召使 (映画)
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2022年2月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
召使 | |
---|---|
The Servant | |
監督 | ジョゼフ・ロージー |
脚本 | ハロルド・ピンター |
原作 | ロビン・モーム |
製作 |
ジョゼフ・ロージー ノーマン・プリッゲン |
出演者 |
ダーク・ボガード サラ・マイルズ ウェンディ・クレイグ ジェームズ・フォックス |
音楽 | ジョン・ダンクワース |
撮影 | ダグラス・スローカム |
編集 | レジナルド・ミルズ |
配給 |
エルストリー・ディストリビューターズ 東和=日本アート・シアター・ギルド |
公開 |
1963年9月(VIFF) 1963年11月 1968年3月9日 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
『召使』(めしつかい、原題:The Servant)は、1963年に製作・公開されたイギリス映画である。
概要
[編集]ロビン・モームの小説を基にハロルド・ピンターが脚色し、ジョゼフ・ロージーが監督、ダーク・ボガードとサラ・マイルズらが出演した。
あらすじ
[編集]ロンドンの高級アパートを借りた青年トニーは、召使志望の中年バレットの訪問を受け、住み込みで料理と家事を任せることにする。トニーはアフリカから帰国したばかりの今は仕事をしていないが、貴族階級に属するため、召使を雇った余裕ある暮らしができている。 バレットは、食事や身の回りの世話を手際よくこなし、トニーは大助かりだったが、婚約者のスーザンはバレットを毛嫌いしクビにするように言う。やがてバレットは妹のヴェラを手伝いとして呼び、アパートの1室に住まわせる。 ある日、田舎の母の病気を理由にバレットが帰省し、ヴェラとトニーが二人だけの時、トニーは誘惑するヴェラの色香に負けて関係を持ってしまう。実は彼女はバレットの妹ではなく婚約者だった。 トニーが留守の時はバレットと遊び、トニーから求めがあれば彼とも情交を結ぶヴェラだったが、ある夜、バレットと二人の仲睦まじい姿を帰宅したトニーとスーザンに見られてしまう。二人の関係を知ったトニーは二人にクビを言い渡すが、トニーは浮気を暴露され、トニーとスーザンの間にもヒビが入る。 ある日、昼間のパブでトニーとバレットが顔を合わせる。バレットは裏切ったことを詫び、ヴェラと別れたのでもう一度使って欲しいと頼み、トニーは内心喜んで彼を再び雇い入れる。 しかし二人の主従関係は崩れ始めて、対等の同居人のようになる。無能な主人を前にバレットの態度は横柄になり、主従関係は次第に逆転していく。二人は他愛のない遊びで無為な日々を過ごす。 やがてトニーが一人きりの時、トニーを心配したスーザンが訪れ、間もなくバレットが、ヴェラや町で拾った女たちを連れて帰り、パーティーが始まる。 バレットは女たちと遊ぶつもりだったが、スーザンの存在が水を差し、彼女たちを追い出してしまう。スーザンはバレットにキスを求め、突然怒りを露わにバレットに平手打ちして部屋を出て行く。残されたのは、支配者として振る舞うバレット、高笑いするヴェラ、虚ろな表情のトニーだった。
キャスト
[編集]- ヒューゴー・バレット:ダーク・ボガード
- ヴェラ:サラ・マイルズ
- スーザン:ウェンディ・クレイグ
- トニー:ジェームズ・フォックス
スタッフ
[編集]- 監督:ジョゼフ・ロージー
- 製作:ジョゼフ・ロージー、ノーマン・プリッゲン
- 脚色:ハロルド・ピンター
- 音楽:ジョン・ダンクワース
- 撮影:ダグラス・スローカム
- 編集:レジナルド・ミルズ
- プロダクションデザイン:リチャード・マクドナルド
- 装置:テッド・クレメンツ
- 衣裳:ベアトリス・ドーソン
映画賞受賞・ノミネーション
[編集]- 受賞
- 英国アカデミー賞 主演男優賞:ダーク・ボガード
- 英国アカデミー賞撮影賞:ダグラス・スローカム
- ニューヨーク映画批評家協会賞 脚本賞:ハロルド・ピンター
- ナストロ・ダルジェント賞外国映画監督賞:ジョゼフ・ロージー
- ノミネーション
- ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞:ジョゼフ・ロージー
- 英国アカデミー賞最優秀イギリス映画
- 英国アカデミー賞作品賞
- 英国アカデミー賞 主演女優賞:サラ・マイルズ
- 英国アカデミー賞脚本賞:ハロルド・ピンター
外部リンク
[編集]- 召使 - allcinema
- 召使 - KINENOTE
- The Servant - オールムービー
- The Servant - IMDb