大橋博司
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大橋 博司(おおはし ひろし、1923年9月26日 - 1986年9月21日)は、日本の医学者・精神科医。 国立京都病院(現:国立病院機構京都医療センター)院長。京都大学名誉教授[1]。 専門は臨床精神医学、特に失語症を中心とする神経心理学。
略歴
[編集]1946年京都大学医学部卒業後、医学を専門とするかたわら帝塚山大学にて哲学や古典を勉強した。 1953年「失語における一般障碍について」で京大医学博士。
1973年 - 1985年京都大学精神医学教室教授(第4代)[2]。
著書
[編集]共編
[編集]翻訳
[編集]- 『精神分析の理論と実際』(ダニエル・ラガーシュ、荻野恒一, 木村定共訳、白水社、文庫クセジュ) 1957
- 『意識』(アンリ・エー、みすず書房) 1969 - 1971
- 『神・自然・人間』(ヴァイツゼッカー、みすず書房) 1971
- 『生きられる時間 現象学的・精神病理学的研究 2』(ウジェーヌ・ミンコフスキー、中江育生, 清水誠共訳、みすず書房) 1973
- 『女性 自然,現象,実存』(ボイテンディク、斎藤正巳共訳、みすず書房) 1977
- 『ジャクソンと精神医学』(アンリ・エー、共訳、みすず書房) 1979
- 『精神医学の源流 - ギリシア・ローマ編』(訳編、金剛出版) 1983
- 『自然の光』(パラケルスス、ヨラン・ヤコビ編、人文書院) 1984
- 『無意識』(アンリ・エー、監訳、金剛出版) 1986 - 1987
- 『中世の医学 治療と養生の文化史』(H・シッパーゲス、浜中淑彦共訳、人文書院) 1988
論文
[編集]- 「失文法 - 日本語に於ける二三の特質について」『精神神経学雑誌』第54巻 3号 (1952)
- 「失語に於ける一般障碍について」『精神神経学雑誌』第55巻 1号 (1956)
- 「失語患者に於ける機能変遷について」『精神神経学雑誌』第58巻 1号 (1956)
- 「失認症」『異常心理学講座第2部・精神病理学 E. 脳病理学(第四分冊)』みすず書房 (1956)
- 「『巣症状』としての精神症状」『精神医学』第3巻9号 (1961)
- 「失語・失行・失認 - 大脳半球優位の問題を中心に」『精神神経学雑誌』第64巻9号 (1962)
- 「疾病失認(または疾病否認について)」『精神医学』第5巻2号 (1963)
- 「前頭葉性言語 - 思考障害の1例」『精神医学』第8巻11号 (1966)
- 「講座心理学 7. 記憶」東京大学出版会 (1969)
- 「ピネルをめぐる『詩と真実』」『精神医学』第13巻 (1971)
- 「脳病理学」『異常心理学講座 6. 精神薬理と脳病理』みすず書房 (1972)
- 「言語と思考の病理」『異常心理学講座 9. 精神病理学 3』みすず書房 (1973)
- 「精神症状学序論」『現代精神医学大系 IIIA 精神症状』中山書店 (1978)
- 「外因反応型の概念とその歴史的変遷」『臨床精神医学』第3巻 (1979)
- 「神経心理学序説」『精神科MOOK 1 失語・失行・失認』金原出版 (1982)
- 「精神と身体・概説」飯田真ほか編『精神の科学 第4巻』岩波書店 (1983)
- 「『反』局在論の系譜」『失語症研究』第4巻 (1984)
出典
[編集]- ^ “大橋博司:みすず書房”. みすず書房. 2011年4月28日閲覧。
- ^ “京都大学医学部附属病院精神科神経科:歴史”. 京都大学. 2011年4月28日閲覧。
参考文献
[編集]- 『精神医学の源流 - ギリシア・ローマ編』(金剛出版、精神医学文庫)
- 『日本心理学者事典』(大泉溥編、クレス出版) 2003 ISBN 4-87733-171-9
- 神経心理学第2巻第2号 - 1986_02_02_01