大阪周遊パス
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大阪周遊パス(おおさかしゅうゆうぱす)は大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、大阪シティバスを中心に大阪市内(堺市と尼崎市の一部も利用可)の私鉄が1日乗り放題となる電子カード式のパスポート。正式名称はスルッとKANSAI大阪周遊パスであり、スルッとKANSAI協議会と大阪観光局が主管事業者(共同事業)。
概要
[編集]このパスポートを提示することで入場できる施設や、特典を受けられる施設や店舗がある。過去には阪急電鉄、阪神電気鉄道、南海電気鉄道が、それぞれの社の大阪市外の路線拡大版を販売していた。かつては泉北高速鉄道、近畿日本鉄道でも拡大版を発売していたが、泉北高速版は2013年度、近鉄版は2016年度の発売をもって廃止となった。2016年度版までは、4月1日を起点とした春夏版と10月1日を起点とした秋冬版に分かれた半年ごとの発売となっていて、春夏版は10月31日まで、秋冬版は翌年度の4月30日まで利用可能であったが、2017年度版からは春夏版と秋冬版が統合され、1年ごとの発売となった。また、外国人観光客の誘致のため、外国人ビジター専用に『外客用大阪周遊2日券』が発売されている[1]が、2015年4月1日からは日本人対象の2日券も発売が開始されることとなった。南海関空版は2021年度以降の発売を休止する[2]。
2020年12月には、本パスから乗車券部分を切り離し、観光施設への無料入場に的を絞った「大阪楽遊パス」も発売されている[3]。
利用可能区間
[編集]※料金はいずれも2023年7月現在。廃止になった版は廃止時の料金。
標準版(1日券)
[編集]- 大阪市高速電気軌道全線全区間
- 大阪シティバス全系統(IKEA・USJ行き除く)
- 近鉄難波線 全区間
- 近鉄大阪線・奈良線 大阪上本町-今里間
- 近鉄南大阪線 大阪阿部野橋-矢田駅間
- 京阪本線 淀屋橋-千林駅間
- 京阪中之島線 全区間
- 南海本線 難波-堺駅間
- 南海高野線 汐見橋-中百舌鳥駅間
- 阪神本線 梅田-尼崎駅間
- 阪神なんば線 大阪難波-尼崎駅間
- 阪急京都本線 十三-相川駅間
- 阪急神戸本線 梅田-神崎川駅間
- 阪急千里線 天神橋筋六丁目-下新庄駅間
- 阪急宝塚本線 梅田-三国駅間
- 大人用のみで、2,800円
標準版(2日券)
[編集]- 大阪市高速電気軌道地下鉄・ニュートラム全線全区間
- 大阪シティバス全系統
- 大人用のみで、3,600円
拡大版(1日券のみ)
[編集]阪急拡大版
[編集]- 標準版のエリア+阪急神戸線・伊丹線・今津線・甲陽線・宝塚線・箕面線・千里線・京都線梅田~水無瀬間
- 大人用のみで、3,100円[1]
阪神拡大版
[編集]- 標準版のエリア+阪神電鉄の全線
- 大人用のみで、3,100円[2]
南海関空版
[編集]- 標準版のエリア+大阪府内全線(本線堺~孝子間・高野線中百舌鳥~天見間・高師浜線・空港線・多奈川線)
- 大人用のみで、3,400円[3]
万博記念公園版
[編集]入場可能施設
[編集]- 大阪水上バス アクアライナー(季節限定)
- 大阪府咲洲庁舎展望台
- 帆船型観光船 サンタマリア(デイクルーズ45分コースのみ無料乗船可能)
- とんぼりリバークルーズ(とんぼりリバーウォーク)
- 空中庭園展望台
- 大阪くらしの今昔館(住まいのミュージアム)
- 大阪城天守閣
- 大阪城西の丸庭園
- 大阪歴史博物館(常設展のみ)
- 大阪国際平和センター(ピースおおさか)
- 大阪市立科学館
- 上方浮世絵館
- 通天閣
- 四天王寺(中心伽藍・本坊庭園)
- 大阪市天王寺動物園
- 大阪市立美術館(無料入場はコレクション展開催時のみ)
- 大阪市立長居植物園
- 大阪市立自然史博物館(常設展のみ)
- 大阪市立東洋陶磁美術館
- 咲くやこの花館
- 大阪人権博物館(リバティおおさか)
- 大阪企業家ミュージアム
- HEP FIVE 観覧車
- 天保山大観覧車
- 天然温泉 なにわの湯
- 天然露天温泉 スパスミノエ
- 道頓堀ZAZA POCKET’S(ZAZAお笑いライブ限定)
- 道頓堀ZAZA Box(パフォーマンスショー・GOTTA限定)
- キャプテンライン(片道のみ無料乗船可能)
- 大川さくらクルーズ(期間限定)
- 住之江競艇場(入場料+有料席Bシート)
特典
[編集]外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ 好評の「大阪周遊パス」「外客用大阪周遊2日券」2014年度版を発売します!2015年3月31日閲覧
- ^ 南海電鉄公式ホームページ「おトクなきっぷ」のページに記載。
- ^ 新たな大阪観光の目玉に! 約20施設に利用可能なEチケット「大阪楽遊パス」の販売開始! - 大阪観光局・2020年12月22日