コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

夏目漱石賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

夏目漱石賞(なつめそうせきしょう)は、かつて存在した日本の公募新人文学賞

桜菊書院が主催。1946年夏目漱石の没後30周年と夏目漱石全集の刊行を記念して募集された。

選考委員

[編集]

受賞作

[編集]

第1回(1947年度)

[編集]
当選
  • 渡辺伍郎「ノバルサの果樹園」
佳作
  • 西川満「会真記」
  • 春日迪彦「フライブルグの宿」
  • 野田開作「見晴らし亭の女たち」
  • 森川譲「ホロゴン」
候補
  • 田村忠博「鹿内金之助氏」
  • 勝田豪「人騒がせ」
  • 日吉早苗「聖職」
  • 井田誠一「越の鳥」
  • 真杉静枝「鼓」
  • 丸茂正治「われ兵士たりし時」
  • 島秋夫「ボルネオ」
  • 四宮学「戦後」

第2回(1950年度)

[編集]
当選
  • 斎藤芳樹「雨降る孤島」
入選
  • 青江禎子「白い花」
  • 関沢敦子「食草の記」
  • 豊永友一「鳶の舞う里」
候補
  • 都々木潮「北越の邪人」
  • 平井修「生きてゐるのか?」
  • 鬼頭糝天「西行の女」
  • 豊田啓之助「後家」
  • 木村龍「ダモイ船」
  • 長江暉文「金の座」
  • 角浩一「火と毒」
  • 奥山杣夫「六さんの話」
  • 瀧本次郎「鮎と少年」
  • 清水栄一郎「聯隊墓標」

受賞作の収録書籍

[編集]
  • 『第一回夏目漱石賞当選作品集』(1948年、桜菊書院)全国書誌番号:46029778
    • 渡辺伍郎「ノバルサの果樹園」
    • 西川満「会真記」
    • 春日迪彦「フライブルグの宿」
    • 森川譲「ホロゴン」
  • 西川満『会真記』(1976年、人間の星社
  • 森川譲『女兵』(1971年、五月書房
    • 森川譲「ホロゴン」
  • 斎藤芳樹『なぐれむん譚』(1961年、東方社
    • 斎藤芳樹「雨降る孤島」(『小説と読物』1950年1月号)

第二次夏目漱石賞

[編集]

1968年2月、河出書房が主催しての夏目漱石賞が設けられ、川端康成野上弥生子内田百閒武者小路実篤志賀直哉を顧問とし、夏目純一夏目伸六を相談役とし、選考委員に丹羽文雄伊藤整江藤淳平野謙井上靖小島信夫野間宏武田泰淳中村光夫山本健吉の10人が当たるということで、書籍に与えられるものとして発足する予定で発表されたが、ほどなく河出書房が倒産し、それきりになっている[1]

脚注

[編集]
  1. ^ 『伊藤整日記 第8巻』平凡社

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]