妹背山 (和歌山県)
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妹背山(いもせやま)は、和歌山県伊都郡かつらぎ町にある2つの丘の総称である。
紀の川中流部沿岸にある2つの丘の総称で、南岸の丘を妹山(124m)、北岸の丘を背山(兄山、168m)と言う。川に沿って旧南海道(現国道24号線)が通り、古くから旅人に親しまれ、大化2年(646年)に背山が畿内の南限と定められた[1][2]。また、通説では歌枕としての「妹背山」がこの妹背山を指すものだと見なされる[3]。
背の山に 直に向へる 妹の山 事許せやも 打橋渡す—万葉集(作者不詳、巻七の一一九三)
妹に恋ひ 我が越え行けば 背の山の 妹に恋ひずて あるがともしさ—万葉集(作者不詳、巻七の一二〇八)
人ならば 母の最愛子そ あさもよし 紀の川の辺の 妹と背の山—万葉集(作者不詳、巻七の一二〇九)
脚注
[編集]- ^ 小項目事典,デジタル大辞泉,歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典, ブリタニカ国際大百科事典. “妹背山(いもせやま)とは”. コトバンク. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “万葉の里 妹山・背山”. かつらぎ町 公式サイト. 2021年4月22日閲覧。
- ^ 村瀬憲夫 (3 2007). “万葉集の背山・妹山 -吉野の妹山・背山をめぐって-”. 文学・芸術・文化 18 (2): 1-15.