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北浦嗣巳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きたうらつぐみ
北浦嗣巳
生年月日 (1952-07-08) 1952年7月8日(72歳)
出生地 日本の旗 日本・千葉県
職業 映画監督、演出家、脚本家、プロデューサー
ジャンル テレビドラマ、映画、舞台
活動期間 1977年 -
主な作品
平成ウルトラシリーズ
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北浦 嗣巳(きたうら つぐみ、1952年7月8日 - [1])は、日本の映画監督演出家脚本家プロデューサー千葉県出身[2]

来歴

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東京造形大学在籍中に実相寺昭雄の監督作品『あさき夢みし』(1974年)にアルバイトで参加し、その後実相寺率いる映像制作集団「コダイ」に所属[3][4]円谷プロダクションの『恐竜大戦争アイゼンボーグ』(1977年)に助監督として参加した後、実相寺昭雄監督作品にチーフ助監督として携わる[3][2][4]

その後『西遊記』(1994年)で本編監督と特技監督を務めたのを皮切りに[3]、テレビドラマや映画の監督として活動するほか、舞台やオペラなどの演出も手がける[4]

ウルトラマンティガ』(1996年)以降平成ウルトラシリーズの常連スタッフとなる[3][2][4]。『怪奇大作戦 セカンドファイル』以降はプロデューサーも務める[5]

2009年、自身の制作プロダクション会社「アラタFG」を設立[6][7]

作風

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特撮作品では本編監督と特技監督のどちらも担当しており、双方を兼任することも多い[3]。『ウルトラマンティガ』では、当初特技監督としての参加であったが、特撮だけでは物足りず両方担当したほうが納得できるとして本編監督も担当するようになる[3]

本編演出
コメディとシリアスを描き分けることも長けており、『ウルトラマンダイナ』ではコメディ回とシリアス回の組み合わせで二本撮りを行うことも多かった[3]。北浦は組み合わせ事態は偶然としているが、作品カラーの違いにより内容の差異を明確化しやすいと述べている[3]
上映イベントの演出を担当した映画『イントレランス』に感銘を受け、自作では人と人が優しさを持って接する物語づくりを志向している[3]
実相寺に師事した他の助監督らとともに、実相寺の独特なカメラアングルやカメラワークの真似はしないことを心掛けていたが、『怪奇大作戦 セカンドファイル』第2話「昭和幻燈小路」では実相寺の追悼作品となることから実相寺の演出を想定して撮影している[4]
特撮演出
怪獣の演出では怪獣の気持ちを考えており、ウルトラマンや怪獣の主観カットを用いることも多い[3]
スピード感のある空中戦演出に定評があり[3]、『ウルトラマンメビウス』ではメカニックを中心とした回を多く担当している[2]
合成を得意としていると見られることが多く、『ウルトラマンダイナ』第31話にカメオ出演した際には「合成命」と背景の壁に貼られていた[3]。北浦本人は必要があって用いているとしているが、コンピューターグラフィックスの過渡期となった平成ウルトラマン3部作では実験的な手法を試みて技術の蓄積を図っている[3]
ウルトラマンギンガ』以降の作品ではチーフプロデューサーを務め、デジタル技術の発展などから本編と特撮を1班体制としているが、一方で全てをCGとはせずミニチュア特撮による迫力も重視している[5]

参加作品

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テレビドラマ

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映画

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オリジナルビデオ

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舞台

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  • 『ウルトラマンスーパーステージ』(1998年) - 演出[2]
  • ウルトラマンプレミアステージ』(2007年) - 脚本
  • 『ウルトラマンプレミアステージ2』(2008年) - 演出・脚本

その他

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脚注

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参考文献

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  • 「監督インタビュー 北浦嗣巳」『宇宙船YEAR BOOK 1999』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、1999年5月1日、50頁。雑誌コード:01844-05。 
  • 朝日ソノラマ 編 編「ウルトラマンメビウス白書 北浦嗣巳」『ウルトラマンメビウス ARCHIVE DOCUMENT』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクションNo.∞〉、2007年6月30日、76頁。ISBN 978-4-257-03745-3 
  • 「実相寺組インタビュー 北浦嗣巳」『別冊映画秘宝 実相寺昭雄研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年6月15日、212頁。ISBN 978-4-8003-0385-1 
  • Blu-ray『ウルトラマンギンガS Blu-ray BOX II』(バンダイビジュアル BCXS-0911)封入 作品解説書 SPECIAL NOTES「STAFF INTERVIEW チーフプロデューサー 北浦嗣巳」(構成・文:島崎淳、監修:小林雄次)