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国境なき子どもたち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
特定非営利活動法人国境なき子どもたち
ロゴ
略称 KnK、KnK日本、KnKインターナショナル
国籍 日本の旗 日本
格付 特定非営利活動法人
法人番号 1011105001625 ウィキデータを編集
設立日 2000年11月10日
代表者 寺田朗子(理事長・会長)
郵便番号 161-0033
事務所 東京都新宿区下落合四丁目3番22号
会費 一般支援会員(年度会費 1万2千円)
学生支援会員(年度会費 5千円)
法人正会員(年会費 10万円)
法人賛助会員(年度会費 5万円)
外部リンク http://www.knk.or.jp/
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特定非営利活動法人国境なき子どもたち(こっきょうなきこどもたち、KnK)は、1997年に日本で設立された国際協力NGO。「共に成長するために」という理念のもと、2018年11月までに15か国(地域)において8万人以上の子どもたちに教育機会を提供し、自立を支援している。

沿革

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主な支援対象国

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日本の青少年、市民への教育啓発

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友情のレポーター
日本在住の11歳から16歳の青少年に対して一般公募を行い、国内外のKnK活動地へレポーターとして派遣している。取材後の報告会やビデオレポートを通じて、支援を必要とする青少年の現状を日本の人々に伝えることで、活動地の青少年と日本の青少年、市民との間の相互理解を促進している。
友情の5円玉キャンペーン、写真展、公開講座シリーズ・アジア
KnK活動地について日本の人々の理解を深めてもらうことを目的にして国内および海外各地で実施している。

日本国外での活動

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カンボジア
2000年に自立支援施設「若者の家」を設立し、青少年を対象に、衣食住の提供、就学支援、職業訓練を始めた。
国境なき子どもたちと、ヘンケルジャパン株式会社は共同で、ホームレスや交通事故にあった子どもたちに美容師になるための訓練所を2008年来設置している[4]
フィリピン
2001年にマニラ首都圏のスラム地域で貧困家庭出身の子どもたちを対象に、心のケアを含む教育支援・生活支援を始めた。
KnK Philippinesとして、ストリートチルドレンなど劣悪な環境にある児童への支援活動を行っている[5]
パキスタン
2010年にパキスタン地震 (2005年)で甚大な被害を受けたマンセラ郡の学校再建プロジェクトに参加して、教育環境改善のための取り組みを始めた[6]
ヨルダン
在ヨルダン日本国大使館は、国境なき子どもたちが実施する「アンマンにおける青少年の健全育成及び教育支援事業」に対して2010年に資金援助を行った[7]
バングラデシュ
2007年にサイクロン・シドルの被災児童に対して心理ケア事業を始めた[8]
2011年に首都ダッカストリートチルドレンのための「ほほえみドロップインセンター」を開設した[9]
パレスチナ
2011年にエルサレム近郊のアルザリア村でユースセンター「希望の家」を設立し、青少年を対象に、職業訓練非公式教育を始めた[10]
2017年より ジェリコ市の公立学校と地域の子ども支援センターにおいて、演劇や音楽、美術の課外教育活動を始めた[11]
ミャンマー
2008年にサイクロン・ナルギスで被災した青少年への教育・生活支援を始めた[12]
シリア
シリア内戦難民を収容するため設けられた隣国ヨルダンザアタリ難民キャンプの中に青少年向けの中学校が開設され、2012年にその中学校のための教育支援活動を始めた[13]

参考文献

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  • 守谷 季美枝「『共に成長するために』国境なき子どもたちの活動を通して」『家庭科』第57巻、第603号、全国家庭科教育協会、11-14頁、2007年7月。ISSN 09108688https://cir.nii.ac.jp/crid/1520010379852839424 

活動を紹介した書籍

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  • 「織物を未来の色に染めて カンボジアの二人の少女」秋山浩子文 汐文社
  • 「ぼくは12歳、路上で暮らしはじめたわけ」国境なき子どもたち編著 合同出版
  • 「アンコール・ワットの神さまへ 国境なき子どもたちの記録」石原尚子著 岩崎書店
  • 「私はドミニク: 「国境なき医師団」そして「国境なき子どもたち」とともに─人道援助の現場でたどってきた道のり」ドミニク レギュイエ著 合同出版
  • 「わたしは13歳、シリア難民。――故郷が戦場になった子どもたち」国境なき子どもたち編著 合同出版

出典

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  1. ^ 第7回パートナーシップ賞受賞, 特定非営利活動法人 パートナーシップ・サポートセンター, http://www.psc.or.jp/02_10.html 
  2. ^ かめのり賞表彰者一覧, 公益財団法人かめのり財団, http://www.kamenori.jp/pdf/kamenoriaward/jyusho_list1-10th.pdf 
  3. ^ 渡来 絢; クマル タパ ジギャン「フィリピンの社会開発における包括的アプローチ」『横浜国際社会科学研究』第12巻、第4号、横浜国立大学、659-674頁、2008年1月。ISSN 13460242https://cir.nii.ac.jp/crid/1520572358128944384 
  4. ^ Hikaru Hayashi (2013-09-13), “Disadvantaged Cambodian kids get hands-on training as beauticians”, The Japan Times, http://www.japantimes.co.jp/news/2013/09/03/national/disadvantaged-cambodian-kids-get-hands-on-training-as-beauticians/ 
  5. ^ WorldActivity's Standard Selection, WorldActivity Phillipines, http://www.worldactivity.ph/standard-selection 2014年2月9日閲覧。 
  6. ^ Construction of 9 Government Schools in progress (Mansehra), Friends Welfare Association Pakistan, http://friendswa.org/?p=632 
  7. ^ アンマンにおける青少年の健全育成及び教育支援事業 実施団体:国境なき子どもたち』在ヨルダン日本国大使館、2010年10月7日https://www.jordan.emb-japan.go.jp/Documents/Economic/Japanese/2010/October/KnKJ.htm 
  8. ^ バングラデシュ・サイクロン「シドル」被災者支援, Japan Platform, http://www.japanplatform.org/programs/pdf/2008sdl.pdf 
  9. ^ バングラデシュ「ほほえみドロップインセンター」開設のお知らせ, Hohoemi Project, http://hohoemi.datv.jp/index.php 
  10. ^ 地域主導型パレスチナ自治区西岸地域における青少年育成事業, 日本NGO連携無償資金協力/外務省, https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m/middle_e/palestine/111102.html 
  11. ^ 平成29年度 日本NGO連携無償資金協力 中東・北アフリカ地域, 日本NGO連携無償資金協力/外務省, https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/region/page22_000618.html#section4 
  12. ^ ミャンマー・サイクロン被災者支援 教育支援 -学校の修復と子どもたちの心のケアー, Japan Platform, http://www.japanplatform.org/programs/pdf/0905myanmarreport.pdf 
  13. ^ Page 51/2014 Syria Regional Response Plan Jordan, UNHCR, http://www.unhcr.org/syriarrp6/docs/syria-rrp6-jordan-response-plan.pdf#H 

関連項目

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外部リンク

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