創挙蘭
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創挙蘭(そうきょらん)は、1987年に写研が発売した写植、専用組版機用の書体およびフォント製品。
概要
[編集]ゴシック体同様、ほぼ均一の太さをもつエレメントにより構成されるが、全体に直線的で、曲がりやハネを画の先端付近でカーブさせた特徴的なデザイン書体。タイトル、見出しなどに使用例を見ることができる。
もともと香港で書体デザイナーの郭炳權がデザインした繁体字の写植文字盤書体であったものに、日本で仮名などを追加したうえで日本語書体として発売した。仮名のデザインは鈴木勉らが担当した。他の写研製書体同様、MacintoshやWindowsに対応したDTPフォント製品としてはリリースされておらず、使用に際しては同社製の専用システムを要する。
類似コンセプトの書体
[編集]DTPの登場後にTrueType、PostScript、OpenTypeなどの汎用フォーマット発売されたダイナコムウェアの「DF綜藝体(そうげいたい)」は、創挙蘭に影響を受けた書体といわれ、同様のコンセプトを持つ書体のひとつとなっている。本書体と比較すると仮名のデザインに完成度の違いが見られるが、DTP対応の利便性から、グラフィックデザインやエディトリアルデザインなどにおいて、同様のコンセプトの見出し・タイトル用書体の選択肢として使用されている。なお中文フォントとしての綜藝體(综艺体)は方正(Founder)、漢儀科技(Hanyi)、蒙納公司(Monotype HK)など複数のフォントベンダーから発売されている。
ファミリー構成
[編集]- 創挙蘭L(L-LSR) - 1993年
- 創挙蘭M(M-MSR) - 1993年
- 創挙蘭B(B-BSR) - 1993年
- 創挙蘭E(E-ESR) - 1987年
- ファミリー展開以前は「創挙蘭(ESR)」として販売
外部リンク
[編集]- 創挙蘭 E ESR(写研アーカイブサイト)