大谷道路
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大谷道路(おおたにどうろ)は、国道249号の難所である石川県珠洲市にある大谷峠をトンネルとループ橋で迂回する全長約7.8 kmのバイパスである。
1987年(昭和62年)度に事業開始し、2014年4月27日全線開通した[1]。能登半島地震 (2024年) で損傷が確認された。
概要
[編集]- 起点: 石川県珠洲市若山町都山
- 終点: 石川県珠洲市大谷町則貞
- 全長: 7.6 km
- 規格: 第3種2級
- 道路幅員: 10.5 m
- 車線数: 2車線
- 車線幅員: 3.25 m
- 設計速度: 50 km/h
主な接続道路
[編集]道路施設
[編集]大谷トンネル
[編集]I期区間にある全長782メートルのトンネル[4]。
能登半島地震 (2024年) により内部で崩落が発生した[5]。
烏川大橋
[編集]大谷工区最大の構造物となる、橋長210メートルの3径間連続PC橋桁ラーメン橋。最小曲線半径110メートルのループ構造を採用したことにより、通常であれば12%もの急勾配を6%に抑えた。また、地すべり対策としてアンカー工を施工している[3]。
旧道の冬季閉鎖
[編集]新線開通に伴い、旧道の一部である大谷峠から北側に位置する区間は12月中旬から翌年3月下旬まで閉鎖される。
脚注
[編集]- ^ “一般国道249号大谷道路(大谷工区)開通式”. 石川県 (2014年4月25日). 2024年1月10日閲覧。
- ^ “石川県/一般国道249号 大谷道路”. 2014年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月20日閲覧。
- ^ a b 大代昇平「一般国道249号 大谷道路(大谷工区)完成について」『 北陸路 北陸道路研究会会報』61号 18ページ、鳥居和之、鳥居久美子、北陸道路研究会、2014年。
- ^ “能登半島を周回する国道249号の最大の難所「大谷峠」を越える 一般国道249号 大谷道路”. いしかわの道. 石川県. 2016年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月10日閲覧。
- ^ “令和6年能登半島地震における被害と対応について(第17報)(2024/01/07 11:30現在)被害状況位置図等”. 国土交通省 (2024年1月7日). 2024年1月10日閲覧。
関連文献
[編集]- 鶴井秀樹、今井洋、金田登志昭、甘利哲夫(著)、日本トンネル技術協会(編)「能登半島の地すべり地帯をNATMで貫く--国道249号 大谷トンネル」『日本トンネル技術協会誌』第29巻第4号、土木工学社、1998年、315-321頁、NAID 40002757478。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 能登半島を周回する国道249号の最大の難所「大谷峠」を越える 一般国道249号 大谷道路 - ウェイバックマシン(2016年5月7日アーカイブ分)