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吉田和哉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吉田 和哉よしだ かずや
人物情報
生誕 (1960-12-29) 1960年12月29日(63歳)[1]
日本の旗 日本東京都[2]
出身校 東京工業大学
学問
研究分野 ロボット工学
航空宇宙工学
研究機関 東京工業大学
スイス連邦工科大学
マサチューセッツ工科大学
東北大学
ispace
博士課程指導教員 梅谷陽二[3][4]
指導教員 広瀬茂男、伊能教夫
主な指導学生 倉爪亮(東京工業大学)[5]
学位 工学博士(東京工業大学)[4]
主な業績 ETS-VIIを用いた宇宙ロボット制御実験[6]HAKUTO
影響を受けた人物 ドゥラゴミル・ネンチェフ[5]
影響を与えた人物 永谷圭司[7]多田隈建二郎[8]
学会 日本航空宇宙学会日本機械学会日本ロボット学会計測自動制御学会IEEE[9]
主な受賞歴 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 部門学術業績賞[10]
公式サイト
宇宙ロボット研究室
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吉田 和哉(よしだ かずや、1960年12月29日[1] - )は、日本ロボット研究者。学位は、工学博士東京工業大学[4]宇宙ロボットを専門とし、東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 教授、国際宇宙大学 客員教授、株式会社ispace取締役最高技術責任者を歴任[2][11][12]

人物・来歴

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HAKUTO惑星ローバー

東京都出身[2]千葉県立千葉高等学校卒業後、天文学者を志して1年間大学受験浪人生活を送ったが、東京工業大学理学部の受験に失敗し、第二志望の工学部機械系に進学。天文研究部に入部[3]

1984年東京工業大学工学部卒業[1]。1986年東京工業大学大学院工学研究科修士課程修了[11][1]、東京工業大学工学部助手[1]。1990年工学博士[1][4]。1993年にスイス連邦工科大学交換研究員[1]、1994年には文部省の在外研究員制度でマサチューセッツ工科大学客員研究員を務める[11][1][3]。1995年、東北大学工学部助教授[1]

1998年から国際宇宙大学でも客員教授として教鞭を執る[11][12]。2003年東北大学大学院工学研究科教授[13][11][12]。2011年東北大学極限ロボティクス国際研究センターを立ち上げ、同センター長就任。同年発生した福島第一原子力発電所事故の探査ロボットを作成するなどした[11][12]ispace取締役CTO兼務[14]

専門は宇宙ロボット工学などで[11]SPRITE-SATの開発などにあたり[15]Google Lunar XPRIZEのチーム「HAKUTO」では技術責任者を務めた[2]はやぶさ2では、リュウグウに投下される小型ロボットミネルバ-II2を開発[16]

主な受賞歴

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技術試験衛星「ETS-VII

主な著作

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学位論文

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  • 宇宙用ロボット・マニピュレータの運動制御』東京工業大学〈博士論文(乙第2101号)〉、1990年、NAID 500000078088

著書

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(監修・共編)

(分担執筆)

  • 「Chapter 45: Space Robots and Systems」『Hand Book of Robotics 』Springer、2008年、1031-1063頁、ISBN 9783540239574[注釈 4]
  • 「Chapter 16, Dynamic Characteristics of Space Robots for Smart Motion Control」『Intelligence for Space Robotics』TSI Press、2006年。
  • 「Robots: Control in Space Application」『Concise Encyclopedia of Aeronautics and Space Syetems』 1993年、ISBN 0080370497
  • 「Chapter 7: Control of Space Manipulators with Generalized Jacobian Matrix」『Space Robotics: Dynamics and Control 』1992年、ISBN 0792392655[注釈 5]

解説

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(単著)

(共著)

出演

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  • 「「極限状況で働くロボットを作りたい!」宇宙、原子炉、火山で・・・ 極限ロボットにかける夢」『夢の扉+』(TBS、2011年11月13日放送)[19]

脚注

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注釈

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  1. ^ 受賞論文の書誌情報 - 梅谷陽二、吉田和哉『計測自動制御学会論文集』第26巻第2号、1990年、188-195頁[17]
  2. ^ 受賞論文の書誌情報 - 吉田和哉、倉爪亮、梅谷陽二『日本ロボット学会誌』第9巻第6号、1991年、718-726頁[18]
  3. ^ 受賞論文の書誌情報 - 吉田和哉、ドゥラゴミル・ネンチェフ、橋詰健一、安孫子聡子、小田光茂『航空宇宙学会論文集』第50巻第584号、2002年、351頁[6]
  4. ^ Brian Wilcoxとの共著。
  5. ^ Yoji Umetnaiとの共著。
  6. ^ 電子メール討論参加者 - 石黒浩梶田秀司、金子真、川村貞夫、菅野重樹中村仁彦、松井俊浩、三浦純、吉田和哉、松野文俊
  7. ^ 共著者 - 久保田孝、吉田和哉、橋本樹明、澤井秀次郎、卯尾匡史。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 吉田 1996, p. 299.
  2. ^ a b c d 「講演プログラム」”. 石巻市. 2020年11月22日閲覧。
  3. ^ a b c ロボットに夢を乗せて宇宙へ!〜月面探査レースで世界に挑む〜ロボット研究者・吉田和哉 さん”. SEKAI. 東進. 2020年11月22日閲覧。
  4. ^ a b c d 吉田 1990.
  5. ^ a b 吉田 1990, p. 143.
  6. ^ a b c 第 13 回(平成 15 年度) 受賞者一覧”. 学会賞受賞者. 日本航空宇宙学会. 2020年11月22日閲覧。
  7. ^ 地形認識および力学環境に注目した月・惑星・小惑星探査ロボットの運動制御”. 科学研究費助成事業データベース. 国立情報学研究所. 2020年11月22日閲覧。
  8. ^ 特願2008-114507、特開2009-241916「円状断面を有する無限軌道機構」出願人・発明者:多田隈建二郎、吉田和哉、永谷圭司”. j-platpat. 2022年3月10日閲覧。
  9. ^ 吉田 2009, p. 509.
  10. ^ a b 2009年度”. 過去の受賞一覧(年度別). 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門. 2020年11月22日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g 「「まだ誰も知らない謎を解き明かしたい」 国際宇宙開発レース、世界一へ。SPECIAL ISSUE | Interview ReportDriving Force 東北大学 大学院 工学研究科・工学部 航空宇宙工学専攻 スペーステクノロジー講座 宇宙探査工学分野 極限ロボティクス国際研究センター センター長 教授 吉田和哉」”. 東北大学 工学研究科・工学部. 2020年11月22日閲覧。
  12. ^ a b c d 「まだ誰も知らない謎を解き明かしたい」 国際宇宙開発レース、世界一へ。SPECIAL ISSUE | Interview ReportDriving Force 東北大学 大学院 工学研究科・工学部 航空宇宙工学専攻 スペーステクノロジー講座 宇宙探査工学分野 極限ロボティクス国際研究センター センター長 教授 吉田和哉 REPORT #01 【 後編 】”. 東北大学 工学研究科・工学部. 2020年11月22日閲覧。
  13. ^ 吉田 2011, p. 12.
  14. ^ HAKUTOを開発するispace、東北大学ベンチャーパートナーズから2億円を調達”. Venture Times. (2018年2月19日) 2020年11月22日閲覧。
  15. ^ 武田敏則 (2014年3月18日). “『宇宙兄弟』を地で行く男が、HAKUTOで民間初の月面探査に挑む理由【連載:匠たちの視点-袴田武史】”. type. キャリアデザインセンター. 2020年11月22日閲覧。
  16. ^ はやぶさ2の小型ロボット、移動実験を中止 不具合復旧せず”. 産経ニュース. (2019年9月24日) 2020年11月22日閲覧。
  17. ^ a b 学会賞受賞者”. 学会賞・各種授賞. 計測自動制御学会. 2020年11月22日閲覧。
  18. ^ 第7回 学会誌論文賞(論文賞) 受賞者(1993年)”. 受賞者一覧. 日本ロボット学会. 2020年11月22日閲覧。
  19. ^ 過去の放送 2011年11月13日放送 「極限状況で働くロボットを作りたい!」宇宙、原子炉、火山で・・・ 極限ロボットにかける夢”. 夢の扉+. TBS. 2020年11月22日閲覧。

外部リンク

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(関連動画)

(関連技術)