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二七山不動院(にしちざんふどういん)は東京都墨田区太平町にある真言宗醍醐派の仏教寺院である。かつては千代田区九段下に位置していたが平成17年に火災で焼失し、その後10年の休山中の間、姉妹寺院である、神崎寺に預けられ、平成26年現在の所在地である、墨田区に場所が移され、再興された。
概要
[編集]・毎年五月三日に行われる二七不動火渡り修行の道場となっている東郷元帥記念公演は海軍 軍人東郷平八郎の邸宅跡である。
御堂入口に切支丹灯籠が二基ある。
二七不動の境内には隠れキリシタンとして信仰を貫いた礼拝物である「キリシタン燈龍」 がおかれている。これは都内では数少ない遺物である。
番町のある宅を改装する際、出土したものであり、供養するため、この地に移した。
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歴史
[編集]江戸時代にお不動さん(不動明王)を祀った小さな祠があった。
そこを通りがかった僧が供養のために27日間断食したことから二七不動と呼ばれるようになった。
・明治27年日清戦争 東郷平八郎が「浪花」の艦長として出征することになった際、母が息子の 武運長久を二七不動尊に祈願し、お百度参りをした。これを知った東郷は自宅にあった楓の木を自ら二七不動堂の境内に植えた。
・明治37年日露戦争勃発。翌年五月二十七日日露戦争終結。この日まで東郷の妻は、出陣 した将兵の無事と勝利を祈願しお百度参りを行っていた。
1923年(大正12年)の関東大震災で二七不動も全焼したが、ご本尊である不動明王は救出された。
2003年(平成15年)3月6日 木造3階約200㎡を焼く火災が起こった。2階住居の仏壇から出火したとみられる。
2005年(平成17年)火災でお堂を消失したが、12年後に再興された。
交通アクセス
[編集]電車ご利用の方
1.市ヶ谷駅 A3口から徒歩9分
2.半蔵門駅 5番口から徒歩11分
3.九段下駅 2番口から徒歩15分
バスご利用の方
1.東京家政学院 徒歩1分
2.九段三丁目 徒歩2分
3.九段さくら館 徒歩3分
車をご利用の方
1.ユアーパーキング九段南第1 徒歩0分
2.九段南駐車場 徒歩0分
3.リパーク九段南3丁目第2 徒歩0分
参考文献
[編集]1 東京市麹町区役所『麹町区史』東京市麹町区役所、一九三五年
2 小笠原長生『偉人天才を語る : 書簡点描』実業之日本社、一九三三年
3 『わが町あれこれ』千代田区富士見地区町会連合会、一九八一年
4 小笠原長生『思ひ出を語る』実業之日本社、一九二九年
5 三町を魔の飛翔 尼僧を射殺す.東京朝日新聞.1936-10-12,朝刊,p.11,朝日新聞クロスサーチ・フォーライブラリー,(参照2023-06-24)
6 「三町を魔の飛翔 尼僧を射殺す」東京朝日新聞.1936-10-12,朝刊,p.11,朝日新聞クロスサーチ・フォーライブラリー,(参照2023-06-24)
7 「本堂など全焼 東京・千代田区」朝日新聞. 2005-3-7. p.37, 朝日新聞クロスサーチ・フォーライブラリー,(参照2023-06-24)
8 「千代田区で寺院焼ける」読売新聞. 2005-3-7. p.36, ヨミダス歴史館,(参照2023-06-24)
9 「二七山不動院 縁起と略歴」九段・二七山不動院発行
10 読売新聞 2005年三月七日 朝刊 36ページ