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利用者:Sibo45/sandbox

Filter
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド
ジャンル インダストリアル・ロック[1]
インダストリアル・メタル[2]
オルタナティヴ・メタル[1]
ポスト・グランジ[2]
活動期間 1993年 -
レーベル Rocket Science
Pulse
リプリーズ・レコード
共同作業者 ナイン・インチ・ネイルズ
The Damning Well
Army of Anyone
The Crystal Method
Kill Hannah
Chevelle
公式サイト officialfilter.com
メンバー リチャード・パトリック
ジェフ・フリードル
ジョナサン・ラドキー
フィル・バックマン
旧メンバー ロブ・パターソン
ブライアン・リースギャング
マット・ウォーカー
スティーブ・ギリス
アラン・ベイリー
ジーノ・レナルド
フランク・キャヴァナ
ミッチェル・マーロウ
ジョン・スパイカー
ミカ・フィネオ

フィルター(Filter)は1993年、アメリカクリーブランドで、歌手・ギタリストのリチャード・パトリック(Richard Patrick)とギタリスト/プログラマのブライアン・リースギャング(Brian Riesgang)の二人で結成されたロックグループ。 フィルターは、これまで5枚のスタジオアルバムを発表している。現時点での最新作は、2010年8月17日に発売された『The Trouble with Angels』である。6枚目のアルバム『Gurney and the Burning Books』が2012年の中旬発売される予定である。

歴史・略歴[編集]

Short Bus (1994-1998)[編集]

リチャード・パトリックはナイン・インチ・ネイルズの『プリティ・ヘイト・マシーン (Pretty Hate Machine)』ツアー、及び『ブロークン (Broken)』のミュージックビデオでギターを担当していた。 しかし、彼はトレント・レズナーザ・ダウンワード・スパイラルをレコーディングしている最中にナイン・インチ・ネイルズを離れ、ブライアン・リースギャングと新しいレコーディング・プロジェクトを始めた。自身をフィルターと名づけた後、1994年にリプリーズ・レコードと契約し、最初のアルバム、『ショート・バス(Short Bus)』をレコーディング、次の年にリリースした。ヒット・シングル「ヘイ・マン・ナイス・ショット(Hey Man, Nice Shot)」を含むこのアルバムは商業的な成功を収めた。 「ヘイ・マン・ナイス・ショット」は、1987年、記者会見の中継中に拳銃自殺を図ったペンシルバニア州の議員、バド・ドワイヤー(Budd Dwyer)の事件について歌っているとみなされ、論争を巻き起こした。[3]また、この曲はカート・コバーンのショットガンによる自殺にインスパイアされて作られたと広く噂された。しかし、この説はバンド自身が否定した。[4] ファーストシングルであるこの曲は『ショートバス』がリリースされる前に発売された、『デーモン・ナイト (映画)』のサウンドトラックに含まれている。 アルバムのツアーを行うため、パトリックとリースギャングは、ジーノ・レナルド(Geno Lenardo)をギタリスト、フランク・キャヴァナ(Frank Cavanagh)をベーシスト、マット・ウォーカー(Matt Walker)をドラマーとして新たに雇った。彼らは、後にアルバムのセカンド・シングル「ドーズ」に出演している。

ファーストアルバムとセカンドアルバムのリリースの間、フィルターはサウンドトラックへの曲提供で知られることとなった。 最初の提供曲「サンクス ブロ」は『Songs in the Key of X: Music from and Inspired by the X-Files』 1996年には『THE_CROW/ザ・クロウ』のサウンドトラックのために「ジュラシットル」とそのミュージックビデオを収録した。 また、1996年にはビデオ作品『Phenomenology』を発表した。ビデオにはフィルターのライブパフォーマンスとビデオ、そしてパトリックとリースギャングがニューメキシコ州で収録したインタビューが収められている。

ブライアン・リースギャングはパトリックとの音楽性の違いから、1997年、映画『スポーン (Spawn)』のサウンドトラックのためのThe Crystal Method とのコラボレーション曲「キャント・ユー・トリップ・ライク・アイ・ドゥ ((Can't You) Trip Like I Do)」を収録後すぐに、ユニットから去った。 1998年、映画『Xファイル ザ・ムービー』のサウンドトラックのために、パトリックは「フィルター」という名前を使い続けることを決め、ハリー・ニルソンの「ワン(One)」のカバーをレコーディングした。

Title of Record (1999-2001)[編集]

パトリックは、再びレナルドとキャヴァナ、そしてスマッシング・パンプキンズのサポート・メンバーとしてバンドを去ったウォーカーの代わりに、スティーブ・ギリスを新たにドラマーとして、『タイトル・オブ・レコード(Title of Record)』の作業を進めた[5]

『タイトル・オブ・レコード』はインダストリアルロックから幾分離れ、メローなバラード「テイク・ア・ピクチャー([[:en:Take a Picture|Take a Picture])」や「ウェルカム・トゥー・ザ・フォールド」、「ベスト・シングス」など他のシングルなどを収録しており、バンド最大のヒットアルバムとなった。

「テイク・ア・ピクチャー」は、飛行機の中でリチャード・パトリックが酔っ払い、他の乗客の警告にも関わらず、裸になったときの歌である。 また、「キャプテン・ブライ」(HMS バウンティの艦指揮官であったウィリアム・ブライから)はパトリックがナイン・インチ・ネイルズを去った後に、トレント・レズナーの悪名高い反社会的な傾向について書いた歌である。[要出典] 更に、「ミス・ブルー」はスマッシング・パンプキンズのベーシスト、ダーシー・レッキーについてかかれた歌と言われている。彼女の声は「キャンサー」と「テイク・ア・ピクチャー」で聞くことができる。

The Amalgamut (2002)[編集]

2002年『ジ・アマルガマット(The Amalgamut)』、シングル「ウェア・ドゥ・ウィー・ゴー・フロム・ヒア?(Where Do We Go from Here?)」と「アメリカン・クリッチェ」。 「ジ・オンリー・ウェイ (イズ・ジ・ウロング・ウェイ)」は、2003年の映画『トゥーム・レイダー2』のサウンドトラックに収録されている。 アラン・ベイリーは、このアルバムのライブギタリストとして雇われた。しかし、ツアーは数週間のうちに、リチャード・パトリックが自発的に麻薬依存症患者リハビリセンターに入所したため突然終了した。[6]パトリックは前腕にその日付、"September 28, 2002"のタトゥーを入れた。

中断とサイドプロジェクト(2003-2007)[編集]

リチャード・パトリックは2003年、リンプ・ビズキットのギタリスト、ウェス・ボーランド、ナイン・インチ・ネイルズのベーシスト(当時)、ダニー・ローナー、ア・パーフェクト・サークルのドラマー、ジョシュ・フリースとスーパーグループThe Damning Wellを結成し、映画『アンダーワールド』のサウンドトラックに一曲のみ提供している。 ただし、バンドはフルアルバムを収録できるほどよいものであったという。[7] 特に表沙汰にはなっていないが、これらのセッションの素材が、フィルターの2008年のアルバム『Anthems for the Damned』とパトリック以外の3人がつくったバンド、「[[Black Light Burns|en:Black Light Burns]」の最初のアルバム『Cluel Melody』に使われたと噂されている。これはウェス・ボーランドが「The Damning Well」と「Black Light Burns」に関われている事実があるからである。

二番目のスーパーグループ、Army of Anyoneは2012年現在コーンのドラマーのレイ・ルジアー(Ray Luzier)とストーン・テンプル・パイロッツのメンバー、ロバート・ディレオ(Robert DeLeo)、ディーン・ディレオ(Dean DeLeo)兄弟とのサイド・プロジェクトとして、2006年の11月14日にバンド名と同名のデビューアルバムArmy of Anyoneをリリースした。[8]しかし、セールスの不調とリチャード・パトリックのフィルターでの活動を増やしたいという要望から、バンドは2007年の中頃に解散している。

過去のフィルターのメンバー、ブライアン・リースギャングとマット・ウォーカーは、ビリー・コーガンのソロアルバムのツアーバンドとして2005年キーボードとドラムをそれぞれ演奏していた。またジーノ・レナルドとフランク・キャヴァナが「:Adema」のリード・シンガー、マーク・チャベズ(Mark Chavez)と共に「State of Mind」と呼ばれるバンドを結成すると強く噂されていた。[9]しかし、これらの噂は嘘であると後に証明された。

Anthems for the Damned (2007-2009)[編集]

「Army of Anyone」が解散してから、パトリックは新しいフィルターのアルバムの製作をはじめた。アルバムはやがてAnthem for the Damnedと名づけられた。2008年5月にリリースされたこのアルバムは、予想よりもシリアスで、彼の世界と人生に対する考えが色々混ざった複雑な感情が表現されている。

2008年の5月7日、Myspaceが主催したアメリカ兵のためのコンサートイベント、「Operation MySpace」は、同月10日にクウェートで開催される同名のコンサート、「Operation MySpace」に、フランク・キャヴァナが再びフィルターに加入し、ライブで演奏すると発表した。しかし後に、彼が4月からイラクに出兵しているため、全曲は演奏できないことも表明した。 5月10日当日、当時の法務下士官軍曹であったキャヴァナは、コンサートでバンドの最初のヒット曲「ヘイ・マン・ナイス・ショット」のみ演奏した。

パトリックはまた、『Anthem for the Damned』のリミックスアルバム、『Remixes for the Damned』を11月4日に発表した[10] 『Remixes for the Damned』は2008年11月21日、アメリカとカナダでリリースされる予定だった。しかし、このリミックスアルバムは2008年12月1日に全世界に発売された。リードオフシングルは「I Keep Flowers Around」であった。

The Very Best Things (1995-2008)と名づけられたベスト盤が2009年5月31日に発売された。このアルバムは、これまでの4枚のスタジオアルバムと、映画のサウンドトラックへの提供曲の中から、14曲収録されている。しかし、新曲は含まれておらず、一部はラジオエディット版となっている。

The Trouble with Angels (2009-2011)[編集]

リミックス版とベスト盤をリリースしてしばらく経たないうちに、フィルターはプロデューサーにボブ・マーレット(Bob Marlette)を迎えて5枚目のアルバムの制作を開始した。当時、リチャード・パトリックはアルバムについて、『Anthem for the Damned』よりもかなりヘビーで、『ジ・アマルガマット』のために書かれた曲が入る、と語っていた。また、彼は『Anthem for the Damned』に含まれていた政治的な歌詞を取り除こうとしているとも明言した[11]。 パトリックは、2008年9月13日のウェブサイト『Suicide Girls』によるインタビューで、今後の音楽性について尋ねられた際、「実際、来年のどこかで発表するアルバムのために今、自分が書いているものは、もっとインダストリアルでエレクトリックなものだ。多分、生のドラムはあまり使わないだろう」と語っていた。 注目すべき点は、実際には2010年にずれ込んだにもかかわらず、元々このアルバムを2009年に発表しようと彼が考えていたことである。

リチャード・パトリックはフィルターのウェブサイトで、映画のために曲を録音していることを明らかにした。フィルターはザ・タートルズの「ハッピー・トゥゲザー(Happy Together)」を2009年公開の映画『ステップファーザー/殺人鬼の棲む家(原題:The Stepfather)』のためにカバーした。この曲はアンビエントにオルタナティブ・メタルの要素を加えたものとなっており、フィルターのマイスペースのプロフィールから聞くことが可能である。また、この曲はクリミナル・マインド FBI行動分析課の第7シーズンのプロモーションにも使われた。

更にフィルターは、新曲「Fades Like a Photograph」を、2009年公開の映画『2012』に提供している。この曲は、パトリックと共にフィルターを結成したブライアン・リースギャングもプロデュースに参加しており、パトリックとリースギャングが再会したことが伺える。

2009年の終わりから2010年までに、アルバムの進捗について、14回に渡る記録が発表された。これらの更新では、「ギターパートを録音中」や「アルバムをミキシング中」など、アルバムの進捗が明確に言及されていた。最後のスタジオ・アップデートは、アルバムのレコーディングが終わった、と確証するものであった。最後のスタジオ・アップデートのビデオの中で、リチャード・パトリックはiTunesに最終ミックスが済んだ曲のリストとその長さを表示した2本のクリップを提示した。このビデオは合法なものであったにもかかわらず、実際のトラックリストではなく、ただの新しいフィルターの曲をプレイリストに集めただけのものであった。

フィルターは現在、ロケット・サイエンス・ヴェンチャーズというレーベルと契約している。バンドは新しいシングル「The Inevitable Relapse」を5月26日に最初のシングルとして発表した。この曲はバンドのオフィシャルサイトから無料でダウンロードが可能である。The Trouble with Angelsは2010年8月17日に発売された。

バンドは最近ZZトップのトリビュートアルバム、『ZZ Top: A Tribute From Friends』のためにヒット曲、「Gimme All Your Lovin」を発表した。

Gurney and the Burning Books (2012-)[編集]

リチャード・パトリックとジョナサン・ラドキー(Jonathan Radtke)は2012年4月にプロデューサー、ボブ・マーレットと共に、6番目のフィルターのアルバムGurney and the Burning Booksのためにスタジオに入った。アルバムは2012年の中旬に発表される予定である[12]


メンバー[編集]

現メンバー[編集]

  • リチャード・パトリック (Richard Patrick)-ボーカル、ギター(1993-)
  • ジェフ・フリードル (Jeff Friedl)-ドラム、パーカッション(2012-)
  • ジョナサン・ラドキー (Jonathan Radtke)-ギター(2011-)
  • フィル・バックマン (Phil Buckman)-ベース(2010-)

元メンバー[編集]

  • ブライアン・リースギャング(Brian Liesegang)-ギター、プログラミング(1994-1997)
  • マット・ウォーカー(Matt Walker)-ドラム、パーカッション(1995-1997)
  • ジーノ・レナルド(Geno Lenardo)-ギター(1995-2002)
  • フランク・キャヴァナ(Frank Cavanagh)-ベース(1995-2002)
  • スティーブ・ギリス(Steve Gillis)-ドラム、パーカッション(1999-2002)
  • アラン・ベイリー(Alan Bailey)-ギター(2002)
  • ミッチェル・マーロウ(Mitchell Marlow)-ギター(2008-2010)
  • ジョン・スパイカー(John Spiker)-ベース(2008-2010)
  • ロブ・パターソン(Rob Patterson)-ギター(2010-2011)
  • ミカ・フィネオ(Mika Fineo)-ドラム、パーカッション(2008-2012)
時系列

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム

  • Short Bus(1995年) 最高位59位(U.S.)[13]プラチナディスク(U.S.)[14]
  • Title of Record (1999年) [13]、プラチナディスク(U.S.)[14]ゴールドディスク(カナダ)[15]
  • The Amalgamut (2002年) 最高位32位(U.S.)[13]
  • Anthems for the Damned (2008年) 最高位60位(U.S.))[13]、最高位5位(U.S.インディーズ)[13]
  • The Trouble with Angels (2010年) 最高位64位(U.S.))[13]、最高位12位(U.S.インディーズ))[13]

その他

  • Remixes for the Damned (2008年)
  • The Very Best Things (1995-2008) (2009年)

脚注[編集]

  1. ^ a b The Trouble With Angels Review | Filter | Compact Discs | Reviews” (英語). Ultimate-guitar.com. 2011年8月17日閲覧。
  2. ^ a b Short Bus Review | Filter | Compact Discs | Reviews” (英語). Ultimate-guitar.com (2005年5月18日). 2011年8月17日閲覧。
  3. ^ Hit, With a Bullet: Filter’s "Hey Man, Nice Shot"” (英語). Rolling Stone (1995年7月13日). 2008年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月30日閲覧。
  4. ^ Rolling Stone: Filter Are Back in the Fold” (英語). Rolling Stone (1999年8月24日). 2009年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月4日閲覧。
  5. ^ Filter Readying New Album, Video” (英語). MTV (1999年6月15日). 2007年11月30日閲覧。
  6. ^ FILTER Frontman Checks Into Rehab, Band Cancel Tour” (英語). (2002年10月1日). 2007年11月30日閲覧。
  7. ^ FILTER Singer: 'Seriously Loud Motherfuckin' Rock Music!'” (英語). Blabbermouth (2003年8月17日). 2007年11月30日閲覧。
  8. ^ ARMY OF ANYONE's Debut Enters Billboard Chart At No. 56” (英語). Blabbermouth (2006年11月22日). 2007年11月30日閲覧。
  9. ^ FILTER Mainman Says Fans Will Be 'Stunned' By The Group's New Lineup” (英語). Blabbermouth (2005年1月19日). 2007年11月30日閲覧。
  10. ^ Powers, Nicole (2008年9月13日). “Filter For The Damned (09/2008)” (英語). Suicide Girls. 2011年10月30日閲覧。
  11. ^ Fender News” (英語). Fender.com. 2011年8月17日閲覧。
  12. ^ Filter Heading to the Studio in April” (英語). Loudwire.com. 2012年3月30日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g Filter > Charts & Awards > Billboard Albums” (英語). Allmusic. Rovi Corporation. 2008年5月4日閲覧。 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "Allmusic albums"が異なる内容で複数回定義されています
  14. ^ a b RIAA certifications” (英語). Recording Industry Association of America. 2008年5月4日閲覧。
  15. ^ CRIA certifications” (英語). Canadian Recording Industry Association. 2008年5月4日閲覧。

外部リンク[編集]