剃刀の刃 (1946年の映画)
剃刀の刃 | |
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The Razor's Edge | |
公開時のポスター | |
監督 | エドマンド・グールディング |
脚本 | ラマー・トロッティ |
原作 | サマセット・モーム |
製作 | ダリル・F・ザナック |
出演者 |
タイロン・パワー ジーン・ティアニー ジョン・ペイン アン・バクスター クリフトン・ウェッブ |
音楽 | アルフレッド・ニューマン |
撮影 | アーサー・C・ミラー |
編集 | J・ワトソン・ウェッブ |
製作会社 | 20世紀フォックス |
配給 |
20世紀フォックス セントラル映画社 |
公開 |
1946年11月19日(ニューヨーク) 1948年6月29日 |
上映時間 | 145分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 フランス語 |
製作費 | 120万ドル |
配給収入 | 500万ドル[1][2] |
『剃刀の刃』(かみそりのは、原題・英語: The Razor's Edge)は、1946年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。サマセット・モームの同題名の小説(邦題は『剃刀の刃』『かみそりの刃』)をもとにエドマンド・グールディングが監督、タイロン・パワーとジーン・ティアニー、ジョン・ペインらが出演した。
あらすじ
[編集]第一次大戦終結後、元パイロットのラリーは、就職にも、恋人のイザベルとの結婚にも関心を持てなかった。 ラリーが気休めにパリへ行って暇を持て余していたところへ、イザベルが伯父のエリオット・テンプルトンを頼り母を連れてやってくる。 ここにきてラリーは結婚すれば悩みが解決すると思い、彼女に申し出る。ところが、定職についていないことを理由にイザベルは婚約を解消、ラリーの友人であるグレイに乗り換えるため帰国してしまう。
その後、労働が悩みを解消すると考えたラリーは北フランスの炭鉱夫となり、元僧侶という経歴を持つコスティと親しくなり、コスティの勧めでインドのヒマラヤで修行生活を送る。
それから10年の間、イザベルは2児の母となるも、グレイが大恐慌で全財産を失ってしまったため、家族を連れて渡仏し、テンプルトンの元へ身を寄せる。 ラリーやサマセット・モームと再会した彼女たちは、下町のキャバレーに行き、彼女の親友ソフィとも再会する。 家族の死によって落ちぶれたことを知ったラリーは結婚というかたちで彼女を救いたいと望む一方、イザベルは彼への愛から嫉妬心をたぎらせ、禁酒中のソフィに酒を勧める。 その後、ソフィは失踪し、何者かによって殺された。
さらにその後、テンプルトンも亡くなり、ラリーは彼の葬儀の席で帰国することをイザベラに告げる。イザベルはグレイと離婚してでも結婚したいと答えるが、ソフィの死を理由に拒絶される。
キャスト
[編集]- ラリー・ダレル:タイロン・パワー(吹替:山内雅人)
- イザベル・ブラッドレー:ジーン・ティアニー
- グレイ・マテュリン:ジョン・ペイン
- ソフィー・マクドナルド:アン・バクスター
- エリオット・テンプルトン:クリフトン・ウェッブ
- サマセット・モーム:ハーバート・マーシャル
スタッフ
[編集]- 製作:ダリル・F・ザナック
- 脚本:ラマー・トロッティ
- 音楽:アルフレッド・ニューマン
- 撮影:アーサー・C・ミラー
- 編集:J・ワトソン・ウェッブ
- 美術:リチャード・デイ、ネイサン・ジュラン
- 装置:トーマス・リトル
- 衣裳:チャールズ・ルメイアー
- ジーン・ティアニーの衣裳:オレグ・カッシーニ(ティアニーの夫であった)
映画賞受賞・ノミネーション
[編集]- 受賞
- アカデミー助演女優賞:アン・バクスター
- ゴールデングローブ賞 助演女優賞:アン・バクスター
- ゴールデングローブ賞 助演男優賞:クリフトン・ウェッブ
- ノミネーション
- アカデミー作品賞
- アカデミー助演男優賞:クリフトン・ウェッブ
- アカデミー室内装置賞(白黒):リチャード・デイ、ネイサン・ジュラン、トーマス・リトル、ポール・S・フォックス
脚注
[編集]- ^ “Top Grossers of 1947” (英語). バラエティ 169 (5): 63. (1948-01-07) 2024年10月2日閲覧。.
- ^ Finler, Joel Waldo (2003) (英語). The Hollywood Story. Wallflower Press. p. 357. ISBN 978-1-903364-66-6 2024年2月12日閲覧。