古織伝
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古織伝(こしょくでん)は、江戸時代初期の慶長年間、古田織部の弟子・岡村百々之助により著された織部流の茶道点前書。
概要
[編集]岡村百々之助[1]が慶長年間に記したものが、江戸時代初期になって木版にて版行された(無刊記)。これはわが国で初めての茶道書の版行となった。それをうけて、寛永3年(1626年)に「草人木」(黒沢源太郎開版)という織部流の茶道点前書が開版された。理由としては、「大事の古織公を浅知短才にいたす事、無念千万也」ということであった。つまり、百々之助が記した内容が今ひとつであったため、出版されたのであった。正保4年(1647年)になって京の書肆平田半左衛門が、百々之助のものを古田織部作として版行した。すると寛文年間には「草人木」とともに茶道書のベストセラーとなった(「増補書籍目録」)。
参考文献
[編集]脚注
[編集]- ^ 百々之助は古田織部に茶の湯を学び、「古織伝」という織部流の茶道書を開版したと「茶譜」にある。同書には「大坂衆」「登々之助」と記されている。