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劇団ジャブジャブサーキット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

劇団ジャブジャブサーキットは、日本の劇団

概要

[編集]

1985年、岐阜大学OBを中心に劇団「NO SIDE」の名で旗揚げ。結成5年後、名古屋進出に合わせて「劇団ジャブジャブサーキット」に改名。[1]

1991年から東京、1997年から大阪でそれぞれ定期公演を始め、以来三大都市巡業スタイルに。[2]

観客との想像力共有を信じ、細かい会話研究を武器に、演劇に残されたリアリティと知的エンターテイメントを追求している。[3]

1993年池袋演劇祭優秀賞、1995年と1997年にシアターグリーン賞。2001年と2006年に名古屋市民芸術祭賞[4][5]

なお、代表のはせひろいちは、1999年、2004年、2006年の3回、岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされている[6]

劇団員

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  • はせひろいち(代表・作・演出)
  • 松野弘(音響・照明など)
  • 栗木己義
  • 荘加真美
  • 中杉真弓
  • 咲田とばこ
  • 岡浩之
  • くまのてつこ
  • 髙橋ケンヂ
  • 中野俊
  • 空沢しんか
  • 杉田愛憲
  • 松本詩千

元劇団員

  • 岩木淳子
  • 江川由紀
  • コヤマアキヒロ(小山広明)
  • 伊藤翔大
  • 山﨑結女
  • 林優花

作品履歴・受賞歴など

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上演年 作品名
1985 「砂の記憶」 旗揚げ公演
1987 「ロスト チルドレン」
1988 「砂のテレビジョン」
1989 「満月がいっぱい」
「井戸端会議で捕まえて」
1990 「さよなら三角 また来て牛乳」
「シールドルームに首ったけ」
1991 「ミッシング リンク」
「アズ ビフォア」[7]
「パルプンテ シンドローム」[8] 東京公演開始[9]
1992 「井戸端会議で捕まえて‘92」
「瞳の中のトリックスター」[10][11]
1993 「永遠の源さん」[12] 池袋演劇祭[13]優秀賞
「さよなら三角‘94」[14][15]
1994 「図書館奇譚」[16]
「永遠の源さん リターン」 東京芸術劇場[17]、松本演劇祭[18]
1995 「まんどらごら異聞」[19][20] シアターグリーン賞(フェス最優秀賞)
「図書館奇譚 in図書館」 岐阜県図書館オープン記念公演
「冬虫夏草夜話」[21]
1996 「本日内定!」 就職セミナーシミュレーションドラマ
「中野エスパーをめぐる冒険」[22][23]
「冬虫夏草夜話‘96」 高校生のための演劇教室
「バクスター氏の実験」 愛知県文化振興事業団プロデュース公演[24]
1997 「本日内定! ‘97」 就職セミナーシミュレーションドラマ
「まんどらごら異聞‘97」 大阪公演スタート
「非常怪談」[25][26] シアターグリーン賞(フェス最優秀賞)V2
「ランチタイムセミナー~日本大使館公邸人質事件・ペルリの場合~」[27][28]
1998 ハロルドとモード 愛知県女性センター主催プロデュース/脚色・演出を担当[29]
「楽屋‘98」 シアターサンモール・コマーシャルサーカス[30]参加
「本日内定! ‘98~流通ヴァージョン~」 名古屋市民会館大ホール
「マイケルの冗談」[31][32][33] 3大都市縦断公演スタート
「非常怪談‘98」[34][35][36] 岐阜市民芸術祭、グリーン賞受賞記念公演
1999 「あの人の遺言」 扶桑文化会館での実験ミニ公演「サワ氏の仕業I」への短編新作
「バクスター氏の実験‘99」 東京グローブ座フェス参加[37]、長久手[38]、伊丹[39]公演
「不測の神々」 七ツ寺プロデュース、劇作家協会新人戯曲賞[40]優秀賞
「一色忍ひとり芝居・七方美人」 アクターズフェスNAGOYA参加作品
「ダブルフェイク」 東京国際舞台芸術フェス[41]、名古屋市民芸術祭、岸田戯曲賞最終候補
2000 「図書館奇譚2000」 新旧両ヴァージョン公演
「渚から遠く離れて」 グローバルピース2001への短編、2001年7月上演
「神田川の妻」 作・坂手洋二、演出・はせ/燐光群との合同公演
「8月の南瓜と12月の西瓜とケンタウリ」 作・はせ、演出・天野天街/少年王者舘との合同公演
「サワ氏の仕業III」 短編新作公演「逃げ水と帰り水」「冬瓜」「ラボラトリーな午後」
2001 「高野の七福神」 テアトロ新人戯曲賞最終ノミネート
「中野エスパーをめぐる冒険・大改訂版」 名古屋市民芸術祭賞受賞[4]
2002 「螺旋の悪意」 ほづみ演劇祭
「動物ダウト」 名古屋市青少年のための芸術劇場
「しるくさんど」 愛知県芸術劇場演劇フェスティバル参加[42]
「ベンチ日和」 サワ氏の仕業シリーズIV
2003 「タイタニック・ポーカー」
「裸の劇場」 第11回キャンドル基金助成作品
2004 「動物ダウトver.04」
「しずかなごはん」 こころ♡ネットKANSAIコラボレーション
2005 「成層圏まで徒歩6分」
「しずかなごはんver.2005」 シアターグリーン小劇場杮落とし公演
2006 「亡者からの手紙」 愛知県芸術劇場演劇フェスティバル参加[43]、原作:日陰丈吉
「歪みたがる隊列」[1] 名古屋市民芸術祭賞受賞[5]岸田戯曲賞最終候補ノミネート[1]初のDVD化、販売終了
2007 「アインシュタイン・ショック」 春~秋で3都市。DVD化、販売終了
2008 「裸の劇場'08」 S-pace 1周年企画。大阪のみ。リーズナブルアクト(1)
「グレイの偶発」 リーズナブルアクト(2)。名古屋・ナビロフトのみ。観客参加型実験公演
「死立探偵」 秋の3都市公演
2009 「河童橋の魔女」 雑誌テアトロ掲載
2010 「蒼の組曲」 第49回公演・劇団創立25周年ACT.1
「高野の七福神」 劇団創立25周年ACT.2。岐阜市文化センター共催
「やみぐも2010」 トリプル3[44] 劇団ジャブジャブサーキット×長久手町文化の家
2011 「無重力チルドレン」[45] 第50回記念公演 雑誌テアトロ掲載[46]
「まんどらごら異聞ver.2011」 精華小劇場ファイナル公演
「やみぐも2011」 トリプル3[44] 劇団ジャブジャブサーキット×三重県文化会館
2012 「死ぬための友達」 春~秋で3都市。劇団にてDVD発売
「やみぐも2012」 トリプル3[44] 劇団ジャブジャブサーキット×富田林すばるホール
2013 「月光カノン」 春~秋で4都市。三重県文化会館で初公演。
2014 「ディラックの花嫁」 春~秋で3都市。劇団にてDVD発売
「非常怪談2014」[1] 劇団創立30周年ACT.1。大垣・三重の2都市限定公演。初の大垣公演
2015 「さよならウィキペディア」[3][47] 春~夏で3都市
「乱歩からの招待状」[48] 名古屋市やっとかめ演劇祭参加。国の重要文化財「東山荘」にて上演
「しずかなごはん」 冬に初の仙台[49]、大阪の2都市にて上演
2016 「しずかなごはん」 前年に続き三重、大垣[50]にて上演
「猿川方程式の誤算あるいは死亡フラグの正しい折り方」[51]
2017 「月読み右近の副業」[52] 駅前劇場・東京公演
2018 「ランチタイム セミナー」~検証1997年・ペルー日本大使公邸人質事件~[53] 岐阜市文化センター共催
「ビシバシと叩いて渡るイシバシ君」[54]
2019 「ランチタイムセミナー」〜検証1997年・ペルー日本大使公邸人質事件〜[55] 第60回記念公演
「小刻みに戸惑う神様」[56]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 三田村泰和 (2014年10月27日). “名古屋演劇楽書”. 中日新聞夕刊 
  2. ^ 三田村泰和 (2014年11月17日). “なごや演劇楽書”. 中日新聞夕刊 
  3. ^ a b SF・ミステリー“笑”大作!劇団ジャブジャブサーキット インタビュー”. ぴあ中部版. 2020年11月14日閲覧。
  4. ^ a b “市民芸術祭賞に4公演”. 中日新聞朝刊. (2001年12月18日) 
  5. ^ a b “市民芸術祭賞に2公演”. 中日新聞朝刊. (2006年12月22日) 
  6. ^ はせひろいち”. [日本劇作家協会] 戯曲デジタルアーカイブ. 2022年1月9日閲覧。 “過去3回岸田戯曲賞の最終候補に残る。”
  7. ^ アズビフォア〜きっと君の隣にもいる異邦人〜”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。
  8. ^ パルプンテ シンドローム 〜「君」のいた4日間を忘れない〜”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  9. ^ パルプンテ シンドローム〜「君」のいた4日間を忘れない〜”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “こまばアゴラ劇場
  10. ^ 瞳の中のトリックスター”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “こまばアゴラ劇場”
  11. ^ 瞳の中のトリックスター”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  12. ^ 永遠の源さん”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。
  13. ^ 永遠の源さん”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。
  14. ^ さよなら三角’94”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  15. ^ さよなら三角’94”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “こまばアゴラ劇場”
  16. ^ 図書館奇譚”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。
  17. ^ 永遠の源さん”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “第五回池袋演劇祭優秀賞受賞リターン公演”
  18. ^ 永遠の源さん”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。 “松本市・あがたの森音楽室”
  19. ^ まんどらごら異聞”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “グリーンフェスティバル'95参加/Dブロック”
  20. ^ まんどらごら異聞”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  21. ^ 冬虫夏草夜話”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月8日閲覧。
  22. ^ 「中野エスパー」をめぐる冒険”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  23. ^ 「中野エスパー」をめぐる冒険”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “シアターグリーン”
  24. ^ 公益財団法人愛知県文化振興事業団. “愛知県文化振興事業団20年誌”. 愛知県芸術劇場. pp. 26-27. 2022年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月9日閲覧。
  25. ^ 非常怪談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “池袋シアターグリーン”
  26. ^ 非常怪談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  27. ^ ランチタイムセミナー”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  28. ^ ランチタイムセミナー”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “こまばアゴラ劇場”
  29. ^ フェミニズム芸術表現”. 公益財団法人あいち男女共同参画財団. 2022年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月9日閲覧。 “【平成9年度】フェミニズム演劇「ハロルドとモード」脚本:はせひろいち”
  30. ^ フロム・エー コマーシャル・サーカス'99”. www.mcri21.com. (有)メディア融合調査研究所. 2022年1月9日閲覧。 “第二回(1998年1月13日~17日7ステ)ジャブジャブサーキット”
  31. ^ マイケルの冗談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “七ツ寺共同スタジオ”
  32. ^ マイケルの冗談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “ウイングフィールド”
  33. ^ マイケルの冗談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “シアターグリーン”
  34. ^ 非常怪談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “シアターグリーン ’97グリーン賞受賞記念公演。”
  35. ^ 非常怪談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。 “ドリームシアター岐阜 第11回岐阜市民芸術祭。”
  36. ^ 非常怪談”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月9日閲覧。
  37. ^ バクスター氏の実験”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月24日閲覧。 “グローブ座春のフェスティバル参加公演”
  38. ^ バクスター氏の実験”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月24日閲覧。 “長久手町文化の家・森のホール”
  39. ^ バクスター氏の実験”. 演劇上演記録データベース. 早稲田大学文化資源データベース. 2022年1月24日閲覧。 “AI・HALL
  40. ^ 第5回劇作家協会新人戯曲賞 - 1999年度”. 一般社団法人 日本劇作家協会. 2022年1月9日閲覧。 “最終候補作品 不測の神々 はせひろいち”
  41. ^ “「リージョナルシアター」舞台芸術フェスティバル99で7劇団”. 毎日新聞東京夕刊. (1999年10月18日) 
  42. ^ 公演記録:劇団ジャブジャブサーキット『しるくさんど』”. 愛知県芸術劇場. 2022年1月9日閲覧。
  43. ^ 公演記録”. 公益財団法人 愛知県文化振興事業団. 2020年12月18日閲覧。
  44. ^ a b c トリプル3とは”. トリプル3演劇ワリカンネットワーク. 2020年12月17日閲覧。
  45. ^ 今月の戯曲:はせひろいち『無重力チルドレン』”. 国際交流基金. 2020年12月18日閲覧。
  46. ^ テアトロ 2011年9月号”. 株式会社カモミール テアトロ編集部. 2020年12月18日閲覧。
  47. ^ SF・ミステリー“笑”大作!劇団ジャブジャブサーキット インタビュー「30年続けてもお客さんを笑わせたり楽しませるのが1番のベース」”. ぴあ中部版WEB. 2020年12月17日閲覧。
  48. ^ “乱歩”をお題に、はせひろいちが名古屋の名勝で…”. SPICE. 2020年12月17日閲覧。
  49. ^ 劇団ジャブジャブサーキット 30周年記念公演・第2弾 10-BOXセレクション 『しずかなごはん』仙台公演”. 仙台演劇カレンダー. 2020年12月18日閲覧。
  50. ^ 水都おおがき演劇アゴラ2016 小劇場シリーズ 劇団ジャブジャブサーキット「しずかなごはん」 (平成28年5月1日号)”. 大垣市. 2020年12月18日閲覧。
  51. ^ 長〜いタイトルに込められた新作への思いを、はせひろいちに聞く”. SPICE. 2020年12月17日閲覧。
  52. ^ 劇団ジャブジャブサーキット、新作3都市公演がまもなく開幕”. SPICE. 2020年12月17日閲覧。
  53. ^ 劇団ジャブジャブサーキット”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞. 2020年12月17日閲覧。
  54. ^ 劇団ジャブジャブサーキット、1年4ヶ月ぶりの新作公演『ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君』が名古屋、東京、大阪で”. SPICE. 2020年12月17日閲覧。
  55. ^ 平成の衝撃事件のひとつを題材に、はせひろいちが描いた22年前の作品『ランチタイムセミナー』、改元直前にスズナリで再演”. SPICE. 2020年12月17日閲覧。
  56. ^ 劇団ジャブジャブサーキットが新作『小刻みに 戸惑う 神様』で、名古屋〜大阪〜東京ツアー公演を敢行”. SPICE. 2020年12月17日閲覧。

外部リンク

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