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太田裕朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

太田 裕朗(おおた ひろあき、1976年8月18日 - )は、日本の科学者、実業家、投資家。

現在は、早稲田大学ベンチャーズ(WUV)共同代表。2022年11月、Blue laser Fusion Inc.を中村修二と共同創業[1][2]

カリフォルニア大学サンタバーバラ校マッキンゼー・アンド・カンパニー等を経て、2016 年より、ドローン関連スタートアップの株式会社ACSLに参画、代表取締役社長として2018年に東証マザーズ上場。京都大学博士 (2004)[3]

来歴

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京都大学工学部卒 (1999年)、京都大学大学院エネルギー科学研究科修了(2004年)[4][3]

大学院を修了後、ローム株式会社における研究職を経て、京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻助教に就任。

2008年、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に移籍、中村修二教授のグループで発光デバイス (LED) 等の研究に従事[5]

2010年よりマッキンゼー・アンド・カンパニーに参画。

2016年7月より、ドローン関連スタートアップである株式会社ACSL(旧社名:自律制御システム研究所) 参画[6][7][8]、2018年12月にドローン関連スタートアップとして初めて東京証券取引所マザーズ上場[9][10]。COO、社長、CEO、会長を経て、2022年3月に退任[11][12][13]

2022年4月より、早稲田大学ベンチャーズ共同代表(General Partner)[14][15][16][17]。学術研究をシーズとするDeep-techスタートアップの創出に従事。株式会社Nanofiber Quantum Technologies[18]、株式会社Power Diamond Systems[19]、株式会社Quanmatic[20]の創業に寄与。

2022年11月、独自の技術開発によるレーザー核融合炉の商用化を目指すスタートアップ企業Blue Laser Fusion(BLF)を中村修二教授と共に創業[21]。同社は2023年7月にSPARX (未来創生3号ファンド)、JAFCO (ジャフコV7投資事業有限責任組合、ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合)をリードインベスターとする、総額2500万米国ドルの初回資金調達を実施した[21]

日本倶楽部会員[22]

脚注

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出典

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  1. ^ ノーベル賞の中村氏ら、核融合の新興設立 東芝系と協業 - 日本経済新聞”. 日本経済新聞 電子版. 2023年7月25日閲覧。
  2. ^ 中村修二氏が熱弁「核融合ベンチャー」設立の意図”. 東洋経済オンライン (2024年6月28日). 2024年6月30日閲覧。
  3. ^ a b 京大広報 2021.11 759号 寸言「先人のエピソードを未来に」”. 2021年11月26日閲覧。
  4. ^ 太田裕朗『Molecular dynamics simulation of the plasma-surface interaction during plasma etching processes (プラズマエッチングプロセスにおけるプラズマ-表面相互作用の分子動力学的計算による研究)』(博士(エネルギー科学)論文)甲第11119号、京都大学、2004年7月23日。hdl:2433/145252CRID 1110282785188123136 
  5. ^ 驚かせたい師 太田裕朗”. 日本経済新聞 (2020年5月26日). 2020年5月31日閲覧。
  6. ^ 「太田裕朗」のニュース一覧”. 日本経済新聞. 2019年7月19日閲覧。
  7. ^ 1位に輝いた起業家は? Forbes JAPAN「起業家ランキング2019」発表”. Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン) (2018年11月22日). 2019年7月21日閲覧。
  8. ^ 株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC). “STORY04 ACSL 太田 裕朗 “生き物”のようなドローンで人口減少時代の社会を支える。|UTEC(ユーテック)-東京大学エッジキャピタル/東京大学エッジキャピタルパートナーズ”. UTEC(ユーテック)-東京大学エッジキャピタル/東京大学エッジキャピタルパートナーズ. 2019年12月23日閲覧。
  9. ^ 自律制御システム研究所社長「完全自動化ドローンが目標」”. 日本経済新聞 (2018年12月12日). 2019年12月24日閲覧。
  10. ^ 自律制御シ研の社長「ドローン、社会で役立てたい」”. 日本経済新聞 (2018年12月21日). 2019年12月24日閲覧。
  11. ^ UTECの支援をブレークスルーに。日本に活力を与えるスタートアップ2社が成長した秘訣とは”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2021年9月1日). 2021年9月1日閲覧。
  12. ^ 令和3年 日本倶楽部 講演会 予定表&一覧表”. 一般社団法人 日本倶楽部. 2021年11月26日閲覧。
  13. ^ ACSL太田氏、取締役会長退任し顧問に | DroneTribune (ドローントリビューン)” (2022年2月22日). 2022年4月4日閲覧。
  14. ^ ベンチャーキャピタル「早稲田大学ベンチャーズ(WUV)」設立について”. 早稲田大学 研究活動. 2022年1月31日閲覧。
  15. ^ 早稲田大学が初のVC設立へ 最大100億円ファンド”. 日本経済新聞 (2022年1月10日). 2022年1月31日閲覧。
  16. ^ 早稲田大学ベンチャーズ、WUV1号ファンドを設立”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年8月26日閲覧。
  17. ^ 早稲田大VCが設立した1号ファンドのユニークさ|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社”. ニュースイッチ Newswitch. 2022年8月27日閲覧。
  18. ^ 早大PoC Fund発 Nano QT社事業始動”. 早稲田大学. 2023年4月2日閲覧。
  19. ^ ダイヤモンド半導体を新たな社会標準へ~Power Diamond Systems社がWUVより資金調達”. 早稲田大学 アントレプレナーシップセンター. 2023年4月2日閲覧。
  20. ^ 量子計算技術を介した新たな社会の創造~早稲田大学の研究成果を活用したQuanmaticがシード資金を調達”. 早稲田大学 アントレプレナーシップセンター. 2023年4月2日閲覧。
  21. ^ a b 【核融合】米スタートアップのBlue Laser Fusionが初回の資金調達実施”. NEWS. CTI 加工技術研究会 (2023年7月24日). 2023年7月25日閲覧。
  22. ^ 令和3年 日本倶楽部 講演会 一覧表”. 一般社団法人 日本倶楽部. 2022年5月14日閲覧。