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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仏教用語
Vihiṃsā, ヴィヒンサー
パーリ語 vihiṃsāv
サンスクリット語 vihiṃsā
チベット語 རྣམ་པར་འཚེ་བ།
(Wylie: rnam par 'tshe ba;
THL: nampar tsewa
)
日本語
(ローマ字: Gai)
英語 malice,
hostility,
cruelty,
intention to harm
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仏教用語での(がい)(: vihiṃsāヴィヒンサー)は、仏教が教える煩悩のひとつ。

害意[1]。他者への思いやりの心が無い状態、すなわち、慈悲心無き心の状態をさす。大善地法の「不害 (アヒンサー)」の逆 [1]

説一切有部五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ[2]。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。

出典

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  1. ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 115.
  2. ^ 中村 2002, p. 96.

参考文献

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  • 櫻部建上山春平『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』角川書店角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1 (初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)
  • 中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年。ISBN 4-06-159548-2 

関連項目

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