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大三島フェリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大三島フェリー株式会社
大久野島付近を航行中
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
725-0024
広島県竹原市港町三丁目1-7
設立 1967年10月16日[1]
業種 海運業
法人番号 9240001038908 ウィキデータを編集
外部リンク http://www.sanyo-shosen.jp/o-mishima/index.html
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大久野島第二桟橋

大三島フェリー(おおみしまフェリー)は、広島県竹原市に本社を置く海運会社。本土の広島県竹原市と愛媛県今治市大三島を結ぶ航路を運航する。山陽商船の傘下である。

概要

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山陽商船が運航していた三原港忠海港大久野島・大三島を結ぶ旅客船航路のフェリー化にあたって、1967年に設立。翌1968年12月15日から、三原 - 沢(生口島) - 瀬戸田(生口島) - 井口(大三島)と忠海 - 大久野島 - 盛(大三島) - 井口(大三島)の運航を開始した[2]

1978年、三原 - 井口に高速船が就航[1]、当初は直航便のみだったが、後に瀬戸田に寄港を開始、三原 - 瀬戸田の旅客船は4社による競合状態となった。1991年には生口橋の開通に合わせて、垂水(生口島) - 井口のフェリー航路を開設した。1993年、三原 - 井口のフェリー便を廃止し、旅客船のみの運航となった[3]

1999年のしまなみ海道全通で、垂水 - 井口航路と三原 - 井口航路が廃止され、その後大三島島内の盛 - 井口も廃止、2022年現在は忠海 - 大久野島 - 盛の一航路を運航している。

航路

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現在の航路

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過去の航路

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  • 三原 - 沢 - 瀬戸田 - 井口
    距離16.9km、カーフェリー55分(直航)、高速船30分(直航)[1]
    1968年12月15日カーフェリー航路として開設[2]、1978年6月1日高速船就航[1]、1993年12月1日フェリー便廃止[3]、1999年5月2日航路廃止[2]
    三原 - 沢相互間と、瀬戸田での車両航送取扱はなし。
  • 垂水 - 井口
    1991年3月開設、1999年5月2日廃止[2]
    開設時点で、本州側の本四架橋は生口島まで進み、本州と大三島を結ぶ最短航路だった。
  • (忠海 - 大久野島 - )盛 - 井口
    現在の航路の大三島島内区間。1999年には一日一往復まで減便されていた[5]

船舶

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現在の就航船

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  • 第三おおみしま
1996年8月進水、1996年10月竣工。
298総トン、全長49.9m、全幅11.0m、出力1,400PS、航海速力11.7ノット、旅客定員300名

過去の就航船

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フェリー

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  • おおみしま[6]
1971年8月竣工、福本造船建造。引退後、個人船主に売船され「第十五幸運丸」に改名、三原港 - 向田(佐木島)航路に就航。
192.93総トン、全長33.10m、型幅8.00m、型深さ3.09m、ディーゼル1基、機関出力700ps、航海速力11.00ノット。
旅客定員250名、トラック8台。
  • 第二おおみしま (初代)[7]
1972年7月竣工、大浦船渠建造。引退後、天長フェリーに売船。
198.74総トン、全長33.10m、型幅8.00m、型深さ3.09m、ディーゼル1基、機関出力700ps、航海速力10.69ノット。
旅客定員262名、乗用車20台。
  • 第五おおみしま[6]
1984年8月竣工・就航、内海造船田熊工場建造。1994年芸予観光フェリーに売船[2]
243総トン、全長39.78m、型幅10.00m、型深さ3.10m、ディーゼル1基、機関出力950ps、航海速力11.0ノット。
旅客定員250名、8tトラック4台、中型トラック3台、乗用車2台。
  • 第七おおみしま[6]
1985年4月竣工、就航、内海造船田熊工場建造。1999年海外売船[2]
248総トン、全長39.78m、型幅10.00m、型深さ3.09m、ディーゼル1基、機関出力950ps、航海速力11.0ノット。
旅客定員250名、8tトラック4台、4tトラック3台、乗用車2台。
  • あおかげ[8]
1987年4月竣工、1991年3月就航(買船)。神原造船建造。垂水 - 井口航路に就航。もと中四開発(鬼岩フェリー)、1994年5月興居島汽船に売船。
188総トン、全長33.80m、型幅10.00m、型深さ3.00m、ディーゼル1基、機関出力600ps、航海速力7.5ノット。
旅客定員148名、8tトラック6台。
  • 第二おおみしま (2代)[9]
1994年3月24日竣工、同月28日就航[10]、内海造船瀬戸田事業所建造。上記「あおかげ」代替として垂水 - 井口航路に就航。1999年山陽商船に売船[2]
291総トン、全長49.90m、型幅10.40m、型深さ3.60m、ディーゼル1基、機関出力1,400ps、航海速力11.0ノット。
旅客定員250名、8tトラック6台、4tトラック3台、乗用車5台。

高速船(快速船)

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  • おおみしま三号[1]
1978年6月就航。
36.53総トン、出力650ps、旅客定員70名、航海速力23.792ノット。
  • おおみしま八号[11]
1988年4月27日竣工、木曽造船建造
34総トン、垂線間長17.3m、幅4.3m、深さ1.8m、ディーゼル2基2軸、機関出力1,050ps、航海速力26ノット、旅客定員66名
  • おおみしま一号[12]
1993年11月竣工、木曽造船建造、1999年山陽商船に売船、「さちかぜ」に改名。
49総トン、登録長20.85m、型幅4.70m、型深さ2.13m。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c d e 全国フェリー・旅客船ガイド1987年上期号 P.224 日刊海事通信社 1986
  2. ^ a b c d e f g 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー-その揺籃から今日まで- PP.229,318-319 海人社 2009
  3. ^ a b JTB時刻表1994年1月号 P.819
  4. ^ 大三島フェリー(時刻表)
  5. ^ JR時刻表2000年2月号 P.835
  6. ^ a b c 日本船舶明細書 1990 (日本海運集会所 1990)
  7. ^ 日本船舶明細書 1985 (日本海運集会所 1984)
  8. ^ 日本船舶明細書 1993 (日本海運集会所 1992)
  9. ^ 日本船舶明細書 1997 (日本海運集会所 1996)
  10. ^ 世界の艦船 第483集 1994年7月号 P.68 (海人社)
  11. ^ 世界の艦船 第396集 1988年8月号 P.39 (海人社)
  12. ^ 日本船舶明細書 1999Ⅱ (日本海運集会所 1998)

外部リンク

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