大川出版賞
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大川出版賞(おおかわしゅっぱんしょう)は、公益財団法人大川情報通信基金が授与する、「情報・通信分野に関する優れた図書に与えられ、これを表彰すると共に情報・通信分野における、さらなるに発展と啓蒙に寄与」することを目的にした書籍科学賞である。著者に対して賞状ならびに副賞として銀メダル、賞金100万円が贈呈され、出版社に対して、賞状及び賞牌が贈呈される。1992年度が第1回である[1]。
審査委員会
[編集]受賞作
[編集]- 第1回 1992年度
- 『モデルと表現』米澤明憲(東大教授)柴山悦哉(龍谷大講師)岩波書店
- 『MUSE -ハイビジョン伝送方式』二宮佑一(NHK)電子情報通信学会
- 『電子立国 日本の自叙伝』相田洋(日本放送協会)日本放送出版協会
- 第2回 1993年度
- 第3回 1994年度
- 『非平衡系の秩序と乱れ』沢田康次(東北大教授)朝倉書店
- 『インテリジェントネットワークとネットワークオペレーション』秋山稔(東大名誉教授)水澤純一(NTT通信網研究所)吉田真(NTT情報通信研究所)田中良明(東大助教授)コロナ社
- 『フォールトトレラントシステムの構成と設計』当麻喜弘(東工大名誉教授)南谷崇(東工大教授)藤原秀雄(奈良先端科技大教授)槇書店
- 第4回 1995年度
- 『テクノグローブ -「技術化した地球」と「製造業の未来」』吉川弘之 工業調査会
- 『電子図書館』長尾真 岩波書店
- 『人間の言語情報処理 -言語理解の認知科学』阿部純一(北大教授)桃内佳雄(北海学園大教授)金子康朗(釧路公立大助教授)李光五(韓国嶺南大学校副教授)サイエンス社
- 第5回 1996年度
- 第6回 1997年度
- 第7回 1998年度
- 『PとNP -計算量の根本問題』竹内外史(イリノイ大名誉教授)日本評論社
- 『情報理論における情報スペクトル的方法』韓太舜(電通大教授)培風館
- 『テレビはインターネットの夢を見るか』竹島愼一郎 アスキー
- 第8回 1999年度
- 『視覚情報の基礎理論 パターン認識問題の源流』飯島泰蔵(東工大名誉教授)コロナ社
- 『インターネット/インターネットⅡ 次世代への扉』村井純(慶大教授)岩波書店
- 『メディアの議題設定機能 マスコミ効果研究における理論と実証』竹下俊郎(明大教授)学文社
- 第9回 2000年度
- 第10回 2001年度
- 『詳解 ネットワークQoS技術』戸田巖(富士通研究所) オーム社
- 『ポストゲノム情報への招待』金久實(京大教授) 共立出版
- 『オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby』松本行弘(ネットワーク応用通信研究所)石塚圭樹(日本ラショナルソフトウェア)アスキー
- 『ITエコノミー 情報技術革新はアメリカ経済をどう変えたか』熊坂有三、峰滝和典(富士通総研)日本評論社
- 第11回 2002年度
- 第12回 2003年度
- 『NTT改革』宮津純一郎 NTT出版
- 『学術情報と知的所有権 オーサシップの市場化と電子化』名和小太郎 東京大学出版会
- 『光マイクロマシン』澤田廉士(NTT)羽根一博(東北大教授)日暮栄治(東大助教授)オーム社
- 第13回 2004年度
- 『ソフトウェア工学の基礎』玉井哲雄(東大教授)岩波書店
- 『シミュレーションの思想』廣瀬通孝(東大教授)小木哲朗(筑波大助教授)田村善昭(東洋大助教授) 東京大学出版会
- 『タンパク質機能解析のためのバイオインフォマティクス』藤博幸(京大客員教授)講談社
- 第14回 2005年度
- 『3次元ディジタル画像処理』鳥脇純一郎(名大名誉教授)昭晃堂
- 『知の科学 オントロジー工学』溝口理一郎(阪大教授)オーム社
- 『きづなをつなぐメディア ネット時代の社会関係資本』宮田加久子(明治学院大教授) NTT出版
- 第15回 2006年度
- 第16回 2007年度
- 『データマイニングの基礎』元田浩(阪大名誉教授)津本周作(島根大教授)山口高平(慶大教授)沼尾正行(阪大教授) オーム社
- 『ロボットインテリジェンス』浅田稔(阪大教授)國吉康夫(東大教授) 岩波書店
- 『ブロードバンド・エコノミクス 情報通信産業の新しい競争政策』依田高典(京大教授)日本経済新聞出版社
- 第17回 2008年度
- 『フォトニクス -光エレクトロニクスとその進展』末松安晴(国立情報学研究所)小林功郎(東工大教授) オーム社
- 『論理と計算のしくみ』萩谷昌己(東大教授)西崎真也(東工大准教授) 岩波書店
- 『NHKスペシャル グーグル革命の衝撃』鈴木真美、今村啓一、芳野創、岡田朋敏 日本放送出版協会
- 第18回 2009年度
- 『総メディア社会とジャーナリズム -新聞・出版・放送・通信・インターネット』矢野直明(サイバーリテラシー研究所)知泉書館
- 『世界市場を制覇する国際標準化戦略 -二十一世紀のビジネススタンダード』原田節雄(日本規格協会)東京電機大学出版局
- 第19回 2010年度
- 第20回 2011年度
- 『どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私』石黒浩(阪大教授)新潮社
- 第21回 2012年度
- 第22回 2013年度
- 『青い光に魅せられて―青色LED開発物語』赤﨑勇(名大名誉教授)日本経済新聞出版社
- 『岩波講座 計算科学 別巻 スーパーコンピュータ』小柳義夫、中村宏(東大教授)佐藤三久(筑波大教授)松岡聡(東工大教授)岩波書店
- 第23回 2014年度
- 第24回 2015年度
- 第25回 2016年度
- 第26回 2017年度
- 『ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現』野口悠紀雄(早稲田大学 ビジネス・ファイナンス研究センター 顧問・一橋大学 名誉教授)日本経済新聞出版社
- 『情報法のリーガル・マインド』林紘一郎(情報セキュリティ大学院大学 元学長 教授)勁草書房
- 第27回 2018年度
- 『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子(国立情報学研究所 社会共有知研究センター長・情報社会相関研究系 教授)東洋経済新報社
- 『量子計算理論 量子コンピュータの原理』森前智行(京都大学 基礎物理学研究所 講師)森北出版会
- 第28回 2019年度
- 『簡潔データ構造』定兼邦彦(東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授)共立出版
- 『デジタル資本主義』此本臣吾 監修 (野村総合研究所 代表取締役会長兼社長)森健(デジタル・エコノミスト)(野村総合研究所 未来創発センター上級研究員)日戸浩之(野村総合研究所 上席コンサルタント)東洋経済新報社
- 第29回 2020年度
- 『人間知能と人工知能 ―あるAI研究者の知能論―』大須賀節雄(東京大学 名誉教授)オーム社
- 『5G 次世代移動通信規格の可能性』森川博之 (東京大学 大学院 工学系研究科 教授) 岩波書店
- 『サイバーセキュリティ―組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス―』松原実穂子 (NTTチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジスト) 新潮社
- 第30回 2021年度
- 『耐量子計算機暗号』縫田光司 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 教授) 森北出版
- 『創るためのAI―機械と創造性のはてしない物語―』徳井直生 (株式会社Qosmo 代表取締役・慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 准教授・Dentsu Craft Tokyo Head of Technology) ビー・エヌ・エヌ
- 第31回 2022年度
- 『ロボット 共生に向けたインタラクション』岡田美智男(豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授)東京大学出版会
- 『災害情報 東日本大震災からの教訓』関谷直也(東京大学 大学院 情報学環 准教授)東京大学出版会
- 第32回 2023年度
- 『拡散モデル――データ生成技術の数理』岡野原大輔(株式会社Preferred Networks 共同創業者、代表取締役 最高研究責任者・株式会社Preferred Computational Chemistry 代表取締役社長・株式会社Preferred Elements 代表取締役社長)岩波書店
- 『電子カルテデータ解析―医療支援のためのエビデンス・ベースド・アプローチ―』横田治夫(城西大学 理学部 客員教授・東京工業大学 名誉教授)共立出版
脚注
[編集]- ^ “公益財団法人 大川情報通信基金:[顕彰・助成事業] 大川出版賞 : 大川出版賞の概要”. www.okawa-foundation.or.jp. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “公益財団法人 大川情報通信基金:[顕彰・助成事業] 大川出版賞 : 大川出版賞審査委員会”. www.okawa-foundation.or.jp. 2023年2月21日閲覧。