吸油率
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吸油率(きゅうゆりつ)は、揚げ物料理で食材が油を吸収する率のことである。カロリー計算などに用いる。
定義
[編集]吸油率は以下の計算式で定義される[1]。
- 吸油率 = 材料に吸収される油の量 ÷ 材料の総重量
なお、材料には衣も含まれる[1]。通常、数値を100倍してパーセントで表記される[1]。
傾向
[編集]表面積が大きい食材は吸油率が高くなる傾向にある[1]。また、衣を付けると衣が油を吸うため[2]、吸油率は高くなる[1]。したがって、衣を付けない素揚げは吸油率が低く、衣揚げ(天ぷら、フライ、から揚げ)は吸油率が高い[1]。調理方法ごとに調べた吸油率は以下の通りである[2]。
素揚げ | 2 - 15% |
---|---|
から揚げ | 6 - 13% |
フライ | 6 - 20% |
天ぷら | 12 - 25% |
なお、肉や魚は揚げている間に食材中の油が溶け出すこともあるため、一概に言えない[1]。また、食材の種類や切り方によって変化することもある[2]。
活用
[編集]吸油率は、揚げ物料理のエネルギー量(カロリー)を計算する際に参考にすることができる[1]。
エネルギー量を計算する際には、まず最初に調理方法・食材・切り方に応じた吸油率を市販の食品成分表などで調べる[2]。ただし、すべてを網羅した成分表はないため、類似するものを見ながら参考にするしかない[2]。次に、以下の計算式で材料に吸収される油の量を計算する[2]。
- 材料に吸収される油の量 = 材料の総重量 × 吸油率
最後に、こうして求めた油の量に応じて、エネルギー量を計算する[2]。