利用者:Omotecho/sandbox/Outreachy
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アウトリーチー (Outreachy、旧 Free and Open Source Software Outreach Program for Women) は特定のプロジェクトにおいて十分に評価されていない人々を迎える有償のインターン制度で、 FLOSSという区分のソフトウェアの研修を行う。プログラムの主催団体は以前の GNOME Project (en) から Software Freedom Conservancy に交代し、従来の主催者 GNOME財団は後援団体に移行した。
対象はオープンソースで少数派の女性シスジェンダーや女性トランスジェンダーの人、性自認が性別と一致しない人など (男性トランスジェンダーとジェンダークイアの人も含む)、アメリカのあらゆるジェンダーの人で国内のテクノロジー産業少数派の人種もしくは民族集団の出身の人 (黒人/アフリカ系アメリカ人、スペイン系/ラテン系、アメリカ先住民、アラスカ先住民、ハワイ先住民、太平洋諸島先住民) である。年齢は18歳以上とし、学歴は不問。インターンはプログラム作成や設計、説明文書やマーケティングその他の貢献方法を中心課題にする場合がある。
プログラムの立ち上げは2006年で、当初はデスクトップ環境で GNOME (基本的にLinux) を使用、社会女性対象のインターンも行い、2010年に再開すると年2回ずつ設定している。2012年以降は外部組織のプロジェクトを加え、2014年時点ではMozillaとウィキメディア財団ほか16組織を数え、資金提供元は GNOME 財団、Google、インターン制度参加団体の他、ソフトウェア開発企業である。
プログラムの詳細
[編集]Outreachy の趣旨は「肯定的なフィードバックのループ作り」であり、圧倒的に男性参加者が占めるFLOSS ソフトウェア開発に女性の参加を増やすことであった (en:Women in Libre software communitiesを参照)●r1[1]。類似のFLOSSインターン制度にはGoogle Summer of Codeがあり、後者の対象は学生もしくは開発者限定で●r2[2]、学生の大学暦と両立するように、北半球と南半球それぞれの夏休みを利用して年2回の会期を設定している●r3[3]。
設立当初は女性の参加を促した本プログラムは、やがて「誕生時の性識別や性自認が女性、あるいはジェンダーがクイアやフルイドもしくはフリーなど誕生時の性識別や性別提示にとらわれない」人に門戸を広げた●r4[4]。2014年12月の開催時には性別を問わずASCEND人道支援協会のプロジェクト参加者を受け入れ●r4[4]、オープンソース界で過小評価される他のグループの人向けの研修プログラムとも連携●r5[5]。Outreachy は2015年9月以降「アメリカ在住者と国籍保持者で性別を問わず黒人/アフリカ系アメリカ人、スペイン系/ラテン@系、アメリカ先住民、アラスカ先住民、ハワイ先住民、太平洋諸島先住民」を対象に、アメリカのテクノロジー界に十分に参加できていない人として受け入れてきた●r6[6]。
課程の一環として、参加者には希望のプロジェクトに貢献する義務が課される●r7[7]。遠隔参加となるため旅費500米ドルを支給し、インターン生が仲間との現実社会でのミーティングに参加してプロジェクトとの関係を強化できるよう図られている●r7[7]。作業を記録するブログ執筆も条件で、「自分と関心が共通する人とたくさん出会えたし、以前とは全く異なる分野で就職の道が開けた」と感想を述べた参加者がいる●r8[8]。
影響
[編集]GNOME プロジェクトでは女性の投稿者の加入と定着が改善する予兆をいくつか見かけるようになる。2010年度末に近い2011年4月にはリリース3.0 を「過去版を上回る女性の貢献度が見られ当方の新規インターン事業〔の〕効果」と発表●r9[9]。同じ年の Google Summer of Code に同プログラム出身の女性受講者7名が参加したと11月に発表、前年までの参加ゼロもしくは1名と比較している●r10[10]。プログラムの年次総会に当たる GUADEC を検証すると2012年の参加者中女性は17% (41名) で「3年前、GNOME 参加者中 4% (女性6名) だった Desktop Summit 2009と対照的」●r11[11]である。
2013年6月当時のプログラム主催者マリーナ・ジュラキンスカヤ Marina Zhurakhinskaya によると、前出の41名の半数はインターン終了後も GNOME に投稿を続け、5名はメンターに昇格したという●r7[7]。
ウィキメディア財団によると、女性向けのアウトリーチ事業及び Google Summer of Code と連携したおかげで、活動に関心を示した新規参加者向けリソース開発をウィキメディア全般で改善できたと評価される。これには説明文書や、編集初学者にお勧めのプロジェクトを提示するリスト作りも含まれる●r12[12]。
ブルース・バイフィールド Bruce Byfield は2013年「もうすでに、〔この〕プログラムは女性向け FOSS プログラムで最高だと誇って良い ●●r7[7]」と述べ、フリーソフトウェア財団は2014年3月、FSF フリーソフトウェア賞について本プログラムを恒例の「Award for Projects of Social Benefit」(社会貢献プロジェクト賞) に選定した根拠として、その「重要な役割」を称え「女性のリーダーシップ研修と開発能力の育成により性差別に対抗し、テクノロジーを基盤として成立する社会に一石を投じた」と述べている●r13[13]。
プログラムの効果を高めたものを訊ねられたM・ジュラキンスカヤは「皆さんのプロジェクトで『女性を歓迎』と告げてください、その一言で十分にシグナルを発信しますから。さらに〔編集初学者の女性が〕 最初のパッチを投稿する時に相談できるよう、担当者を特定しておくのがコツです」と説明する●r3[3]。
Outreachy の調整役で Linux カーネルに投稿するセージ・シャープ (Sage Sharp) は2015年7月、第1回レッドハット女性オープンソース賞を「オープンソース界の意思疎通の改善と女性の参加促進」に対して受賞する[14][15]。同月、プログラム主催者M・ジュラキンスカヤはその役割に対しオライリー・オープンソース賞を授与された[16]。
沿革
[編集]女性対象の夏期講習
[編集]2006年の Google Summer of Code に併設した GNOME インターン制度で応募者181人中女性がゼロだと気づき、ハンナ・ウォラックとクリス・ボール( Chris Ball) は女性対象の GNOME 主催の Women's Summer Outreach Program (WSOP) を企画し参加を呼びかける計画を立てる●r7・1[7][1]。期間は1ヵ月、開発者は学生に限定して募集と●r17[17]100名の応募があり、インターン生6名を選んで GNOME 財団と Google に半数ずつ委託する●●r4[18]。学生のレポートにはプラスの経験がつづられ、インターン終了後もオープンソースの無料ソフトウェアを使い続けたものの、インターン中の作業をメインのコードベースに投稿した受講者は少なかった●●r3[17]。
GNOME 女性アウトリーチプログラム
[編集]GNOME コミュニティは2009年にこのプログラムの再開を決定、GNOME の女性投稿者を増やす一助として GNOME Outreach Program for Women に改称する●●r3[19]。GNOME 財団理事会から委嘱され、マリーナ・ジュラキンスカヤ Marina Zhurakhinskaya が主催責任者に着任しプログラムの指導役としてメンターの委任を手がけた●r3[3]。インターン制度として選択肢を増やし、コード執筆以外にも説明文書の作成や翻訳を追加●r20[20]するとともに募集枠を学生以外に広げている。また成果率の向上を目指し課程を刷新、参加者はプロジェクトに貢献するという条件を加えてあり、あるいはまた大規模な単一の目標に集中する Google Summer of Code との違いを出し、参加者には中心プロジェクトを増強する複数のタスクを選択するように勧めている●r3[3]。プログラムの構成改革と GNOME 関係者からプロジェクトへの賛同者やメンターを得たことで、2010年11月選出のインターンは8名になる●r21[21]。
2011年5月開始の研修にはやはり8名が参加した●r22[22]。出身は5大陸にわたり、ズールー語でGNOME デスクトップ向けアプリケーションを翻訳した女性が Priscilla Mahlangu (南アフリカ共和国) である●r22[22]。2011年11月スタートのインターンは12名で、後援企業にCollabora 、Google、Mozilla、レッドハットとGNOME 財団が揃った●r10[10]。
2012年5月の回はSoftware Freedom ConservancyよりTwisted プロジェクトへのインターン1名受け入れの申し出があり、メンターは Jessica McKellarである●r23[23]。同期はその他9名が GNOME で研修を受けた●r24[24]。
女性対象FOSS アウトリーチ・プログラム
[編集]2013年1月開催の研修から名称を Free and Open Source Software Outreach Program for Women に改め、募集枠を25名に増やし10組織に預ける (Deltacloud 、Fedora、GNOME、JBoss、Mozilla、Open Technology Institute 、OpenITP 、OpenStack、Subversion、ウィキメディア財団)。プログラム運営にはジュラキンスカヤに加えて Karen Sandler (GNOME 財団取締役) が加わる●r11[11]。
同年6月の研修の課題Linux kernelには7名が参加して、例えばx86 ブート処理の並列計算に取り組む●r25[25]。指導担当の kernel コード執筆者Sage Sharpが受講生のメンターを手配しプロジェクトを用意したおかげで、受講者は3.11 kernel リリースに大きく貢献する●r26[26]。参加者37名を受け入れた組織は16件●r27[27]、同年12月にはそれぞれ30名8件である●r28[28]。
GNOME 財団はプログラム予算の逼迫により、2014年4月期のOutreach Program for Women拡充を切り詰める。それまで後援団体からの着金より先に受講者に諸経費を払ってきた経緯が影響していた●r29[29]。プログラムの急拡大が背景にあることから、財団は後援団体との収支協議と並行して財政状況立て直しを図るとしている●r30[30]。GNOME 財団理事会の2015年6月付議事録によると、 未回収分の精算により問題は解決したとされる●r31[31]。
参加者は2014年5月期に40名を数え、16組織で研修を受けさせた●r32[32]。
性別無審査でASCENDプロジェクトの参加者を受け入れたのは2014年12月期で●r4[4]、オープンソース界に十分に参加していないグループに研修を行った●r5[5]。
アウトリーチー Outreachy
[編集]事業の変更は2015年2月に発表され、新名称はアウトリーチー Outreachy、事業主体は Software Freedom Conservancyとして GNOME 財団は事業提携先に移行した●r33[33]。
2015年9月よりアウトリーチーは「アメリカの在住者と国籍保持者で性別を問わず黒人/アフリカ系アメリカ人、スペイン系/ラテン@系、アメリカ先住民、アラスカ先住民、ハワイ先住民、太平洋諸島先住民」に対象を拡大し、アメリカのテクノロジー業界に十分に参加できていない人々に門戸を開いた●r6[6]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b Wallach, Hanna; Madeley, David (15 August 2006). “The Women's Summer Outreach Program”. The GNOME Journal 9 October 2014閲覧。
- ^ “GSoC names mentors, GNOME seeks internship applicants”. The H Online. (4 April 2013) 9 October 2014閲覧。
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- ^ “Minutes for Friday, June 5th, 2015, 14:00 UTC”. The GNOME Wiki. The GNOME Project (15 June 2015). 19 September 2015閲覧。
- ^ “May 19 to August 18, 2014 round of the Outreach Program for Women”. GNOME Wiki. The GNOME Project (9 September 2014). 14 October 2014閲覧。
- ^ “Outreach Program to Join Conservancy from GNOME; Program Renames to Outreachy” (英語). Software Freedom Conservancy (4 February 2015). 5 March 2015閲覧。
外部リンク
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