古川竹二
表示
古川 竹二(ふるかわ たけじ、1891年12月1日[1] - 1940年2月12日[2])は、日本の教育学者・心理学者。東京女子高等師範学校教授。
来歴
[編集]長崎県出身。第五高等学校卒、1916年東京帝国大学文科大学教育学科卒。東京女子高等師範学校 (現お茶の水女子大学) 附属中学校教諭、東京女高師教授。49歳で死去。
1927年の「血液型による氣質の研究」(『心理學研究』) 以下一連の論文や著作で、血液型と性格の関係を本格的に論じた人として知られる[3]。
栄典
[編集]- 1921年(大正10年)5月30日 - 正七位[4]
- 1923年(大正12年)6月30日 - 従六位[5]
- 1928年(昭和3年)4月16日 - 従五位[6]
- 1933年(昭和8年)4月13日 - 勲六等瑞宝章[7]
- 1940年(昭和15年)2月12日 - 正四位[8]、勲四等瑞宝章[9]
著作
[編集]- 『血液型と気質』三省堂、1932年
- 『血液型と民族性』共立社、1932年
論文
[編集]- 「智能検査と学業成績」 『心理研究』 第18巻 (通巻103号 1920)
- 「気質ノ血液型ニヨル研究」 『社会医学雑誌』 第50号 1929
- 「血液型による気質の研究」 『心理学研究』 第2巻 4輯 1927
- 「血液型による気質及び民族性の研究」 『教育思潮研究』 第1巻 1輯 1927
- "Die Erforschung der Temperamente mittels der experimentellen Blugruppenuntersuchung", Zeitschrift für die angewandte Psychologie, 31, 1928
- "A study of temperament and blood-groups", Journal of Social Psychology, Vol. 1, 1930
- 「血液型と精神現象との関係並にその応用方面の研究」 『心理学研究』 第6巻 1輯 1931
- 「血液型で職業と結婚の適否が分かる-就職と結婚前に先ず血液型を調べよ」 『実業之日本』 第34巻 5号 1931
- 「血液型と民族性」 『現代史学大系 10 』 1932
- 「気質・血液型」 東京帝国大学教育学研究室編 『教育学論叢-吉田熊次郎博士開講三十周年記念論文集』 目黒書店 1939
参考文献
[編集]- 科学朝日編集部編『スキャンダルの科学史』(溝口元「血液型人間学事始め―古川竹二」を収録)
- 詫摩武俊&佐藤達哉編『現代のエスプリ 血液型と性格―その史的展開と現在の問題点』
- 白佐俊憲&井口拓自『血液型性格研究入門―血液型と性格は関係ないと言えるか』
- 前川輝光『血液型人間学―運命との対話』
- 松田薫『「血液型と性格」の社会史―血液型人類学の起源と展開』
- 大泉溥 編 編『日本心理学者事典』クレス出版、2003年、946頁。ISBN 4-87733-171-9。
脚注
[編集]- ^ 『帝国大学出身名鑑 再版』校友調査会、1934年、フ44頁。
- ^ 『官報』第3932号、1940年2月16日。
- ^ 朝日新聞 2017年4月26日
- ^ 『官報』第2649号、1921年6月1日。
- ^ 『官報』第3276号、1923年7月2日。
- ^ 『官報』第432号、1928年6月7日。
- ^ 『官報』第1885号、1933年4月15日。
- ^ 『官報』第3930号、1940年2月14日。
- ^ 『官報』第3939号、1940年2月24日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 「民族と民族性」 (『現代史学大系』テキスト)