天網恢恢疎にして漏らさず
表示
天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)は、古代中国からのことわざ。
概要
[編集]天の網というのものは広くて、一見その目は粗いように見えるものの、悪人をその目から漏らすということは無いということである。すなわち、天道というものは厳正であり、悪事を行った者は必ず天罰を受けるということである[1]。善は必ず栄えて、悪は必ず滅びるということである[2]。
歴史
[編集]この言葉は、老子73章からの言葉である。ここでは敢えて行動する人は殺され、敢えて行動しない人は生きることができるとする。世の中の両者には利と害があり、そして天が悪であるとするものは何であるかを知る人はいない。天道というのは争っていないのに勝つことであり、何も言っていないのに応えられ、呼んでいないのにやってきて、とても範囲が広いのによく謀られているものである。天の張り巡らした網というのはとてつもなく範囲が広くて粗いものの、天は少しも見逃してはいないためにこのようになるということである[3]。
脚注
[編集]- ^ 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,ことわざを知る辞典, 精選版. “天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月20日閲覧。
- ^ “天網(てんもう)恢恢(かいかい)疎(そ)にして失(うしな)わず | 今週のことわざ(三省堂辞書編集部) | 三省堂 ことばのコラム”. 三省堂WORD-WISE WEB -Dictionaries & Beyond- (2007年9月18日). 2023年12月20日閲覧。
- ^ “No.2656【天網恢恢、疎にして漏らさず】『老子』|今日の四字熟語・故事成語|福島みんなのNEWS - 福島ニュース 福島情報 イベント情報 企業・店舗情報 インタビュー記事”. fukushima-net.com. 2023年12月20日閲覧。
- ^ “天網恢々疎にして漏らさず | 会話で使えることわざ辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2023年12月20日閲覧。