コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

則武保夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
則武 保夫のりたけ やすお
ケインズ経済学
生誕 1925年4月12日
死没 (2002-11-18) 2002年11月18日(77歳没)
国籍 日本の旗 日本
研究機関 神戸大学、立正大学
研究分野 国際金融論、金融論、貨幣的経済理論
母校 神戸大学(神戸経済大学)
影響を
受けた人物
ジョン・メイナード・ケインズ
新庄博
論敵  
影響を
与えた人物
瀧口治、有馬敏則、藤原秀夫、平島真一、藤田誠一、高屋定美
受賞 従三位勲三等旭日中綬章
テンプレートを表示

則武 保夫(のりたけ やすお、1925年4月12日 - 2002年11月18日)は、日本経済学者神戸大学名誉教授、元立正大学教授。専攻は国際金融論、金融論。神戸経済大学(現 神戸大学)に入り、新庄博のもとで金融論を専攻。門下生には、瀧口治山口大学教授、有馬敏則大阪学院大学教授・元滋賀大学教授、藤原秀夫同志社大学教授、平島真一専修大学教授、藤田誠一神戸大学教授、高屋定美関西大学教授などがいる。2002年、従三位勲三等旭日中綬章受章[1]

経歴

[編集]

著作目録

[編集]

著書・共編著・共訳書

[編集]
  • 『現代金融論――資金循環と金融資産の研究』、有斐閣、神戸経済学叢書、1965年。
  • (藤田正寛と共編)『現代金融論の新傾向』、東洋経済新報社、1974年。
  • 片山貞雄と共訳)ケインズ『インドの通貨と金融』、東洋経済新報社、ケインズ全集第1巻、1977年。
  • 浅野栄一早坂忠・白井孝昌・美濃口武雄と共著)『ケインズ――著作と思想』、有斐閣、1978年。
  • 片山貞雄千田純一と共著)『国際通貨をみる眼』、有斐閣、1983年。
  • 三木谷良一と共編)『現代金融論』、有斐閣、1984年。

主要論文

[編集]
  • 「ケインズ理論にたいする一考察」、『国民経済雑誌』、85巻4号、1952年
  • 「書評・三上隆三著「ケインズ経済学の構造」」、『国民経済雑誌』、95巻1号、1957年
  • 「ケインズの貨幣観」、『国民経済雑誌』、95巻2号、1957年
  • 「流動性選好について」、『国民経済雑誌』、96巻5号、1957年
  • 「銀行独占と経済発展」、『経済研究』(一橋大)、Vol.9、No.3、1958年
  • 「資本蓄積と「歯止め効果」」、『国民経済雑誌』、100巻5号、1959年
  • 「金とドル」、『国民経済雑誌』、107巻2号、1963年
  • 「日銀法改正と管理通貨制度」、『エコノミスト』、43巻9号、1965年
  • 「国際通貨の将来とわが国の立場』、金融学会編『金融学会報告29』、1969年
  • 「「ドル本位」制について」、金融学会編『金融学会報告35』、1972年
  • 「国際通貨体制の現状」、村野孝監修『国際通貨体制の長期展望』、至誠堂、1972年
  • 「国際通貨体制について――ドルの隠退案」、日本国際経済学会編『国際経済』、第24号、1973年
  • 「SDRの運命――価値保証を中心として」、『国民経済雑誌』、130巻2号、1974年
  • 「世界インフレーションと国際通貨制度」、『国民経済雑誌』、132巻6号、1975
  • 「ケインズ「一般理論」の貨幣と利子」、『国民経済雑誌』、138巻4号、1978年
  • 「国際収支についてのケインズと古典学派」、『国民経済雑誌』、147巻2号、1983年
  • 「日本とアメリカの資本移動――国際収支発展段階説の批判的検討」、『国民経済雑誌』、150巻6号、1984年
  • 「主要先進国の財政・金融政策と国際資本移動」、日本国際経済学会編『国際経済』、第36号、1985年
  • 「国際資金循環と資産選択」、『国民経済雑誌』、154巻4号、1986年
  • 「ケインズの物価理論」、『国民経済雑誌』、158巻1号、1988年
  • 「ケインズの『貨幣論』と『一般理論』の比較研究」、『立正大学経済学季報』、39巻2号、1989年
  • 「ケインズの国際貨幣論」、『立正大学経済学季報』、39巻4号、1990年
  • 「超低金利とバブルの経済」、『同志社商学』、45巻2・3号、1993年

記念論文集

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 「2002年秋の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人叙勲の受章者一覧」『読売新聞』2002年11月3日朝刊
  2. ^ 官報平成14年本紙第3515号 8頁
  3. ^ 官報平成14年号外第237号 3頁