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危険業務従事者叙勲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

危険業務従事者叙勲(きけんぎょうむじゅうじしゃじょくん)は、警察官自衛官消防吏員など危険性の高い業務に従事した55歳以上の元公務員を対象に叙勲する日本の栄典制度である。

概要

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「危険業務従事者叙勲受章者の選考手続について」(平成15.5.20 閣議了解)に基づき2003年平成15年)から運用されている。春秋叙勲とは別枠で選考され、年2回それぞれ約3,600名が受章している。対象者に授与される勲章は瑞宝双光章または瑞宝単光章である。

受章者は警察官が約半数を占め、次いで自衛官消防吏員刑務官等、海上保安官の順となっている。

平成23年度春期(第16回)危険業務従事者叙勲については、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被害状況に鑑み、発令が2011年6月18日に延期された。

この制度があるので、公務中の人命救助活動は紅綬褒章の対象にはならない。紅綬褒章を受けた人がいるとすればそれは公務外で、一般市民としてである。

危険業務従事者叙勲受章者数

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2003年(平成15年)11月の第1回以降の危険業務従事者叙勲受章者数は、以下の通り[1]。カッコ内は女性受章者数で内数。

年次 警察官 自衛官 消防吏員 刑務官 海上保安官 合計
第1回 2003年(平成15年)11月 1923(3) 887(3) 634(0) 1(0) 90(0) 3535(6)
第2回 2004年(平成16年)04月 1743(3) 939(5) 650(0) 0(0) 100(0) 3432(8)
第3回 2004年(平成16年)11月 1759(4) 942(4) 627(0) 169(3) 84(0) 3581(11)
第4回 2005年(平成17年)04月 1804(2) 928(4) 604(0) 180(1) 80(0) 3596(7)
第5回 2005年(平成17年)11月 1802(3) 929(3) 604(0) 179(1) 79(0) 3593(7)
第6回 2006年(平成18年)04月 1806(3) 917(1) 608(0) 180(0) 80(0) 3591(4)
第7回 2006年(平成18年)11月 2022(5) 680(1) 623(0) 179(3) 90(0) 3594(9)
第8回 2007年(平成19年)04月 1993(2) 695(4) 634(0) 179(1) 90(0) 3591(7)
第9回 2007年(平成19年)11月 1817(2) 933(4) 602(0) 179(0) 85(0) 3616(6)
第10回 2008年(平成20年)04月 1816(0) 935(4) 602(0) 179(1) 85(0) 3617(5)
第11回 2008年(平成20年)11月 1816(2) 932(3) 610(0) 169(0) 85(0) 3612(5)
第12回 2009年(平成21年)04月 1827(4) 932(7) 614(0) 160(1) 84(0) 3617(12)
第13回 2009年(平成21年)11月 1832(1) 936(6) 615(0) 148(0) 85(0) 3616(7)
第14回 2010年(平成22年)04月 1835(4) 936(4) 619(0) 145(2) 88(0) 3623(10)
第15回 2010年(平成22年)11月 1835(0) 937(5) 619(0) 144(0) 87(0) 3622(5)
第16回 2011年(平成23年)04月 1828(3) 935(3) 610(1) 147(0) 89(0) 3609(7)
第17回 2011年(平成23年)11月 1839(1) 934(7) 622(0) 136(1) 93(0) 3624(9)
第18回 2012年(平成24年)04月 1842(1) 941(8) 620(0) 137(2) 94(0) 3634(11)
第19回 2012年(平成24年)11月 1835(1) 941(9) 621(0) 137(3) 99(0) 3633(13)
第20回 2013年(平成25年)04月 1853(2) 936(5) 625(0) 137(1) 94(0) 3645(8)
第21回 2013年(平成25年)11月 1838(0) 930(6) 621(0) 140(1) 86(0) 3615(7)
第22回 2014年(平成26年)04月 1839(2) 935(6) 632(0) 139(0) 84(0) 3629(8)
第23回 2014年(平成26年)11月 1845(0) 933(4) 623(2) 138(2) 63(0) 3602(8)
第24回 2015年(平成27年)04月 1836(3) 934(8) 620(0) 137(1) 84(0) 3611(12)
第25回 2015年(平成27年)11月 1840(3) 933(3) 638(0) 137(2) 60(0) 3608(8)
第26回 2016年(平成28年)04月 1846(2) 941(6) 643(1) 137(0) 57(0) 3624(9)
第27回 2016年(平成28年)11月 1843(1) 935(3) 646(1) 120(1) 74(0) 3618(6)
第28回 2017年(平成29年)04月 1853(2) 941(13) 652(0) 120(1) 55(0) 3621(16)
第29回 2017年(平成29年)11月 1825(0) 940(10) 622(0) 136(3) 91(0) 3614(13)
第30回 2018年(平成30年)04月 1837(0) 941(5) 625(1) 138(3) 87(0) 3628(9)
第31回 2018年(平成30年)11月 1829(6) 943 (7) 620(2) 139(2) 100(0) 3634(6)
第32回 2019年(令和元年)05月 1827(2) 947(3) 625(0) 138(1) 100(0) 3642(6)
第33回 2019年(令和元年)11月 1832(3) 943(9) 618(2) 135(3) 100(0) 3637(17)
合計 60,717(70) 30,341(173) 20,548(10) 4,639(40) 2,802(0) 119,064(293)

脚注

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  1. ^ 内閣府賞勲局 (2018年4月). “危険業務従事者叙勲受章者数(年別、分野別)(平成15年~)” (PDF). 2018年11月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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