夜よりほかに聴くものもなし
表示
『夜よりほかに聴くものもなし』(よるよりほかにきくものなし)は、山田風太郎の連作短編集。初出は雑誌『時』1962年1月号 - 10月号。
概要
[編集]冴えないベテラン刑事の八坂が、犯人に同情しつつも毎回「それでも俺は、君に手錠をかけねばならん」と呟き、犯人を逮捕する連作短編集。社会派ミステリであり、推理要素には乏しい。
表題は、ポール・ヴェルレーヌの詩の一節「からす麦、しげった中の立ちばなし、夜よりほかに聴くものもなし」[1]の一節による。
シリーズ一覧
[編集]- 第一話 証言
- 第二話 精神安定剤
- 第三話 法の番人
- 第四話 必要悪
- 第五話 無関係
- 第六話 黒幕
- 第七話 一枚の木の葉
- 第八話 ある組織
- 第九話 敵討ち
- 第十話 安楽死
テレビドラマ
[編集]恐怖劇場アンバランス 第7話「夜が明けたら」 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 山田風太郎『黒幕』 |
脚本 | 滝沢真里 |
監督 | 黒木和雄 |
出演者 |
西村晃 夏珠美 花沢徳衛 |
製作 | |
プロデューサー |
熊谷健(円谷プロ) 新藤善之(フジテレビ) |
制作 |
円谷プロダクション フジテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1973年2月19日 |
放送時間 | 23:15 - 24:10 |
第六話「黒幕」を原作とした『夜が明けたら』が円谷プロダクション制作の『恐怖劇場アンバランス』の第7話として1973年2月19日に放映された。制作は1969年 - 1970年に行われた。
タイトルの『夜が明けたら』は、劇中で浅川マキが歌う曲のタイトルでもある。
キャスト
[編集]- 服部幸吉:西村晃
- 納谷刑事:山本麟一
- 服部笛子:夏珠美
- 虻川:根岸一正
- 駒根木:矢野間啓治
- 長坂:吉田潔
- 山田つね子:山本一栄
- ズベ公:木下桂子
- BG:栗田幸子
- アベックの女:福光洋子
- 飲み屋の女将:新田喜美江
- 金沢きく:三田登喜子
- 歌手:浅川マキ
- 八坂刑事:花沢徳衛
- 会社員:勝田俊昭
- その妻:尾崎節子
- 大学生:新井孝文
- 刃物屋の女将:中村由紀子
- 予告ナレーション:村越伊知郎
- 解説:青島幸男
スタッフ
[編集]- 監修:円谷英二
- プロデューサー:熊谷健(円谷プロダクション)、新藤善之(フジテレビ)
- 脚本:滝沢真里
- 音楽:冨田勲
- 撮影:大津幸四郎
- 照明:須崎利行
- 美術:鈴木儀雄
- 編集:田村嘉男
- 記録:林保代
- 効果:小森護雄
- 音響:明田川進
- 制作主任:高山篤
- 録音:キヌタ・ラボラトリー
- 現像:東京現像所
- 協力:青山・サド侯爵
- 助監督:志村広
- 監督:黒木和雄
- 制作:円谷プロダクション、フジテレビ
- 挿入歌「夜が明けたら」作詞・作曲・歌:浅川マキ、編曲:山本幸三郎
フジテレビ系列 恐怖劇場アンバランス | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
夜が明けたら
(1973.2.19) |