大亦観風
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大亦 観風(おおまた かんぷう、1894年(明治27年)9月27日 - 1947年(昭和22年)10月22日)は、日本画家、南画家、歌人。本名は新治郎(しんじろう)。和歌山県和歌山市出身。はじめ洋画を学び、のち日本画に転向。寺崎広業、のちに小室翠雲に師事。大東南宗院の設立に参加。
経歴
[編集]- 1894年(明治27年) - 和歌山県和歌山市に生まれる。
- 1913年(大正2年) - 上京。太平洋画会研究所、日本美術院洋画部に学ぶ。
- 1916年(大正5年) - 大手拓次・逸見享らと異香詩社結成。
- 1917年(大正6年) - 大手拓次・逸見享らと無言の歌結成。日本画に転向。
- 1918年(大正7年) - 東京に移り住む。
- 1927年(昭和2年) - 古泉千樫門下の歌人らが短歌結社「青垣」結成。同人となる。
- 1934年(昭和9年) - 東京白木屋で第1回個展開催。
- 1936年(昭和11年) - 東京白木屋で第2回個展開催。
- 1938年(昭和13年) - 東京白木屋で第3回個展開催。
- 1940年(昭和15年) - 東京白木屋で第4回個展「万葉集画撰」展開催。
- 1941年(昭和16年) - 大東南宗院結成に参加。大阪三越で個展「万葉集画撰」展開催。
- 1943年(昭和18年) - 万葉集画撰を橿原神宮に奉納。大和国史館に収められる。
- 1947年(昭和22年) - 胃癌のため没。東京目黒大円寺で告別式。
作品
[編集]- 《花鳥図屏風》1924年、和歌山県立近代美術館[1]蔵
- 《良寛像》1925年、糸魚川市歴史民俗資料館(相馬御風記念館蔵
- 《紀州路行脚日記絵巻》1934年、和歌山県立近代美術館蔵
- 《若山街頭奇人伝画巻》1936年、和歌山県立図書館蔵
- 《名工柿右衛門図皿》1928年、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館蔵
- 《良寛手毬歌》[2]1930年代、奈良県立万葉文化館[3]蔵
- 《熊野山雨霽》1939年、割烹東忠[4]蔵
- 《万葉集画撰》[5]1940年、奈良県立万葉文化館蔵
著作・画集
[編集]参考文献
[編集]- 『万葉を描いた画家大亦観風―生誕一一〇年―』2004年、奈良県立万葉文化館
- 福田道宏「大亦観風《万葉集画撰》と小千谷」『月刊奈良』48-7(通巻484号)、2008年6月、社団法人現代奈良協会[6]
- 福田道宏「大亦観風《万葉集画撰》の大和国史館献納」『月刊奈良』48-8(通巻485号)、2008年7月、社団法人現代奈良協会[7]
- 『特集展示 生誕一二〇年大亦観風展』2014年、和歌山県立近代美術館
- 福田道宏・奥村一郎「小千谷 東忠あて大亦観風書簡 一」『広島女学院大学国際教養学部紀要』第1号、2014年3月