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参謀総長 (イスラエル国防軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
参謀総長(ラマトカル)
(ראש המטה הכללי(רמטכ"ל
Rosh Hamateh haklali(Ramatkal)
参謀総長軍旗
250px
現職者
ヘルジ・ハレヴィ陸軍中将(第23代)

就任日 2023年1月16日
庁舎ハキリヤ英語版(参謀本部所在地)
任命政府
初代就任ヤーコブ・ドリ英語版
創設1947年
職務代行者参謀次長

参謀総長(さんぼうそうちょう、ロシュ・ハマタ・ハクラリヘブライ語: ראש המטה הכללי‎、英語: Rosh Hamateh haklali)、略称「ラマトカル」(ヘブライ語: רמטכ"ל‎、英語: Ramatkal)とは、イスラエル国防軍(以下イスラエル軍)における軍最高司令官の役職名である。

現役の軍人のなかで、参謀総長だけがイスラエル軍における最高位の階級「ラヴ・アルーフ」(中将に相当)となることができる[1]

概要

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参謀総長の地位は基本法における「軍」の項で次のように規定されている。

第3条

(a) 軍における最高司令官は参謀総長である。
(b) 参謀総長は政府の権限下にあり、国防大臣に従属する。

(c) 参謀総長は国防大臣の推薦によって政府が任命する。 — イスラエル基本法「基本法:軍」より、イスラエル独立宣言- 日本国際問題研究所P40。

参謀総長はおよそ3年に一度の割合で交代となるが、政府により4年ないし5年に延長されることが多い。

歴代参謀総長一覧

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名前 在任期間
初代 ヤーコブ・ドリ英語版 陸軍中将 1947年 – 1949年
第2代 イガエル・ヤディン 陸軍中将 1949年 – 1952年
第3代 モルデハイ(モッケ)・マクレフ英語版 陸軍中将 1952年 – 1953年
第4代 モシェ・ダヤン 陸軍中将 1953年 – 1958年
第5代 ハイム・ラシュコフ英語版 空軍中将 1958年 – 1961年
第6代 ツビ・ツール英語版 陸軍中将 1961年 – 1964年
第7代 イツハク・ラビン 陸軍中将 1964年 – 1968年
第8代 ハイム(キドニ)・バーレブ英語版 陸軍中将 1968年 – 1972年
第9代 ダビッド(ダド)・エラザール 陸軍中将 1972年 – 1974年
第10代 モルデハイ(モッタ)・グル英語版 陸軍中将 1974年 – 1978年
第11代 ラファエル(ラフール)・エイタン 陸軍中将 1978年 – 1983年
第12代 モシェ・レビ英語版 陸軍中将 1983年 – 1987年
第13代 ダン・ショムロン 陸軍中将 1987年 – 1991年
第14代 エフード・バラク 陸軍中将 1991年 – 1995年
第15代 アムノン・リプキン=シャハク英語版 陸軍中将 1995年 – 1998年
第16代 シャウル・モファズ 陸軍中将 1998年 – 2002年
第17代 モシェ・ヤアロン 陸軍中将 2002年 – 2005年
第18代 ダン(ダニー)・ハルーツ 空軍中将 2005年 – 2007年
第19代 ガビ・アシュケナジ 陸軍中将 2007年 – 2011年
第20代 ベニー・ガンツ 陸軍中将 2011年 – 2015年
第21代 ガディ・エイゼンコット陸軍中将 2015年 – 2019年
第22代 アヴィヴ・コハヴィ陸軍中将 2019年 – 2023年
第23代 ヘルジ・ハレヴィ陸軍中将 2023年 –

脚注

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  1. ^ 唯一の例外が第四次中東戦争時で、この際の参謀総長はダビッド・エラザール中将であったが、開戦時商工相であった前参謀総長ハイム・バーレブ中将が現役に復帰、南部方面軍司令官に着任した。

参考文献

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  • 高井三郎『第四次中東戦争 シナイ正面の戦い』原書房、1982年。ISBN 4-562-01138-6 

関連項目

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  • イスラエル国防軍の階級
  • アリエル・シャロン - "勇猛な指揮官"として兵士や国民から支持されていたが、独断専行が目立った事などから軍上層部、政界からは疎まれており、熱望していた参謀総長への就任は叶わなかった。