吉沢好謙
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吉沢 好謙(よしざわ たかあき、宝永7年2月8日(1710年3月7日) - 安永6年1月1日(1777年2月8日))は江戸時代の地方史家、俳人。通称は清右衛門。号は鶏山。『千曲之真砂』の瀬下敬忠、『信濃奇勝録』の井出道貞とともに、佐久の三大郷土史家と並び称される。
信濃国中山道岩村田宿生まれ。母方の金融業を継いだが、江戸へ出て賀茂真淵、加藤宇万伎に国学を、建部凌岱に俳諧を学ぶ。市井の生活に目を向け、1736年(元文元年)『四鄰譚藪』、1744年(延享元年)『信陽雑志』、1767年(明和4年)『信濃地名考』などで信濃国の地理・歴史・民俗を編纂し、地元の方言を採集した『続譚籔』や、日常語についての弟子との問答『鄙問答』などで地域の言葉や文字の考証に当たった。
俳諧の師としても多くの門人を得て、1754年(宝暦4年)佐久の赤岩弁天堂に松尾芭蕉の句碑を建立した。
参考文献
[編集]- 『長野県史 通史編 第5巻 近世2』
- 『長野県の歴史』山川出版社