聖通寺
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(壺平山寶光院聖通寺から転送)
聖通寺 | |
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境内 | |
所在地 | 香川県綾歌郡宇多津町2805 |
位置 | 北緯34度18分55.2秒 東経133度50分2.35秒 / 北緯34.315333度 東経133.8339861度座標: 北緯34度18分55.2秒 東経133度50分2.35秒 / 北緯34.315333度 東経133.8339861度 |
山号 | 壷平山 |
宗派 | 真言宗御室派 |
本尊 | 薬師如来 |
創建年 | (伝)奈良時代 |
開基 | (伝) 行基 |
正式名 | 壷平山聖通寺宝光院 |
札所等 | さぬき三十三観音31番 |
文化財 | 木造千手観音立像(国の重要文化財) |
法人番号 | 5470005002634 |
聖通寺(しょうつうじ)は、香川県綾歌郡宇多津町にある寺院。真言宗御室派に属する。山号は壺平山。本尊は沖薬師如来と称する薬師如来[1]。さぬき三十三観音霊場三十一番。
歴史
[編集]伝承によれば、天平年間(8世紀半ば)行基によって釈迦院として創立され、貞観10年(868年)、聖宝(理源大師)が再興して寺号を自らの名から聖通寺宝光院と改めたという。本尊の石造薬師如来像(沖薬師如来)は、寺伝によれば聖宝が当寺を再興した際、漁師の網にかかって海中から引き揚げられたものとされ、像にはフジツボが付着している[2]。
寺は坂出市と宇多津町にまたがる聖通寺山(標高117.8メートル)の西麓に位置する。聖通寺山は、もとは瀬戸内海に突きだした岬であったとされ、旧石器時代から人が生活していた。頂上には積石塚古墳があり、室町時代には聖通寺城が築かれた[3]。
境内
[編集]- 本堂:石造薬師如来像
- 大師堂:中央に弘法大師、向かって左に理源大師。同右に愛染明王坐像、同右脇陣に釈迦如来坐像
- 観音堂(重文収蔵庫):千手観音立像
- 不動堂:観音立像、両脇に不動明王立像と毘沙門天立像
- 弁財天祠
- 鐘楼
- 客殿・納経所
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本堂
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大師堂
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観音堂
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不動堂
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弁財天祠
文化財
[編集]重要文化財
[編集]- 木造千手観音立像:宇多津町にある唯一の国の重要文化財。針葉樹材の一木造り、漆箔仕上げ、高さ185cmの像。頭上に11面の頭上面と阿弥陀の化仏(けぶつ)を表し、合掌手を含めて42臂とする通例の千手観音像である。寺伝では平安初期に空海(弘法大師)の自作とするが、両脚部などに翻波式の衣文がみられることから、平安中期(10世紀頃)の制作と推測されている。頭上面と脇手は江戸時代の後補。もともとは、宇夫階神社(町内西横丁)の別当東端山蓮花院神宮寺の本尊が、明治維新の廃仏毀釈で神宮寺が廃寺になった際に、移安になったとされる[4][5][6]。昭和30年2月2日指定
宇多津町指定有形文化財
[編集]- 本堂:承応2年、本瓦葺入母屋造り。昭和53年3月31日指定[7]。
- 石造薬師如来像:像高1.15m。海中より引き揚げられたとの伝承で「沖薬師」と云われている。昭和53年3月31日指定
- 木造釈迦如来坐像:榧材の一木造り、像高77.8cm、平安時代前期(10世紀)作とみられる。平成3年12月10日指定
交通アクセス
[編集]JR予讃線宇多津駅から東に1㎞進んだ聖通寺山の西腹に位置する。宇多津駅より徒歩15分[5]。
前後の札所
[編集]- さぬき三十三観音霊場
- 30 圓通寺 -- (1.5km)-- 31 聖通寺 -- (4.0km)-- 32 龍光院
脚注
[編集]- ^ 宇多津町誌編纂委員会編『続宇多津町誌うたづ』,宇多津町,2010年,249ページ.
- ^ 「壺平山聖通寺」(宇多津町サイト)(2019年3月21日閲覧)
- ^ 「常盤公園」(坂出市サイト)(2019年3月21日閲覧)
- ^ 「平安の重文・聖通寺千手観音立像を期間限定で公開 香川県立ミュージアム」(産経ニュース、2016年4月16日)(2019年3月21日閲覧)
- ^ a b 近藤源一,『香川県 郷土資料辞典 観光と旅』,株式会社 人文社,1985年,79ページ.
- ^ 宇多津町編集委員会,『うたづ検定書』,宇多津町,2009年,40-41ページ.
- ^ 現地説明看板より、以下も