高山由紀子
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経歴
[編集]子供の頃から映画好きの父に連れられて頻繁に映画館へ足を運んでおり、また自宅の近くに東宝撮影所があったこともあって、本人曰く「映画ばかり観て育った」[3]。
慶應義塾大学文学部卒業後、30歳近くなった頃にシナリオ学校に通い始め[3]、主婦をしながらシナリオセンターで映画脚本を学ぶ[4][5]。
1975年、本多猪四郎によるシナリオ学校生を対象にした新作ゴジラ映画脚本の競作選考で自作が採用され、『メカゴジラの逆襲』で脚本家デビュー[6][4]。ゴジラシリーズで初の女性メインスタッフとなった[4]。
女性心理を突いたシナリオが得意であり、刑事ドラマやミステリー、時代劇を得意分野とする女性脚本家の1人である。
2010年に出版した小説『源氏物語 悲しみの皇子』は、2011年に『源氏物語 千年の謎』のタイトルで映画化された。
2023年6月2日午前11時16分、老衰のため東京都内の自宅で死去[7]。83歳没。
主な作品
[編集]映画作品
[編集]脚本作品
[編集]監督作品
[編集]プロデューサー作品
[編集]- KOYA澄賢房覚え書(1993年、脚本も担当)
ビデオ作品
[編集]作品
[編集]- 映画 遠野物語(1982年)。ヘラルド出版・ヘラルド映画文庫で関連出版
- 『小説 遠野物語』紀尾井書房、1982年
- 国東物語(1985年、脚本も担当)
- 『国東物語 ドン・フランシスコ・大友宗麟』 八重岳書房、1989年
- 新版『ドン・フランシスコ・大友宗麟』 八重岳書房、1994年
- 『国東物語 ドン・フランシスコ・大友宗麟』 八重岳書房、1989年
- トリナクリア PORSCH959(1987年、脚本も担当)
- 『源氏物語 悲しみの皇子』(角川書店、2010年)。角川書店グループ・あすかコミックスで漫画化(全2巻、宮城とおこ作画)
他の刊行著作
[編集]- 『父 高山辰雄』 角川書店、2011年
- 『吉原代筆人雪乃1 色もよう』角川文庫、2014年。以下は書き下ろし小説
- 『吉原代筆人雪乃2 みだれ咲』 角川文庫、2014年
- 『吉原代筆人雪乃3 繚乱の海』巻、角川文庫、2014年
- 『花魁くノ一』 角川文庫、2015年
- 『逢瀬の花 花魁くノ一』角川文庫、2015年
テレビ作品
[編集]- フランダースの犬(1975年)
- シートン動物記 くまの子ジャッキー(1977年)
- 新・必殺仕事人(1981年)
- 仕事人大集合(1982年、野上龍雄との共同執筆)
- はぐれ刑事純情派
- メークアップ(1990年)
- 江戸中町奉行所(1990年)
- 必殺仕事人・激突!(1991年 - 1992年)
受賞歴
[編集]- 2003年 - ポルトガル・フォズ国際映画祭批評家大賞
脚注
[編集]- ^ a b 野村宏平、冬門稔弐「4月3日 / 4月4日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、98頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ “アクセス・会社概要”. シナリオ・センター. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d 週刊テレビ番組(東京ポスト)1989年11月24日号「脚本家の横顔」63頁
- ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 116–117, 「東宝チャンピオンまつりスタッフインタビュー5 髙山由紀子」
- ^ “「メカゴジラの逆襲」「必殺仕事人」シリーズ…脚本家の高山由紀子さん死去、83歳”. 読売新聞オンライン (2023年6月2日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ ゴジラ大百科 1992, p. 124, 構成 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しむ100のカタログ 12 怪獣映画の文豪たち」
- ^ “高山由紀子さん死去(脚本家)”. 時事ドットコム (2023年6月2日). 2023年6月2日閲覧。
参考文献
[編集]- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 新モスラ編』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1992年12月10日。
- 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。