十輪寺 (埼玉県小鹿野町)
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十輪寺 | |
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本堂 | |
所在地 | 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野1823 |
位置 | 北緯36度1分14.3秒 東経139度0分13.3秒 / 北緯36.020639度 東経139.003694度座標: 北緯36度1分14.3秒 東経139度0分13.3秒 / 北緯36.020639度 東経139.003694度 |
山号 | 常木山 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | 十一面観音 |
創建年 | 不詳 |
中興年 | 不詳 |
中興 | 盛賢 |
法人番号 | 7030005015075 |
十輪寺(じゅうりんじ)は、埼玉県秩父郡小鹿野町にある真言宗智山派の寺院。
歴史
[編集]創建年代は不明である。中興したのは盛賢であることは分かっているが、盛賢もいつの時代の人物であるかは不明である。かつては約5町(約545メートル)北に位置していたが、享保年間(1716年 - 1736年)に現在地に移転した[1]。
補陀場十五番
[編集]当寺の門の前には、いくつかの石碑がある。その中に「補陀場十五番」と刻まれた石碑がある。「補陀場」とは秩父三十四箇所のことである。現在、秩父三十四箇所の第15番札所は少林寺であるが、かつては「蔵福寺」が第15番札所であった。蔵福寺は秩父神社の別当寺であり、明治初期の神仏分離の際に廃寺となってしまった。当寺の末寺の「泉蔵院」も秩父神社にあり廃寺となった。当寺では、撤去費用10両を秩父神社に支払い、蔵福寺と泉蔵院の什物を引き取った。「補陀場十五番」の石碑は、この故事に由来する[1]。
当寺の本尊は、かつては阿弥陀如来であったが、1883年(明治16年)の火災で焼失し、現在は十一面観音が本尊となっている。これは蔵福寺か泉蔵院にあったものといわれている[1][2]。
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仁王門
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門前の石碑
文化財
[編集]- 絹本着色十三仏像(埼玉県指定有形文化財 昭和29年10月23日指定)[3]
- 木造金剛力士立像(埼玉県指定有形文化財 昭和38年3月29日指定)[4]
- 木造十一面観音坐像(小鹿野町指定文化財 昭和34年8月24日指定)[2]
交通アクセス
[編集]- 秩父蒔田ICより車11分
- 西武秩父駅または秩父駅より西武観光バス「小鹿野車庫・栗尾ゆき」にて「小鹿野町」下車 徒歩2分
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 敏蔭英三 写真、秋山喜久夫 文『写真紀行 埼玉の寺 Ⅱ』埼玉新聞社、1981年