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北条鉄道フラワ2000形気動車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北条鉄道フラワ2000形気動車
フラワ2000-1(粟生駅
基本情報
運用者 北条鉄道
製造所 富士重工業
製造年 1999年 - 2001年
導入年 1999年 - 2008年
総数 3両(元三木鉄道ミキ300形含む)
運用開始 2000年
主要諸元
軌間 1,067 mm
最高速度

フラワ2000-1.2 80 km/h

フラワ2000-3 95 km/h
車両定員 フラワ2000-1:118名(座席57名)/フラワ2000-2:120人(座席55人)
自重 29.7 t
全長 18,500 mm
全幅 3,090 mm
全高 3,990 mm
車体 普通鋼
台車

フラワ2000-1.2 FU35D(動力台車)/FU35T(付随台車) フラワ2000-3 FU50D(動力台車)/FU50T(付随台車)

フラワ2000-1.2はLE-DC標準の車輪径762mmに対し、フラワ2000-3は三木鉄道へ導入当時、JR加古川線への乗り入れ計画があり最高速度向上のために車輪径810mmの台車が装備された。
動力伝達方式 液体式
機関 PF6HT03 × 1基
機関出力 295 PS/2200rpm()
変速機 シンコウSCR0.91B-4D
変速段 変速2段自動切替・直結1段[1]
変速切替: フラワ2000-1・2:50km/h
フラワ2000-3:45km/h
制動装置 SME3管式非常弁付き直通空気ブレーキ
備考 製造当初のデータ
テンプレートを表示
フラワ2000-2(北条町駅
フラワ2000-3・三木鉄道色(法華口駅- 播磨下里駅
フラワ2000-3・現行塗装(粟生駅

北条鉄道フラワ2000形気動車(ほうじょうてつどうフラワ2000がたきどうしゃ)は、1999年(平成11年)から製造された、北条鉄道鉄道車両気動車)である。

概要

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1985年4月の北条鉄道開業に当たって製造された、二軸LE-Carフラワ1985形の老朽化にともなう代替車として、1999年(平成11年)から富士重工業で製造された車体長18m級のLE-DCである。

形式の「フラワ」は沿線の加西市にある兵庫県立フラワーセンターに、「2000」は営業運転開始の西暦2000年にそれぞれ由来する。同時期に製造された三木鉄道ミキ300形とは基本構造・性能がほぼ同一である(但し、フラワ2000-3の方が若干縦が高く横幅も若干大きい)。

2000年に1両(フラワ2000-1)が運用を開始し、2001年(平成13年)に1両(フラワ2000-2)が新製増備され、2008年(平成20年)には三木鉄道から路線廃止によって不要となったミキ300-104を譲り受けてフラワ2000-3とし[2]2009年(平成21年)4月より使用を開始した。

構造

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車体

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車体は長さ18m級の両運転台式普通鋼製で、車両両端に片側2カ所の片開き式引き戸を設置し、扉間には上段固定下段上昇窓が6か所に設けられている。前面形状は左右にパノラミック・ウィンドウ、中央に貫通扉を持ち、両側前面窓下に前照灯尾灯を、左上部に「ワンマン」表示を、右上部に方向幕を設置した。 なお、方向幕はフラワ2000-1のみ「粟生北条町」と登場時のままになっており、フラワ2000-2, 3は2009年度の取替えにより「北条町⇔粟生」になっている。

塗色は、フラワ2000-1が加西市の市花「サルビア」をテーマにピンクの車体で扉が黄色、フラワ2000-2が「星」をテーマにの車体で扉が水色に塗られている。フラワ2000-3については、三木鉄道時代のまま地に帯、車体裾を色としているが、車両検査に合わせ2012年(平成24年)2月でこの塗色での運行を終了し[3][4]、同年3月20日からは小野市の市花「ヒマワリ」をテーマにの車体で扉が黄緑、加西市のマスコット「ねっぴー」を配したデザインとなっている[5][6]

車内

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ワンマン運転に対応した構造になっている。座席は、フラワ2000-1・3はセミクロスシートで、フラワ2000-2はロングシートである。

車内にトイレは設置されていないが、乗降口付近には、優先席車椅子スペースが設けられている。ワンマン運転に対応するため運転室付近に運賃箱整理券発行機、運賃表示器を設置している。

以前は北条線からJR西日本加古川線神戸電鉄粟生線への乗り継ぎ利用客のため、粟生駅の乗車駅証明書発行機も備えられていたが、車両検査に合わせ現在は撤去されている。

運用

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運用は近隣高校にあわせて運用されているため、夏休み、冬休みなど、主に長期休業中以外の朝は2両で運用されている。このため朝に2両運用がある日は毎日使用される車両が変わる。なお、近隣高校等が長期休業中の期間は、車両が1 - 3日単位で変わっている。[要出典]

脚注

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  1. ^ 段数の違うフラワ1985形との併結のため、変速2段からの起動が可能
  2. ^ 旧三木鉄道の車両、北条鉄道に搬出”. 神戸新聞 (2008年12月9日). 2008年12月11日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 旧三木鉄道の車両:現外装ラストラン--加西・北条鉄道で7日 /兵庫”. 毎日jp (2012年2月4日). 2012年2月4日閲覧。
  4. ^ 北条鉄道公式サイト (2012年2月4日). “2月5日(日)は三木鉄道カラーさよなら運転・子ザル駅長出勤”. 2012年2月4日閲覧。
  5. ^ 北条鉄道公式サイト (2012年2月24日). “北条鉄道「2000-3号」新デザインのお披露目と出発式について”. 2012年3月22日閲覧。
  6. ^ 北条鉄道フラワ2000-3が新塗装に”. railf.jp (2012年3月21日). 2012年3月22日閲覧。

外部リンク

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