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利用者:Tsukamoto/Sandbox

ギブス
椎名林檎シングル
初出アルバム『勝訴ストリップ
B面 東京の女
Σ
リリース
規格 CDシングル
録音 1999年[1]
カメスタ、スタジオテラ
ジャンル オルタナティブ・ロックJ-POP
時間
レーベル 東芝EMIVirgin Music
作詞・作曲 椎名林檎
プロデュース 亀田誠治井上雨迩
椎名林檎 シングル 年表
本能
(2000年)
ギブス
(2000年)
罪と罰
(2000年)
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ギブス」は、日本の音楽家椎名林檎の2作目のスタジオ・アルバム勝訴ストリップ』からの楽曲。この楽曲は椎名によって作曲され、亀田誠治がプロデュースを担当した。楽曲は2000年1月26日に東芝EMIより「罪と罰」と共に同時にシングル・リリースされた。

背景[編集]

今作は椎名林檎初のバラードシングルで、セカンドアルバム『勝訴ストリップ』からの先行シングルである。当初は1999年4月に発売する予定だったが、その頃椎名林檎が体調を崩した為発売が見送られた。その後10月に発売される予定だったが、椎名の意図により先に『本能』を発売する事になった。そして2000年に入り『罪と罰』と同時発売する事が決定した。当初は個別で発売予定だったがレコード会社側の都合により出来ず、2枚同時リリースになったという。ちなみに編曲を担当した亀田誠治はこの曲を大層気に入っており、自分の亡き後の葬儀の際はBGMに「ギブス」を使用してくれと語った。

シンメトリー[編集]

今作と同時発売のシングル『罪と罰』はともに収録曲が「表題作(タイトルが共に3文字)」→「カヴァー曲」→「英詞の歌」というシンメトリーの構成となっている。C/Wの2曲目に双子のデュオ「ザ・ピーナッツ」のシングルより「東京の女(とうきょうのひと)」のカヴァー、3曲目には「Σ」が収録しゲスト参加で元「NUMBER GIRL」のギタリスト田渕ひさ子が参加(シンメトリーの対として「罪と罰」には元「ブランキージェットシティ」の浅井健一が参加)。

音楽性と歌詞[編集]

「ギブス」は椎名林檎がデビュー前に製作された曲で、当時交際していた男性への思いを綴った唄である。歌詞中にアメリカのバンド「ニルヴァーナ」の亡きボーカルカート・コバーンとその妻のコートニー・ラヴが出てくるが、ただ単に当時交際していた男性が「ニルヴァーナ」を好きだっただけで歌詞に登場させたので、椎名林檎は特別にニルヴァーナが好きではないとインタビューで語っている。後半の歌詞に「また4月~」というフレーズが出てくるが、偶然にもカート・コバーンの亡くなった月が4月だったため、インタビュアーに「4月と知っていて意図的に書いたのか?」と聞かれ椎名林檎は困惑した。

シングル盤には楽器にピアノが使われているが、アルバム盤にはシンセサイザーでのピアノ音色での打ち込みに変わっている。

チャート成績[編集]

オリコンチャートでは初登場3位、初動は40万枚を突破した。累計売上も「本能」に次ぐ2番目のヒット曲となっている。

ミュージック・ビデオ[編集]

ジャケットとPVで椎名林檎が着ているピンクのワンピースは椎名林檎が実際に渋谷109で購入した私服。またPVに出演しているバンド隊は、学園祭ツアー『学舎エクスタシー』のバックバンドを努め、シングル集『絶頂集』に参加しているバンド「天才プレパラート」と、キーボーディストの皆川真人(「ギブス」でテレビ出演した際もこのメンバーで演奏)。

カバー[編集]

また「ギブス」は後に2002年TBS系列で放送した特別番組「クリスマスの約束」でメイン・パーソナリティーであるシンガーソングライター小田和正によってカヴァーされ放送された。(ただし1番のみ)

収録曲[編集]

  1. ギブス
  2. 東京の女
    • ザ・ピーナッツのカヴァー曲。タイトルは「とうきょうのひと」と読む。
  3. Σ

脚注[編集]

  1. ^ 丹生 & 2000年, p. 258

参考文献[編集]

  • 丹生 敦 (2000), 林檎アレルギー, 太陽出版, ISBN 4884692039 
  • 丹生 敦 (2003), 林檎コンプレックス - 椎名林檎的解体新書, 太陽出版, ISBN 4884693280 

http://www.emimusic.jp/ringo10th/specials/plugin/012/012_1.htm http://www.emimusic.jp/ringo10th/specials/plugin/011/011_1.htm