加佐ノ岬
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加佐ノ岬(かさのみさき)は、石川県加賀市橋立町にある、日本海に面した岬である。加佐の岬[1]、加佐岬[2]とも表記される。
地理
[編集]橋立町の集落の西方[3]、橋立丘陵の北西端にあたる[1]。日本海に突出した高さ30m程の断崖で、越前加賀海岸国定公園の景勝地の一つである[3]。岬の突端には白亜の「加佐岬灯台」が建ち[1]、能登半島や福井県坂井市の雄島が遠望できる[3]。周辺にはハナショウブやエビネが自生し、クロマツを中心とした自然休養林が広がる[3]。ここから西の片野町にかけては、約4.5Kmの遊歩道が整備されている[1]。
地質
[編集]新生代新第三紀鮮新世に形成された、加佐ノ岬砂岩層と呼ばれる地層からなる。凝灰岩に粒の粗い砂岩が堆積し、海岸浸食をうけ奇観を呈する。ここから片野町にかけての海岸は断崖が続き、奥行50mの「お夏の岩洞」[4]をはじめとする海蝕洞が発達する[3]。周辺の海には大小の小島がある[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『角川日本地名大辞典 17 石川県』角川書店、1981年7月8日。ISBN 4-04-001170-8。
- 『石川県の地名』平凡社、1991年9月27日。ISBN 4-582-49017-4。
- 芳井先一『石川県大百科事典』北国出版社、1975年8月1日。