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普門坊(普門坊)は、山形県長井市横町にある真言宗豊山派の寺。山号を大悲山と称する。本尊は馬頭観音、置賜三十三観音観音霊場の第十番札所である。 本尊は六十年に一度御開帳の秘仏、馬頭観世音菩薩。 昭和62年8月、山形県有形文化財に指定。
所在地・交通
[編集]- 山形県長井市横町14番8号
- [山形鉄道][フラワー長井線]・[あやめ公園駅]から徒歩4分
本尊
[編集]普門坊の本尊馬頭観世音菩薩は平成25年、300年ぶりに本尊の台座と本体の大規模な修復を行ったばかり。前回の修復は宝永6年(1709年)。今回修復が行われるまで、本尊は江戸時代に再興(新たに造立)されたという説が有力とされていたが、平成の修復に伴い、山形県有形文化財指定時には見られなかった書簡、像の特徴も発見された。結果、造立の時期は鎌倉時代に遡る可能性もあることが判明している。身の丈およそ2メートルの巨像は、県内に例がない。憤怒の形相、光背や衣も立体的で迫力がある。 本尊馬頭観世音菩薩造立には諸説あるが、農耕の中心を担った馬が身近な存在であり、健康祈願や供養を行うためというのが有力である。近年まで、「馬(午)の祭り」が行われ、祭りの時には近郷近在から着飾った馬が集まった。馬の行列は2キロメートルも続いたとの記録がある。
本堂
[編集]普門坊本堂は、江戸時代後期に建てられたとされる。「馬(午)の祭り」で集まった馬達が、本堂の階段を駆け上がる様子や着飾った馬の行列は、集まった人々を楽しませた。祭りの中で、馬は健康を本堂の回廊をひと回りし、健康を祈願したという。
御開帳
[編集]普門坊本尊馬頭観世音菩薩は、60年に一度御開帳される秘仏。御開帳は午年と決まっている。 平成25年に本尊の台座および本体を修復したことを記念して、平成26年(午年)特別記念開帳を行う。 日時は平成26年4月27から29日の3日間。午前10時から午後4時まで。