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北京証券取引所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北交所から転送)
北京証券取引所
北京证券交易所
種類 証券取引所
中華人民共和国の旗 中国
所在地 北京市西城区金融大街丁26号
設立 2021年9月3日[1]
所有者 全国中小企業股份転譲系統英語版 (100%) [1]
通貨 人民元
上場数 81 (November 2021)[2]
ウェブサイト www.bse.cn

北京証券取引所(ペキンしょうけんとりひきじょ、中国語: 北京证券交易所英語: Beijing Stock Exchange、略称BSE、北交所)は、中華人民共和国北京市に所在する証券取引所上海証券取引所深圳証券取引所に次ぐ、中国本土3番目の証券取引所として設立された[3]

沿革

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北京証券取引所が入居する金陽大厦

北京市人民政府中国語版は長年、アメリカ合衆国に上場する中国企業が、中国国内で資金調達できるよう、店頭市場全国中小企業股份転譲系統英語版(NEEQ、新三板)の機能を強化する働きかけを行なっていた[4]

2021年9月2日中国共産党総書記国家主席習近平は、証券取引所の設立を表明[1][3]。中国の中小企業の資金支援を改善することが目的であると説明された[1][3]

これは新三板を北京証券取引所に衣替えし、中小企業の受け皿とすることで達成された[3]。2020年時点において、新三板には約6,000社が店頭登録されているが、大半は中小企業であった[1]

習総書記が設立を表明した翌9月3日には、北京証券交易所有限責任公司の法人設立登記が行われ、新三板が親会社となることが明らかになった。資本金は10億元、所在地は新三板と同一であった[1]

9月17日、投資家適格基準のガイドラインが北京証券取引所より公表された[1][5]

10月30日、中国証券監督管理委員会英語版(証監会)が、株式公開(IPO)、リファイナンス、管理の規制を公表した[6]

11月15日、北京証券取引所が開業[7][8]。81社が上場、うち71社は新三板の中で最上位の「精選層」からの移行であり、新規上場は10社となった[7][8][2]

後述の通り、同じく習総書記の指示により2019年7月に設立された上海証券取引所科創板中国語版などより時価総額などの上場基準は緩和されており、取引リスクは比較的高く、個人投資家の傘下にも記載が設けられていることから機関投資家の参加が中心となっている。このため、中小企業向けというよりハイテク産業の新興企業向けの市場といった実態が見られる[9]。北京市内に多く集積するベンチャーの育成支援への役割が期待される一方、上海の科創板や深圳の創業板中国語版もスタートアップ企業向けの市場とされることから、これら市場の関係性や位置付けについては課題となる[10]

規制

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  • 個人投資家の参加資格は、500,000元以上の有価証券資産を有し、証券取引所での取引経験が2年以上ある者に限定される[1][5]
  • 個人投資家には資本規制は適用されない[1][5]
  • 公開初日に限り、値幅制限は設けられていないが、30%以上の上昇若しくは60%以上の下落が生じた場合は、10分間の取引制限が行われる[7][8]
  • 取引開始初日以降、上場株式には1日の値幅制限が上下30%以内となる[1][7]

関連項目

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一覧記事

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j New Beijing Stock Exchange – An Overview” (英語). www.roedl.com. 2021年11月1日閲覧。
  2. ^ a b Trading kicks off on Beijing Stock Exchange, 10 stocks surge” (英語). Reuters (15 November 2021). 2021年11月1日閲覧。
  3. ^ a b c d Reuters (2021年9月2日). “Xi says China to set up Beijing stock exchange for SMEs” (英語). Reuters. https://www.reuters.com/world/china/xi-says-china-set-up-stock-exchange-beijing-2021-09-02/ 2021年11月16日閲覧。 
  4. ^ Reuters (2021年3月31日). “EXCLUSIVE China considers new bourse to attract overseas-listed firms -sources” (英語). Reuters. https://www.reuters.com/world/china/exclusive-china-considering-new-bourse-attract-overseas-listed-firms-sources-2021-03-31/ 2021年11月16日閲覧。 
  5. ^ a b c Beijing Stock Exchange specifies investor access thresholds”. english.www.gov.cn. 2021年11月16日閲覧。
  6. ^ China releases operation rules for Beijing bourse”. english.www.gov.cn. 2021年11月16日閲覧。
  7. ^ a b c d “FACTBOX-Beijing Stock Exchange starts trading” (英語). Reuters. (2021年11月15日). https://www.reuters.com/article/china-stocks-exchange-idUSL4N2S60Z0 2021年11月16日閲覧。 
  8. ^ a b c Beijing Stock Exchange starts trading, unleashing power of small for Chinese economy”. english.www.gov.cn. 2021年11月16日閲覧。
  9. ^ “北京証券取引所が取引開始 既存市場を「衣替え」、実績作り優先?”. 毎日新聞. (2021年11月15日). https://mainichi.jp/articles/20211115/k00/00m/020/195000c.amp 2021年11月28日閲覧。 
  10. ^ “中国 北京に証券取引所 スタートアップ企業の資金調達支援へ”. 日本放送協会. (2021年11月15日). https://web.archive.org/web/20211115054928/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211115/amp/k10013348181000.html 2021年11月28日閲覧。 

外部リンク

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