十不青年
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「十不青年」(じゅうふせいねん)は、2023年末から2024年にかけて広がったとされる中華人民共和国のインターネットスラングで、結婚や家の購入、感動することなど、10項目を拒む青年たちのこと[1][2]。
概要
[編集]「十不青年」と称されるのは、「献血、寄付、結婚、子供、家、宝くじ、株式、基金、高齢者、感動」の10項目を拒むとされる、2000年代に生まれた十代後半から二十代前半の若者たちであり、その背景には、中国経済の減速に起因する就職難を受けた、無職や低所得の青年の増加があると言われる[2]。
「十不青年」は、2023年に流行語となった「四不青年」(恋愛、結婚、家の購入、子供を拒む青年たち)を踏まえ、項目を増やす形で、2023年12月に陝西省咸陽市の教育専門家という藍家康がQ&Aサイトの知乎で公表し、広く知られるようになったとされる[2]。
10項目を列挙すると次のようになる[3]。
- 第一条,不献血 - 献血しない。
- 第二条,不捐款 - 寄付しない。
- 第三条,不结婚 - 結婚しない。(「四不青年」と共通)
- 第四条,不生小孩 - 子供をもたない。(「四不青年」と共通)
- 第五条,不买房 - 家を買わない。(「四不青年」と共通)
- 第六条,不买彩票 - 宝くじを買わない。
- 第七条,不入股市 - 株式を買わない。
- 第八条,不买基金 - 基金(年金)を買わない。
- 第九条,不扶老人 - 高齢者を扶けない。
- 第十条,不感动 - 感動しない。
ただし、以上とは別の10項目を上げ、「十不青年」と称する場合があるとする説もある[4]。
脚注
[編集]- ^ 希望が見出せない、「寝そべり族」から「十不青年」に / 看中国フォーカス - YouTube
- ^ a b c 「【結婚や子供、家などを諦める若者たち】中国で「十不青年」が話題 「寝そべり族」「四不青年」を経てさらに絶望感が深まる社会状況に」『NEWSポストセブン』小学館、2024年3月17日。2024年10月24日閲覧。 - 香港の『香港経済日報』の報道に基づく記事。
- ^ 李静柔 (2024年3月12日). “「十不青年」火爆网络 中国「最后一代」发出无声的反抗宣言”. 希望之声. Sound of Hope Media Group. 2024年10月24日閲覧。
- ^ 「“四不青年”」中国基層研究所 / note、2024年4月11日。2024年10月24日閲覧。