、ゴラムを再び演じるだけでなく、第2班監督も務めている[5]

2011年には、特殊映像効果について学べるスタジオ "The Imaginarium Studios" をロンドンに設立している[7][8]

2014年公開の映画『GODZILLA ゴジラ』では、クレジットなしであるがモーションキャプチャを担当した。前述のキングコングとゴジラ、両方のキャラクター演技を担当したのは、『ゴジラ』、『キングコングの逆襲』においてスーツアクションを担当した中島春雄以来となる。

2017年、『ブレス しあわせの呼吸』で監督デビューした。

女優である妻のロレイン・アシュボーン英語版との間に、いずれも役者として活動する3人の子供(ルビー英語版、ソニー、ルイ英語版)がいる[5][9]

俳優としての特徴

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ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムや、『猿の惑星』のシーザーなど、モーションキャプチャを使った特殊なキャラクターを演じることが多い。

フィルモグラフィ

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映画

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題名 役名 備考 吹替
1996 ステラの企み
Stella Does Tricks
フリッツ
1997 キャリア・ガールズ
Career Girls
エヴァンス
1998 マイ・スウィート・シェフィールド
Stella Does Tricks
ボブ
1999 トプシー・ターヴィー
Topsy-Turvy
ジョン
アラビアン・ナイト
Arabian Nights
カシム テレビ映画
2002 脱獄者
The Escapist
リッキー・バーンズ
ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
ゴラム モーションキャプチャ 長島雄一
デス・フロント
Deathwatch
トーマス・クイン一等兵 飯島肇
24アワー・パーティ・ピープル
24 Hour Party People
マーティン・ハネット
2003 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
The Lord of the Rings: The Two Towers
ゴラム モーションキャプチャ 長島雄一
2004 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
The Lord of the Rings: The Return of the King
ゴラム / スメアゴル モーションキャプチャ及び顔出し出演
13 LOVE 30 サーティンラブサーティ
13 Going On 30
リチャード 岩崎ひろし
2005 リンガーズ 〜ロード・オブ・ザ・ファンズ〜
Ringers: Lord of the Fans
本人 ドキュメンタリー映画
キング・コング
King Kong
キング・コング、コックのランピー モーションキャプチャ 後藤哲夫
2006 アレックス・ライダー
Stormbreaker
ミスター・グリン
プレステージ
The Prestige
アリー 後藤敦
マウス・タウン ロディとリタの大冒険
Flushed Away
スパイク 声の出演 ヰズミ
2008 インクハート/魔法の声
Inkheart
カプリコーン 岩崎ひろし
2010 どうぶつ会議/アドベンチャー・イン・アフリカ
Animals United
チャールズ 声の出演
ブライトン・ロック
Brighton Rock
Colleoni
2011 猿の惑星: 創世記
Rise of the Planet of the Apes
シーザー モーションキャプチャ チョー(長島雄一)
アーサー・クリスマスの大冒険
Arthur Christmas
妖精 声の出演 TBA
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
The Adventures of Tintin: Secret of the Unicorn
ハドック船長 モーションキャプチャ及び声の出演 チョー
2012 バーク アンド ヘア
Burke & Hare
ウィリアム・ヘア TBA
ホビット 思いがけない冒険
The Hobbit: An Unexpected Journey
ゴラム モーションキャプチャ チョー
ホビット 思いがけない冒険 エクステンデッド・エディション
The Hobbit: An Unexpected Journey
2014 ホビット 竜に奪われた王国
The Hobbit: The Desolation of Smoug
ホビット 竜に奪われた王国 エクステンデッド・エディション
The Hobbit: The Desolation of Smoug
ワイルド・ビル
Wild Bill
Glen
GODZILLA ゴジラ
Godzilla
ゴジラ[1] モーションキャプチャ(クレジット無し) (台詞無し)
猿の惑星: 新世紀
Dawn of the Planet of the Apes
シーザー モーションキャプチャ 小原雅人
2015 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
Avengers: Age of Ultron
ユリシーズ・クロウ 広田みのる
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
Star Wars: The Force Awakens
最高指導者スノーク 壤晴彦
2017 猿の惑星: 聖戦記
War for the Planet of the Apes
シーザー [10] 小原雅人
ザ・リチュアル いけにえの儀式
The Ritual
製作
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
Star Wars: The Last Jedi
最高指導者スノーク 壤晴彦
2018 モーグリ: ジャングルの伝説
Mowgli
バルー 兼監督・製作
声の出演
石住昭彦
ブラックパンサー
Black Panther
ユリシーズ・クロウ 広田みのる
大英博物館プレゼンツ 北斎
British Museum presents: Hokusai
ナレーション ドキュメンタリー映画
ブレス しあわせの呼吸
Breathe
監督デビュー作
2019 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
Star Wars: The Rise Of Skywalker
最高指導者スノーク カメオ出演 壤晴彦
2020 ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
Long Shot
パーカー・ウェンブリー (吹き替え版なし)
2021 SAS: 反逆のブラックスワン
SAS: Red Notice
ジョージ・クレメンツ 仲野裕
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
Venom: Let There Be Carnage
監督
2022 THE BATMAN-ザ・バットマン-
The Batman
アルフレッド・ペニーワース 相沢まさき
2023 刑事ジョン・ルーサー: フォールン・サン
Luther: The Fallen Sun
デヴィッド・ロービー 宗矢樹頼
2024 ネクスト・ゴール・ウィンズ英語版
Next Goal Wins
製作総指揮
ヴェノム:ザ・ラストダンス
Venom: The Last Dance
ヌル英語版 モーションキャプチャ及び声の出演 大塚明夫
2026
Lord of the Rings: The Hunt for Gollum
ゴラム 兼監督

テレビシリーズ

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題名 役名 備考 吹替
2003 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
Cleanie アニメ、声の出演
第14シーズン第18話「Dude, Where's My Ranch?」
2008 リトル・ドリット
Little Dorrit
Rigaud ミニシリーズ
2020 王への手紙
The Letter for the King
Mayor of Mistrinaut TBA
2021 ホワット・イフ...?
What If...?
ユリシーズ・クロウ 声の出演 広田みのる
2022 キャシアン・アンドー
Andor
キノ・ロイ  第8話出演  相沢まさき
アニマル -自然界の実力者たち-
Animal
本人 / ナレーター 第2シーズン第1話「猿人類 仲野裕

日本語吹き替え

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モーションキャプチャとしての出演がメインの作品においては『ロード・オブ・ザ・リング』以降、チョー(長島雄一)が主に担当しており、2004年にはサーキスと対面を果たし、専属(フィックス)声優として本人から公認されている[11]。ただし、2012年の『ホビット 思いがけない冒険』を最後に起用が途絶えており、持ち役であった『猿の惑星シリーズ』のシーザー役も『猿の惑星: 新世紀』以降は小原雅人に変更されている。

このほかにも、実写での出演がメインの作品では相沢まさき岩崎ひろし広田みのる仲野裕などが複数回、声を当てている。

参考文献

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  1. ^ a b 野村宏平、冬門稔弐「4月20日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、109頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  2. ^ Andy Serkis comes out from behind Gollum and King Kong by Times Online
  3. ^ xoanon (1 February 2001). “Andy Serkis Talks LOTR”. TheOneRing.net. http://www.theonering.net/torwp/2001/02/02/27644-andy-serkis-talks-lotr-2/ 29 March 2010閲覧。 
  4. ^ Shoard, Catherine (16 March 2008). “Andy Serkis: Beastie boy”. London: The Telegraph. http://www.telegraph.co.uk/culture/film/starsandstories/3671900/Andy-Serkis-Beastie-boy.html 22 October 2010閲覧。 
  5. ^ a b c James Mottram (7 December 2012). “Gollum's precious moments: Andy Serkis' unexpected journey from The Lord of the Rings to The Hobbit”. The Independent. http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/features/gollums-precious-moments-andy-serkis-unexpected-journey-from-the-lord-of-the-rings-to-the-hobbit-8390096.html 7 December 2012閲覧。 
  6. ^ . シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0005329+2013年2月11日閲覧。 
  7. ^ Who We Are”. 5 October 2012閲覧。
  8. ^ “『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラム役のアンディ・サーキス、スタジオを開設”. シネマトゥデイ. (2010年5月4日). https://www.cinematoday.jp/news/N0024147 2013年2月11日閲覧。 
  9. ^ Andy Serkis family info”. Ageofthering.com (2011年5月1日). 2011年5月1日閲覧。
  10. ^ “猿VS人間の戦い激化!「猿の惑星」最新作、2017年公開決定”. 映画.com. (2016年12月14日). https://eiga.com/news/20161214/13/ 2016年12月14日閲覧。 
  11. ^ フェローシップ通信 2004年『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(アンディ・サーキス&長島雄一対談)にて。

外部リンク

[編集]