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ズンゲンの戦い
戦争太平洋戦争
年月日1944年12月18日
場所ニューブリテン島ワイド湾en
結果:オーストラリア軍の勝利
交戦勢力
大日本帝国の旗 大日本帝国 オーストラリアの旗 オーストラリア
指導者・指揮官
成瀬懿民 アラン・ラムゼイen
戦力
400 4000以上
損害
戦死 250
ニューギニアの戦い

ズンゲンの戦い(ズンゲンのたたかい)は、太平洋戦争末期の1945年3月に、ニューブリテン島ワイド湾ズンゲンで、日本軍オーストラリア軍の間で起きた戦闘である。日本軍のズンゲン支隊(成瀬支隊)が守備する同地に、オーストラリア軍が侵攻して占領した。ズンゲン支隊の生存者は退却したが、上級司令部に玉砕したと誤認されていたため、先任士官らは自決に追い込まれ、その他の将兵は戦死を期待されて最前線へ送り返された。

背景[編集]

戦闘経過[編集]

玉砕誤認と生還将兵の処分[編集]

関連作品[編集]

1957年(昭和32年)に日活が、第38師団参謀だった松浦義教(当時、少佐)を原作者として、ズンゲンの戦いを題材にした映画『最後の突撃』を公開している[1]。松浦は、ズンゲンの戦いに触れた回想記として『灰色の十字架ーラバウルの悲劇』(1965年)も執筆している[2]

また、ズンゲン支隊に所属した経験のある漫画家の水木しげる(当時、二等兵)は、1973年(昭和48年)に、ズンゲンの戦いを題材としてフィクションを交えた漫画『総員玉砕せよ!』を著した[3][4]

脚注[編集]

注釈[編集]


出典[編集]

  1. ^ 最後の突撃, 日活, http://www.nikkatsu.com/movie/20167.html 2015年6月27日閲覧。 
  2. ^ 松浦義教 「灰色の十字架ーラバウルの悲劇」『ガダルカナルとラバウル:アナの三十八師団』 滝利郎(編)、中日興業、1965年。
  3. ^ 水木しげる 『総員玉砕せよ!―聖ジョージ岬・哀歌』 講談社、1973年。
  4. ^ 吉田裕 「兵士たちが語り始めたアジア・太平洋戦争の記憶」、NHK戦争証言プロジェクト(2011年)、16頁。

参考文献[編集]

  • NHK「戦争証言」プロジェクト「第五章 ニューブリテン島 ズンゲン支隊―生き延びてはならなかった最前線部隊」『証言記録 兵士たちの戦争(5)』NHK出版、2011年。ISBN 978-4-14-081346-1 
  • 角田房子『責任―ラバウルの将軍今村均』 〈 〉、 。 
  • 土井全二郎『歴史から消された兵士の記録―無名戦士が語る最前線の実相』光人社〈光人社NF文庫〉、2005年。ISBN 4-7698-2453-X 
  • 防衛庁防衛研修所戦史室『南太平洋陸軍作戦(5)アイタペ・ブリアカ・ラバウル』朝雲新聞社〈戦史叢書〉、1975年。 
  • Long, Gavin Merrick (1963). Volume VII – The Final Campaigns. Australia in the War of 1939–1945. Series 1 – Army. Canberra: Australian War Memorial. https://www.awm.gov.au/collection/RCDIG1070206/