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利用者:Omotecho/sandbox/花づな

パリのパンテオンからの建築の花綱

花綵(はなづな、フェストゥーン フランス語: festonイタリア語: festoneフェストーネ、ラテン語: festo; festum)は両端を固定した花の綱や花輪、また建築では一般に石彫装飾を指す。ラテン語の原義は本物のまたは果物リボンで束ねた吊るし飾りを意味し、柱や壁に下げた。あるいは花ではなく布地やリネンの両端を留めつけた飾りはスワッグ(swag)と呼ぶ[1][2]

現代英語で動詞形、特に「festooned with(花綵で飾った)」と記すと、たいへん比喩的あるいは広義に、装飾や上掛け類が派手である状態を表現する。

起源とデザイン[編集]

その起源は想像に過ぎないものの、天然の生花などを綱状につづり合わせ、祭日の玄関を彩ったり、祭壇の周囲に吊り下げたりした習慣から、その代用として石彫で表現したと考えられる[2]

古代ギリシャ人ローマ人も花綵のデザインを広く用いて祭壇やフリーズ、壁面パネルの主な装飾要素とした[2]。またリボンの端に蝶結びをあしらったり、ゆったりとねじる曲線的なデザインもよく目にする。花綵の端や中央に吊るす葉や花の束をドロップまたはマージント(margent)と呼ぶ。

後に新古典主義建築や装飾芸術、特に陶器銀細工モチーフに採用されるなどしたデザインは正確には数えられないほど豊富で、リボンの端を装飾のある結び目にしたり、ライオンの口にくわえさせたり、さらにはチボリ

ウェスタのように、ブクラニア(bucrania)という装飾の列をならべ、その頭部を花綱でつないだりもした。eブクラの列同士を結ぶます。

その他の用途[編集]

この用語は現在では特定の様式の電灯の照明について、個々の電球に独立の配線を施し、それを2点以上の支点を結ぶ配線にまとめて電源へ結線する形式を指す場合[3]、あるいは電源接点を両端に配した照明を指す場合がある[4]

あるいは動物学の用語として、ハチが巣内で互いに肢をつなぎ、鎖状にぶら下がる行動を指す。この行動(festooning:花飾り行動)は完全な解明に至っていないものの、集団で蜜蝋ハニカムを構築する準備として、巣を作る空間の広さを測っていると考えられる。鎖状のハチが描く放物線を使い、ハチ空間(beespace)の侵害を最小限に抑える働きも想定できる。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Fleming, John; Honour, Hugh; Pevsner, Nikolaus (1986) [1966]. Dictionary of Architecture (3 ed.). Penguin Books Ltd. p. 114. ISBN 0-14-051013-3. https://archive.org/details/penguindictionar00flem_0/page/114 
  2. ^ a b c Sturgis, pp. 22-23
  3. ^ Miller, Charles R.. Illustrated Guide to the NEC. p. 19. ISBN 978-1435498136 
  4. ^ CDX Automotive (28 March 2013). South African Automotive Light Vehicle Level 2. Jones & Bartlett Learning. pp. 559. ISBN 978-1-4496-9782-2. https://books.google.com/books?id=tZZ4AAAAQBAJ&pg=PA559 

関連文献[編集]

継承

外部リンク[編集]

  • ウィクショナリーには、festoonの項目があります。

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