夜麻みゆき
表示
夜麻 みゆき(やま みゆき、1974年[1]10月21日[2] - )は、日本の女性漫画家。大阪府出身[2]。血液型はA型[3]。代表作は『レヴァリアース』・『刻の大地』など。
概要
[編集]- 1991年 - 「ドラゴンクエスト4コマクラブ」に参加[4]。
- 1992年 - 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』第6巻にてデビュー。
- 1994年 - 『レヴァリアース』『幻想大陸』を開始。
- 1996年 - 『刻の大地』を開始。
- 2002年 - 『刻の大地』『不思議の環~RIDDLE~』を隔月連載
- 過労で3ヵ月入院、5年くらいは医者にかかりきりとなり、以降も通院しながら体調に合わせて活動している[5][6][7]。
- 2005年 - 『刻の大地』連載終了のお知らせを雑誌に掲載する。
- 2008年 - 『トリフィルファンタジア』を開始。
- 2011年 - 『Kanon Texte』を1話読み切りで雑誌掲載、以後は同作を含め同人誌を発表した。
- 2015年 - クラウドファンディングにより原画展を開催[8]。
- 2017年 - クラウドファンディングにより[9]、『刻の大地』塔の戦い完結編を無料公開にて連載(メディバン マンガ)。
- 2019年 - クラウドファンディング「漫画『刻の大地』新章「天秤の代理編」制作プロジェクト」を実施[10]
- 2020年 - 『刻の大地 天秤の代理』を無料公開にて連載(ART street)。
作風
[編集]- コミカルでほのぼのとした表現を基調にしながら、しばしばシリアスなテーマを織り込む。
- キャラクターを幼く表現する手法に特徴があり、いくつかの作品には共通して「ペロキャン」が登場する[11][12][13][14][15]。
- 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』では各タイトルの主人公を目の細いキャラクターで描いた。
- 『ゼルダの伝説4コママンガ劇場』では題名を一貫して「リンクと-」にした。
休業前後の経緯
[編集]- 掲載誌の移籍
- 『刻の大地』の連載中、2000年8月(9月号)を最後に4年間在籍した『月刊少年ガンガン』を離れ、同年11月に『月刊Gファンタジー』12月号で連載を再開した。
- 連載の隔月化と掛持ち
- 掲載誌を移籍してから1年3ヵ月後の2002年2月、作品内容の充実を目的として[16]連載頻度を隔月化した。その一方で翌3月、一賽舎『コミックZERO-SUM』創刊号にて「不思議の環~RIDDLE~」の連載を開始。両作品を毎月交互に進める形となった。
- 休載
- 連載の掛持ちを始めた翌月に『刻の大地』を休載、同2002年末からは両作品ともほぼ毎月休載した。2003年10月には『月刊Gファンタジー』に書面を載せ、長期の休載で読者に心配を掛けたことを詫び、再開の意思を示した[17]。同年12月には『刻の大地』の再開準備として、同作品の短編である「オッツ・キイムnote」を始めた。しかし体調は優れず、この作品も翌月を最後に休止した。その後、各作品について両誌で告知し、もうしばらくの休載を伝えた[18][19]。このときGファンタジーには体調不良である旨も載せた。
- 連載の終了と中止
- 2005年3月に再度両誌で告知し、悔やみながらも『刻の大地』は未完のまま終了[20]、「不思議の環~RIDDLE~」は連載中止とした[21]。このとき『刻の大地』について本人は「終了」と記したが、Gファンタジー編集部は「一旦連載を終了」と言葉を濁した[20]。
- 復帰
- 2007年後半に執筆を再開し[22]、12月に『トリフィルファンタジア』の連載を発表した[7]。この発表の際、未完作品についての所感を表した。それによれば『刻の大地』に再開の見込みはないとしていたが、2017年10月26日より「メディバン マンガ」で連載を再開した[23]。「不思議の環~RIDDLE~」については再開の意思を示したが、再開時期は公表していない。
作品リスト
[編集]漫画
[編集]- ギャグ王コミックス:全2巻
- 愛蔵版コミックス:全1巻(エニックス、1998年)
- Webコミック(マンガ図書館Z、2011年)
- 完全版コミックス:全1巻(復刊ドットコム、2013年)
- ガンガンコミックス:1~8巻
- Gファンタジーコミックス:9・10巻
- 愛蔵版コミックス:全6巻(復刊ドットコム、2013-2014年)
- Webコミック(マンガ図書館Z、2014年)
- 塔の戦い完結編
- Android版、iOS版、PC版(2017-2018年、メディバン)
- 書籍版:全1巻(主婦の友社)
- 天秤の代理:WEB版(2020年、メディバン)
- 不思議の環~RIDDLE~(2002-2003年、コミックZERO-SUM、一賽舎)
- オッツ・キイムnote(2003年、月刊Gファンタジー、スクウェア・エニックス)
- トリフィルファンタジア(2008-2009年、月刊Gファンタジー、スクウェア・エニックス)
- Gファンタジーコミックス:全2巻
- Kanon Texte(2011年、コミックZERO-SUM増刊WARD No.024、一迅社)
- Kanon Texte / Opening(復刊ドットコム、2015年)
画集
[編集]- オッツ キイム―夜麻みゆき画集(エニックス、1998年)
- 夜麻みゆき画集 オッツ・キイム幻想(復刊ドットコム、2015年)
脚注
[編集]- ^ エニックス出版局編 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編-4コマクラブ傑作集』第2巻、エニックス、1991年9月、15及び76、83、89頁に16歳とあるが、誕生日前のため当年17歳である。
- ^ a b エニックス出版局編 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』第8巻、エニックス、1993年、37頁。
- ^ 夜麻みゆき 「自己紹介文」 miyuki's blog。
- ^ エニックス出版局編 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場番外編-4コマクラブ傑作集』 エニックス、1991年3月。
- ^ 夜麻みゆき「連載終了の経緯とその後」漫画「刻の大地」塔の戦い編完結プロジェクト クラウドファンディング - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)、2017年6月27日。
- ^ 「「刻の大地」特集 緒方恵美インタビュー」コミックナタリー、2017年11月6日。
- ^ a b 夜麻みゆき 「miyuki's blog 07.12~09.07」 2007年12月18日。
- ^ 「夜麻みゆき、画集発売記念!初の原画展を開催!「オッツ・キイム3部作」プロジェクト」ミライメイカーズ
- ^ 「漫画「刻の大地」塔の戦い編完結プロジェクト」クラウドファンディング - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)、2017年6月27日。
- ^ 「漫画『刻の大地』新章「天秤の代理編」制作プロジェクト」クラウドファンディング - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)、2019年10月11日。
- ^ エニックス出版局編 『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』第6巻、エニックス、1992年、70頁。
- ^ 夜麻みゆき 『幻想大陸』第1巻、エニックス、1995年、39頁。
- ^ 夜麻みゆき 『刻の大地』第1巻、エニックス、1997年、25頁。
- ^ 夜麻みゆき 『トリフィルファンタジア』第1巻、スクウェア・エニックス、2008年、57頁。
- ^ スクウェア・エニックス編 『ドラゴンクエストIX-星空の守り人-4コマ劇場』 スクウェア・エニックス、2009年、1頁。
- ^ 保坂嘉弘編 『月刊Gファンタジー』3月号、エニックス、2002年2月。
- ^ 田口浩司編 『月刊Gファンタジー』11月号、エニックス、2003年10月。
- ^ 田口浩司編 『月刊Gファンタジー』5月号、スクウェア・エニックス、2004年4月。
- ^ 杉野庸介編 『コミックZERO-SUM』6月号、一賽舎、2004年4月。
- ^ a b 田口浩司編 『月刊Gファンタジー』4月号、スクウェア・エニックス、2005年3月。
- ^ 杉野庸介編 『コミックZERO-SUM』5月号、一迅社、2005年3月。
- ^ 夜麻みゆき 「miyuki's blog」 2009年9月2日。
- ^ 15年前の未完漫画『刻の大地』が連載再開 作者の夜麻みゆき「止まった時間が動き始めました」
外部リンク
[編集]- miyuki's blog 07.12~09.07 - ウェイバックマシン(2018年10月9日アーカイブ分)(本人による旧ブログ)
- miyuki's blog(本人によるブログ)
- 夜麻みゆき (@miyuki_yama) - X(旧Twitter)
- 夜麻みゆき(お知らせ) (@miyuki333) - X(旧Twitter) 告知用公式アカウント ※2012年まで
- YAMANIA2.0 (非公式情報サイト)
- 夜麻みゆき:公開作品 - マンガ図書館Z