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勝手にしやがれ!!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『勝手にしやがれ!!』
セックス・ピストルズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1976年10月
1977年3月 - 6月
1977年8月
Wessex Sound Studios, London, England
ジャンル パンク・ロック
時間
レーベル イギリスの旗ヴァージン・レコード
アメリカ合衆国の旗ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース クリス・トーマス
ビル・プライス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[1]
  • 11位(ノルウェー[2]
  • 12位(スウェーデン[3]
  • 16位(オランダ[4]
  • 27位(ニュージーランド[5]
  • 29位(日本[6]
  • 106位(アメリカ[7]
  • ゴールドディスク
  • ゴールド(1977年、イギリス
  • プラチナ(1988年、イギリス)
  • ゴールド(1987年、アメリカ
  • プラチナ(1992年、アメリカ)
  • ゴールド(1990年、オランダ
  • セックス・ピストルズ アルバム 年表
    勝手にしやがれ!!
    1977年
    ザ・グレイト・ロックン・ロール・スウィンドル
    1979年
    『勝手にしやがれ!!』収録のシングル
    テンプレートを表示

    勝手にしやがれ!!』(原題:Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)は、イギリスパンクバンドセックス・ピストルズ唯一のスタジオ・アルバム。1977年10月28日ヴァージン・レコードよりリリースされ、全英アルバムチャート1位を記録。

    ローリング・ストーン』誌の「オールタイム・ベスト・アルバム500」(大規模なアンケートで選出)と「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」に於いて、それぞれ41位[8]と7位[9]にランクイン。

    解説

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    全英チャートで1位を獲得。アメリカではトップ100にも入らなかったが、発売から10年後の1987年にはゴールド・ディスクに輝くロングセラーとなった。

    本作のレコーディングは1977年春から夏にロンドンのウェセックス・スタジオにて断続的に行われた。プロデューサーのクリス・トーマスは、プロコル・ハルムロキシー・ミュージックサディスティック・ミカ・バンド等を手がけたベテランであり、スティーヴ・ジョーンズギターを何重にもオーヴァー・ダビングすることで、音に厚みを出した。また、実際の演奏よりやや速目に再生されるよう録音した。エンジニアはビル・プライスが務めた。

    ベーシストグレン・マトロックは、「アナーキー・イン・ザ・U.K.」「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」「プリティ・ヴェイカント」(2番の2行分をロットンが作詞した以外は作詞も担当)など、半数以上の曲を1人で作曲したが、本作のレコーディング直前に脱退している。2000年に行われたインタビューで本作を「ラジオで1曲だけ聴くと凄くいいと思う。でもアルバムを通して聴くと、ちょっと平板というか。僕がいたら、もっとカラフルにできていたかも」と語っている[10]

    マトロックに代わって加入したシド・ヴィシャスの演奏技術が拙かったため、ベースはギタリストのスティーヴ・ジョーンズが担当した。また、すでにシングルとして発売されていた「アナーキー・イン・ザ・U.K.」のベースはマトロックによるものである。

    本作制作中のピストルズのレコード契約は不安定なものであり、テレビでの舌禍事件を理由にEMIから契約を打ち切られた後、A&Mレコードと契約するもすぐに破棄された。一時は契約がない状態になったが、最終的にヴァージン・レコードと契約。本作に収録されている「拝啓EMI殿」は題名通りEMIを揶揄したものであり、曲の最後でA&Mにもメッセージが向けられている。

    タイトルの中の「Bollock」(スラングで「睾丸」の意)が猥褻だという理由で、警察は本作の販売店に圧力をかけたが、裁判では猥褻に当たらないとされた。

    発表から3ヶ月後、ピストルズは初のアメリカ・ツアーに向かったが、現地でジョニー・ロットンが脱退。バンドは空中分解し、結果的に本作がデビュー作にして最後のアルバムとなった。

    収録曲

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    • 作曲クレジットはスティーヴ・ジョーンズ、ジョニー・ロットン、グレン・マトロック、ポール・クックによる。
    • ただし、「さらばベルリンの陽」と「ボディーズ」のみマトロックではなくシド・ヴィシャスがクレジットされている。
    • UKオリジナル盤(Virgin V2086)は全11曲入りで、特典としてシングル「サブミッション」が付加されていた。1977年11月以降にリリースされたUK盤には「サブミッション」がアルバム内に組み込まれ、曲順が若干変更されている。
    • US盤およびカナダ版はアートワークがピンクの下地に緑のバンドロゴとなっている。

    UKオリジナル盤

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    • Side A
    1. さらばベルリンの陽 - Holidays in the Sun(3分20秒)
    2. ライアー - Liar(2分41秒)
    3. 分かってたまるか - No Feeling(2分49秒)
    4. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen(3分19秒)
    5. 怒りの日 - Problems(4分10秒)
    • Side B
    1. セブンティーン - Seventeen(2分02秒)
    2. アナーキー・イン・ザ・U.K. - Anarchy in the U.K.(3分32秒)
    3. ボディーズ - Bodies(3分03秒)
    4. プリティ・ヴェイカント - Pretty Vacant(3分17秒)
    5. ニューヨーク - New York(3分05秒)
    6. 拝啓EMI殿 - E.M.I.(2分57秒)

    USオリジナル盤

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    • Side A
    1. さらばベルリンの陽 - Holidays in the Sun(3分20秒)
    2. ボディーズ - Bodies(3分03秒)
    3. 分かってたまるか - No Feeling(2分49秒)
    4. ライアー - Liar(2分41秒)
    5. 怒りの日 - Problems(4分10秒)
    6. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen(3分19秒)
    • Side B
    1. セブンティーン - Seventeen(2分02秒)
    2. アナーキー・イン・ザ・U.K. - Anarchy in the U.K.(3分32秒) ※
    3. サブミッション - Submission(4分10秒)
    4. プリティ・ヴェイカント - Pretty Vacant(3分17秒)
    5. ニューヨーク - New York(3分05秒)
    6. 拝啓EMI殿 - E.M.I.(2分57秒)

    CD版

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    1. さらばベルリンの陽 - Holidays in the Sun(3分20秒)
    2. ボディーズ - Bodies(3分03秒)
    3. 分かってたまるか - No Feeling(2分49秒)
    4. ライアー - Liar(2分41秒)
    5. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen(3分19秒)
    6. 怒りの日 - Problems(4分10秒)
    7. セブンティーン - Seventeen(2分02秒)
    8. アナーキー・イン・ザ・U.K. - Anarchy in the U.K.(3分32秒)
    9. サブミッション - Submission(4分10秒)
    10. プリティ・ヴェイカント - Pretty Vacant(3分17秒)
    11. ニューヨーク - New York(3分05秒)
    12. 拝啓EMI殿 - E.M.I.(2分57秒)

    参加ミュージシャン

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    脚注

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