古屋健三
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古屋 健三(ふるや けんぞう、1936年4月8日 - )は、日本のフランス文学者、文芸評論家、作家、慶應義塾大学名誉教授。
略歴
[編集]東京生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒。フランス・グルノーブル大学に留学、博士号取得。慶大文学部助教授を経て教授、2002年に定年退職し名誉教授。
文芸評論家としても、主として内向の世代の作家を論じ、「三田文学」編集長も務めた[1]。60歳になるまで著書を出さない方針だったが、それ以後は旺盛な執筆活動に入り、小説も著した。
著書
[編集]- 『「内向の世代」論』(慶應義塾大学出版会) 1998
- 『永井荷風 冬との出会い』(朝日新聞社) 1999
- 『青春という亡霊 近代文学の中の青年』(日本放送出版協会、NHKブックス) 2001
- 『老愛小説』(論創社) 2017
- 「虹の記憶」(『文學界』2002年10月)
- 「仮の宿」(『三田文学』2005年秋季)
- 「老愛小説」(『文學界』2008年8月)
共編
[編集]- 『19世紀フランス文学事典』(小潟昭夫、慶應義塾大学出版会) 2000
翻訳
[編集]- 『ドクター・オクス 短篇集』(ジュール・ヴェルヌ、集英社、ヴェルヌ全集) 1969
- 『言葉とエロス・詩と聖性』(ジョルジュ・バタイユ、山本功共訳、二見書房、ジョルジュ・バタイユ著作集) 1971
- 『赤と黒』(スタンダール、大岡昇平共訳、講談社、世界文学全集) 1971、のち講談社文庫 1972
- 『パルムの僧院』(スタンダール、講談社、世界文学全集) 1977
- 『野獣人間』(ゾラ、講談社、世界文学全集) 1981
小説
[編集]- 「柱時計」(『三田文学』2002年5月)
脚注
[編集]- ^ 『老愛小説』著者紹介
参考
[編集]- 『文藝年鑑』2006