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北青山病院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
閉院後の北青山病院

北青山病院(きたあおやまびょういん)は、かつて東京・青山にあった総合病院である。正式名称は医療法人社団清潤会・北青山病院で、所在した青山・表参道地区においては東京都職員共済組合青山病院に次ぐ規模であったが、2008年平成20年)春に閉院[1]、法人も2010年平成22年)に解散した。

概要

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1952年昭和27年)に青山外科病院(診療所)として開設され、1982年昭和57年)に北青山病院と改称した。閉院前の病床数は48で、内科、呼吸器科、胃腸科、循環器科、外科、整形外科、皮膚科、肛門科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科を擁し、在宅医療や人間ドックも行っていた[2]

閉院後の北青山病院
(2011年)

病院は診療上には特記すべき特色を持たなかったが、東京・表参道の一等地にあったことから[3]、しばしば世間の耳目を集める話題に係わった。

1986年昭和61年)4月に投身自殺したアイドル、岡田有希子が投身同日にガスリストカットにて自殺未遂を行った際に南青山の自宅マンションから救急搬送された病院として知られ[4]、同日はマスコミが病院に殺到した。また、2007年平成19年)9月には病院の土地建物を、共同所有していた病院理事長(2007年9月に退任)と法人が約47億円で不動産ファンドに売却したが、その際法人に売却益のうち約31億円の所得隠しがあったとして東京国税局が税務調査を行っている[3][5][1]。さらに、この病院不動産売却に関しては、交渉にあたった清潤会理事で不動産ブローカーが別の病院事業で得た利益10億円の所得隠しをしていたほか詐欺罪起訴された男だったほか、不動産売却益のうち多くが当時の理事長に渡ったとして清潤会が同理事長に対して利益返還訴訟を起こすなど[6]、トラブルが相次いでいた[3][1]

所在地(当時)

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脚注

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  1. ^ a b c 北青山病院 閉鎖後の不動産売却益 31億円所得隠し 『毎日新聞』 平成22年10月30日
  2. ^ 医療法人清潤会 北青山病院 青山表参道商店会、平成23年5月8日閲覧
  3. ^ a b c “税金徴収は難航 東京・表参道の病院売却 医療法人30億所得隠し”. スポーツニッポン. (2010年10月30日). https://web.archive.org/web/20120801143339/http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/10/30/kiji/K20101030Z00000850.html 2017年9月13日閲覧。 
  4. ^ 朝日出版社 『岡田有希子 愛をください』 1988年7月出版
  5. ^ 医療法人「清潤会」が30億円所得隠し 『産経新聞』 平成23年1月20日
  6. ^ 平成22年8月提訴
  7. ^ 表参道393”. 株式会社グリーンシード. 2017年9月13日閲覧。

外部リンク

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座標: 北緯35度39分53.4秒 東経139度42分36秒 / 北緯35.664833度 東経139.71000度 / 35.664833; 139.71000