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士官候補生 (行進曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリジナル版の表紙

士官候補生』(しかんこうほせい、英語: The High School Cadets)は、ジョン・フィリップ・スーザ1890年に作曲した行進曲

原題どおり『ハイスクール・カデッツ』とも呼ばれる[1][2]。ハイスクール・カデッツとは当時のワシントンDCにあった高校生のドリル・チーム(行進隊)の名称であり、『士官候補生』という邦題は誤解によるものだが定着している。

概要

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ドリル演技は当時のアメリカ合衆国で盛んであり、スーザは2年前の1888年にやはりワシントンDCにあったナショナル・フェンシブルズという名前のドリル・チームのための行進曲を作曲している。ハイスクール・カデッツはナショナル・フェンシブルズのライバルチームであり、ナショナル・フェンシブルズ用の行進曲より優れた作品を書いてほしいとスーザに要望した。この注文に答えて書かれたのが本曲である。高校生はこの曲を気に入り、行進曲の印刷・著作料として24ドルを支払った[3]

音楽

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曲は変ニ長調2分の2拍子。トリオ部分は変ト長調で2つの部分からなるが、第1の部分は非常に静かにはじまる。

脚注

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  1. ^ ハイスクール・カデッツ」『デジタル大辞泉プラス』https://kotobank.jp/word/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%83%E3%83%84-729325 (コトバンク)
  2. ^ 樋口幸弘のウィンド交友録~バック・ステージのひとり言 第11話 「士官候補生」と「ハイ・スクール・カデッツ」』吹奏楽マガジン「バンドパワー」、2017年11月1日http://www.bandpower.net/bpblog/archives/12798 
  3. ^ Paul E. Bierley (1984), “The High School Cadets”, The Works of John Philip Sousa, Westerville, Ohio: Integrity Press, p. 61, ISBN 0757906125, https://www.marineband.marines.mil/Audio-Resources/The-Complete-Marches-of-John-Philip-Sousa/The-High-School-Cadets-March/ 

外部リンク

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