国立点火施設
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国立点火施設 | |
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国立点火施設(2010) | |
正式名称 | National Ignition Facility |
日本語名称 | 国立点火施設 |
略称 | NIF |
所在地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州リバモア 北緯37度41分27.09秒 西経121度42分2秒 / 北緯37.6908583度 西経121.70056度座標: 北緯37度41分27.09秒 西経121度42分2秒 / 北緯37.6908583度 西経121.70056度 |
上位組織 | ローレンス・リバモア国立研究所 |
公式サイト | lasers.llnl.gov |
国立点火施設(こくりつてんかしせつ、英: National Ignition Facility、NIF)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州リバモアのローレンス・リバモア国立研究所にある、レーザー核融合実験施設である。
1997年建設が始まったが、技術的および管理の不具合により完成は遅れ、当初の4倍を超える予算超過と5年の遅れを経て、2009年3月31日に完成した。
歴史
[編集]- 2009年。フットボール3コート分の大きさの巨大な施設が完成。
- 2001年。日本のガラスメーカーHOYAが国立点火施設にレーザー光線増幅用の特殊ガラスを納入した事に対して、「日本の企業が核兵器の開発に協力した」として、原爆被爆者、広島市長、長崎市長[1]、原水禁[2]などから批判を受けた。
- 2014年2月12日 ネイチャーで「核融合において投入量以上のエネルギーを得る事に成功」を発表[3]。ただしここでのエネルギー投入量とは、水素に吸収されたエネルギー量であって、レーザー照射に費やされたエネルギーではない。
- 2022年12月14日 2.05メガジュールのレーザーを照射することにより、核融合反応によって3.15メガジュールのエネルギーが放出された事が確認され、世界で初めて「核融合において投入量以上のエネルギーを得る事に成功」した事が発表された。[4]ただし、実際に2メガジュールのレーザーエネルギーを照射するためには、送電網から300メガジュールのエネルギーが用いられているため、システム全体としての正味のエネルギー利得には至っていない。[5]
出典
[編集]- ^ “NIF問題 水爆開発につながる―原水禁“核爆発”当たらない―HOYA”. 長崎新聞
- ^ “日本企業の軍事研究協力”. 原水禁. (2001年8月)
- ^ “Laser fusion experiment extracts net energy from fuel”. nature.com. (2014年2月12日)
- ^ “National Ignition Facility achieves fusion ignition | Lawrence Livermore National Laboratory” (英語). www.llnl.gov. 2022年12月24日閲覧。
- ^ “米国の核融合反応実験で史上初めて投入エネルギーよりも多くのエネルギーを生み出すことに成功 | TEXAL”. texal.jp (2022年12月14日). 2022年12月24日閲覧。