利用者:Omotecho/sandbox/トウモロコシの穂軸
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トウモロコシの穂軸(英: Corncob; cob of corn ; corn on the cob)はトウモロコシの芯ともいい、トウモロコシが種子をつける花穂(かすい)という部位を指す。英語でトウモロコシの「耳」と呼び、種子をむくまたは削り落とすと「軸」または「棒」と見なされる。
若い穂はベビーコーンまたはヤングコーンとも呼び、種子ごと生食できる。植物が成熟するにつれて穂軸は固くなり、可食部は種子だけになる。
トウモロコシの収穫は丸ごとゆでたり焼いたりして食べる用途に向けて穂軸ごと採るか、子実を脱穀して採取する場合がある。後者は畑に専用の装置を着けた外国製の大型コンバインを入れて効率化し、穂軸は茎 や葉とともに畑に落とす[1]方式がある。
穂軸の最も内側の部分は白く、粘度は発泡スチロールに近い。
用途
[編集]トウモロコシの穂軸には次の用途がある。
他に利用法として次のものがあげられる。
- 動物の寝床の資材[3] – 湿気を吸収し、床に軟らかさを加える。
- 猫用トイレ材[4] – 砕いて洗い、再び乾燥させて撒(ま)く。
- マイルドな研磨剤[3] – 粗く砕き、建物の表面の塗装をこすり落としたり、研磨加工(振動仕上げ[5]やブラスト[6]、タンブリング[7])に使う。
- バイオ燃料[8][9][10]
- 炭の原料[11][12]。
- 園芸資材。土壌改良剤、保水剤[3]。
- 廃棄物の吸収剤。液体、グリースや油、固体、有害廃棄物を安全に処分する媒材として[3]。
- 希釈剤・担体・充填剤[3]。動物用医薬品、動物用製剤、ビタミンプレミックス、医薬品、農薬、殺虫剤、肥料などに使用[3]。
- 毒餌(殺鼠剤)の基材[13]。トウモロコシの軸のあらびき粉 Powdered corn cob を使用[3]。
- 甘味料の原料。 キシロース[14]。
脚注
[編集]- ^ 阿部佳之「§4) 収穫・調製 a 収穫作業」『子実用トウモロコシ 生産・利活用の手引き (都府県向け)』(第1版)国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、2019年3月29日、29-32頁。
- ^ 橘熊野、林千里、粕谷健一「フルフラールを原料としたバイオベース材料開発」『日本接着学会誌』第53巻第8号、2017年、p.15-【276-】、doi:10.11618/adhesion.53.276、ISSN 0916-4812、NAID 130007495094、2021年6月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “Corn Cob Powder” (英語). www.rahiindustries.com. グジャラート州: Rahi Agro Industries. 2021年6月6日閲覧。
- ^ “猫砂”. www.customs.go.jp. ホーム > 事前教示回答事例(品目分類). 税関 Japan Customs. 2021年6月6日閲覧。
- ^ “研磨ホームページ 研磨用語集”. www.monozukuri.org. 2021年6月6日閲覧。
- ^ 厚地鉄工株式会社「§ (ブラスト)クリーニング=鋳物の砂落とし、錆・スケール・スラッグ・スパッタリング・塗装・コーチングなどの研掃」『技術資料:研掃材の種類』。「トウモロコシ/比重=0.528、研削力=極小、粉砕性=中、 研削力なし。壊れやすいものに使用。果実は破砕し易い。金属の軽いバリ、プラスチック成型品のバリ取り。反射防止樹脂表面のクリーニング。ガラス表面のクリーニング。」
- ^ “研磨用語集(た行) > タンブリング(たんぶりんぐ)”. www.monozukuri.org. 研磨ホームページ 研磨用語集 (知財管理番号 : H15PRO160). 独立行政法人 産業技術総合研究所. 2021年6月6日閲覧。
- ^ “バイオ燃料頼みの危うさ 穀物高騰や生産効率が課題”. www.nikkei.com. 日本経済新聞社 (2012年10月22日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ “Smithsonian scientists highlight environmental impacts of biofuels [スミソニアン研究所の科学者がバイオ燃料による環境への影響を浮き彫りに」(プレスリリース)]” (英語). EurekAlert! (2008年1月3日). 2021年6月6日閲覧。
- ^ Scharlemann, Jörn P. W.; Laurance, William F. (2008-01-04). “How Green Are Biofuels?[バイオ燃料は環境にどのくらい優しいのか?”] (英語). Science 319 (5859): 43–44. doi:10.1126/science.1153103. ISSN 0036-8075. PMID 18174426 .
- ^ “トウモロコシの炭からできた土壌改良剤『コーンコブミラクル』が農業を変える! 導入者に聞く、費用対効果と秀品率”. マイナビ農業. 農業ニュース (2019年9月9日). 2019年6月6日閲覧。
- ^ “コラム 12 炭を利用した、環境に優しい農村開発を目指して ~ベトナム・バクマー国立公園 ~”. www.mofa.go.jp. 『政府開発援助(ODA)白書』2007年版. 外務省. 2021年6月6日閲覧。
- ^ 樋口輔三郎(北海道支場保護部野鼠研究窒・農学博士)「殺鼠毒餌の改良に関する研究」『林業試験場研究報告』第179号、森林研究・整備機構、1965年3月、68-85頁。
- ^ 総務局食品工業技術センター (2020年9月16日). “キシロース”. 企業のためになるQ&A. 広島県. 2021年6月6日閲覧。
外部リンク
[編集][[Category:トウモロコシ]]